ここ最近、各地で地震屋台風などの大きな災害が多発しています。災害への備えがますます重要視されています。
そんな中、9月14日に行われた中小企業診断士更新研修に参加しましたが、今回は能登半島地震に関連する内容が中心になっていました。この講座を通じて、実際の復興事例や企業のBCP(事業継続計画)の重要性についても学ぶことができました。例年の更新研修とはひと味もふた味も違う研修でした。
2024年の中小企業診断士更新研修
会場は石川県地場産業振興センター新館
会場は新館でもっとも大きなホールでした。150名程度の受講者が入るにはちょうどよい大きさですね。
後部の座席はせり上がっているので前方のスクリーンが見やすいです。ただテーブルがないので手元の資料を見たりメモしたりするには少し不自由でした。
研修のスケジュール
研修スケジュールの概要は以下の通りでした
- 受付・開講挨拶・注意事項(08:20~08:55)
研修の受付や開講の挨拶、受講にあたっての注意点説明 - 講義1(09:00~10:00)
地域における新しい中小企業政策についての講義(石川県の事例) - 講義2(10:10~11:40)
中小企業への伴走支援および企業の震災復興計画に関する講義(熊本県の事例) - 講義3(11:50~13:20)
中小企業への伴走支援および震災復興のコンサルティング事例についての講義(石川県の事例) - 閉会(13:20~13:30)
理論政策課程修了証明書の発行に関する手続きと事務連絡
途中に休憩が入り終了予定は13:30で、予定通りに進行しました。
今回の中小企業診断士の更新研修会に参加して感じたこと
今回の研修では、3つの講座が行われ、そのすべてが最近の能登半島で起こった地震に関連する内容でした。
最初の講座では、政策についての解説と実際に2024年1月1日の能登半島地震で被災された宿泊事業者さんの事例発表でした。事業者さんはコロナ禍で苦しんでいたさいに、ビジネスモデルを見直し建物を建て替えることを決断。完成間近というときに能登半島地震に被災しその建物は全壊したそうです。その状況から、建物を取り壊して再開しようという決意を表明してくれました。拍手を送りたいです。
次に、2016年の熊本地震で被災した飲食店の復活事例が紹介されました。震度7が2回直撃したエリアで営業していた飲食店3店舗を経営していた社長と、その伴走支援をした熊本県の診断士の方の発表でした。2店舗を閉鎖し、残りの1店舗を建て替えての復興でした。建物が完成した2020年春にコロナの緊急事態宣言が発出され、まさにコロナ禍直撃という苦難の連続だったようです。
しかし、人材教育に力を入れてきたことが功を奏し、直近の売上は熊本地震前の3店舗運営時の売上額を超えたそうです。すばらしいです。
そして、最後の講座では、能登半島地震の復興事例と、企業のBCP(事業継続計画)の重要性について学びました。
いずれも現場でどのように復興が進められたのか、リアルな経験談を聞くことができました。とくに2つの事例発表は、ともに事業者さんと診断士が二人セットでの発表だったこともあり、さまざまな視点での分析もあり、大きな気づきを得ることができました。
自分自身が能登半島地震の被災エリアに住んでいるということもあり、話の内容がとてもリアルに感じられました。
今回の研修会を企画・運営してくださった診断士会の皆さまには、本当に感謝しています。貴重な学びを得ることができ、これからの仕事にしっかり活かしていきたいと思います。ありがとうございます。感謝。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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