Shopify(ショッピファイ)でグーグルアナリティクスGA4でのeコマース対応は3月からになる予定

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Shopify(ショッピファイ)Shopify(ショッピファイ)を活用した通販サイトのアクセス解析は、まだGA3(UA)がメインです。GA3とは、グーグルアナリティクスの現行バージョンですが2023年7月までしか利用できません。アナリティクスの後継バージョンはGA4で、すでに2年前から利用ができるようになっています。ちょうど現在は移行期間のため、一般的なWEBサイトではGA3とGA4の両方を利用する「並行計測」をしているのが現実です。
一気に新バージョンのGA4に移行できない原因のひとつが「eコマース」です。「eコマース」というのは、グーグルアナリティクスで通販サイトの売上状況を分析する機能のことです。

グーグルアナリティクスの「eコマース」設定

Shopifyのヘルプによる「Googleアナリティクス設定」

Shopifyのオンラインヘルプによると、GoogleAnalyticsはUA(GA3)でしかeコマース機能が使えないようです。
https://help.shopify.com/ja/manual/reports-and-analytics/google-analytics

Gloogleは、2023年7月にユニバーサルアナリティクスを廃止します。Googleアナリティクス4は、これに代わるGoogleの次世代測定ソリューションで、2023年3月にShopifyに導入されます。

現在はまだGA4でのeコマース設定ができません。

なお、Shopifyで有料アプリを購入すればGA4でのeコマース測定が可能になるようです。ただし、英語版のみなのと高額なのであまりおすすめできません。例えば「Data Analytics on Shopify」は購入額が449ドル(約6万円)です。

また、GA4対応のさいに、GTM(グーグルタグマネージャ)対応がメインになるのではないかという予測もあるようです。

Shopifyが正式にGA4は2023年3月導入という予定を発表していますので、もうしばらく待ちましょう。

GA4のeコマース機能

すでに一部の通販サイトではGA4でのeコマース機能が使えています。

GA4のメニューから、「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「コンバージョン」→「purchase」で、通販サイトの購入数を分析することができます。

▼GA4でのeコマース機能で「purchase(パーチェス)」を把握する

purchase(パーチェス)

※purchase(パーチェス)とは購入数のことです
※このグラフはある通販サイトのGA4データです

また、売上金額も分析できます。GA4のメニューから、「収益化」→「収益化の概要」で、通販サイトの売上を分析することができます。

▼GA4のeコマース機能で「収益化の概要」を把握する

※収益化の概要とは事実上の売上金額です

GA4に設定されているタグ(イベントタグ)

GA4では標準的に準備されているイベントタグがあり、そのイベントタグを使って測定や分析をするのが一般的です。

[GA4] 推奨イベント
https://support.google.com/analytics/answer/9267735

オンライン販売向け
サイトまたはアプリでの販売を測定する場合は、これらのイベントをおすすめします。これらのイベントは、小売、e コマース、教育、不動産、旅行の分野における販売の測定に役立ちます。イベントを送信すると、e コマース購入レポートにデータが入力されます。これらのイベントの詳細については、e コマースを測定するをご覧ください。

の内容をみると、通販サイトに適しているタグは以下のようなイベントタグとして紹介されています。

イベント トリガーのタイミング:
add_payment_info ユーザーが支払い情報を送信したとき
add_shipping_info ユーザーが配送先情報を送信したとき
add_to_cart ユーザーがカートに商品を追加したとき
add_to_wishlist ユーザーがウィッシュリストに商品を追加したとき
begin_checkout ユーザーが購入手続きを開始したとき
generate_lead ユーザーが問い合わせのためにフォームまたはリクエストを送信したとき
purchase ユーザーが購入を完了したとき
refund ユーザーが払い戻しを受けたとき
remove_from_cart ユーザーがカートから商品を削除したとき
select_item ユーザーがリストから商品を選択したとき
select_promotion ユーザーがプロモーションを選択したとき
view_cart ユーザーがカートを表示したとき
view_item ユーザーが商品を表示したとき
view_item_list ユーザーが商品やサービスの一覧を表示したとき
view_promotion ユーザーがプロモーションを表示したとき

ただし、上記のタグをすべて使うわけではありません。特に重要なタグを中心に分析することになります。

例えば、ショップサーブでは以下の3つのイベントタグを重視しています。

・商品詳細ページを表示(view_item)
・商品をカートに追加(add_to_cart)
・購入完了(purchase)

また、ブランドサイト+通販サイトというように2つのサイトで運営している場合に、共通のトラッキングIDを使ってアクセス解析をしているか別々のトラッキングIDを使っているかどうかによっても設定方法が変わってきます。

私は共通のトラッキングIDを使うことを推奨していますが、そのさいは「クロスドメイントラッキング」に配慮した設定が必要です。2つのドメインを行きつ戻りつした場合のユーザーの行動がその都度「離脱」というようなカウントをされないためには「参照元除外」という設定が重要になります。

この詳細は


にて紹介していますので参考までに。