AI(人工知能/ディープラーニング)

ChatGPTとどうつきあっていくかを考えてみました

この記事は約6分で読めます。

ChatGPT生成系AIがすごいですね。ChatGPTの話題も毎日あふれかえっている状況です。私は毎日のように使っています。これまでGoogle検索を使っていたケースのかなりの部分が、新BINGのChatGPTにて調べるように変わりました。自分で数回の検索を繰り返して調べるよりも、ワンストップでまとまった回答を得ることができるのが超便利だからです。
しかし、この便利なChatGPTについて逆風も吹いています。世界中で「危険である」とか「開発を中止すべき」などという発言が目立つようになりました。
われわれはこのChatGPTのような生成系AIとこれからどのように付き合っていけばいいでしょうか。

生成系AIとのつきあいをどうしていくべきか?

東大からChatGPTについて発表がありました

東大が生成系AIについての見解を発表しました

生成系AI(ChatGPT, BingAI, Bard, Midjourney, Stable Diffusion等)について
目次: 何ができるか、「検索」ではなく「相談」するシステム; 仕組み上、書かれている内容の信憑性には注意が必要; 機密情報や個人情報などを安易にChatGPTに送信することは危険; 将来著作権や...

上記の内容には、東京大学の学生や教職員が生成系AIに対してどのように向き合うべきか、現在の状況(急速に変化している最中ですが)を踏まえ、第一報として情報を共有するということが書かれています。

目次には

・何ができるか、「検索」ではなく「相談」するシステム
・仕組み上、書かれている内容の信憑性には注意が必要
・機密情報や個人情報などを安易にChatGPTに送信することは危険
・将来著作権や文書を用いた試験・評価に問題が発生する可能性がある
・社会に対する影響
・本学の学生や教職員はどう対応したらよいか

という順序で記述されています。

このページをChatGPTで要約してもらいました。その内容は以下のとおりです。

このことから、新しい技術として生成系AIには大きく注目しているものの、かなりの警戒感を持っていることがわかります。

「ChatGPT開発停止」の署名活動が広がるわけ


メディアでも様々な情報がでており、識者にもさまざまな見解があるようです。

上記の番組で、落合陽一さんが「いやーテスト勉強なんかしてないよ、勉強やめようぜ… という話を真にうけていてはだめ。 」という発言がとても的確だと思いました。

実際に開発停止ということを発言している企業は、AI対応に少し遅れてしまったという問題を抱えていて、周りには停止を訴えながら自身は開発を急ぐというような行動をしているのではないか、という懐疑的な見方もできます。

単純に「危険だから近寄らない」とか「新しいものは不安」という態度では、これから激変するであろう世界に対応が遅れてしまいます。

「生成AIの衝撃」~ ChatGPTで世界はどう変わるのか? ~

JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)が、「生成AIの衝撃」~ ChatGPTで世界はどう変わるのか? ~という2023年3月9日のオンラインイベントが動画でも公開されています。

(イベントレポート)JDLA緊急企画!「生成AIの衝撃」〜ChatGPTで世界はどう変わるのか〜
2022年11月、OpenAIによってChatGPTが発表され、話題を席巻しています。あわせて世界的なビッグテックが次々と大規模言語モデル開発に参入し、目覚ましい技術発展が続いています。 2023年3月9日(木)に開催したJDLA緊

この動画には以下のような説明がありました。

2020年のGPT-3の衝撃以来、生成AIの進展は従来のディープラーニング技術の進展とは一線を画す、破壊的な変化となっています。 2022年11月末に発表されたChatGPTでは日本語が極めて自然な形で使えるようになり、 日本でも急激に関心が高まっています。
本イベントでは、「生成AIの衝撃」セミナーでは大注目のChatGPTを中心に、「何がすごいのか」、「どうやって出来ているのか」、「いま世界で何が起きているのか」、「日本は大丈夫なのか」、「何が変わるのか」、等々、様々な観点から有識者にお話しを伺います。
連日報道されるニュースなどを見て、下記の様に感じていた方は必見です! ・「今の動向をどう見たら良いのか、分からない」
・「ChatGPTに代表される、生成AIの仕組みなどについて知りたい」
・「今、話題の生成AIについて最新情報や今後の展望が知りたい」
・「ChatGPTについて色んなニュースが出てるけど正しいまとまった情報を知りたい」

この2時間の動画内容をChatGPTで要約してみた、というブログ記事は以下のとおりです。

VoxScriptを使って2時間のユーチューブ動画を簡単に要約できるようになりました
ChatGPTプラス(有料版)のプラグインの中には、ユーチューブ動画の内容を読み込んで文章で要約するという機能を持った「VoxScript」というプラグインがあります。これがなかなか優秀で、2時間の動画の要約をわずか数分で取得することができるようになりました。しくみとしては、ユーチューブ動画内にある字幕を読み込み、その内容を取り込んだ上でChatGPTにコンテキストとして読み込ましています。

あわせてご覧いただくとより理解が深まると思います。

個人としては積極的に、組織としては保守的に

私は生成系AIについては、
・個人としては積極的に試用する
・組織としては保守的に安全性を検討しながら
というスタンスでつきあっていくのがよいと考えています。

シンギュラリティ(Singularity:技術的特異点)が間近に迫っています。このような大きな社会変化が起きているときに、新技術に対して保守的すぎると取り返しがつかないくらい遅れてしまうことが怖いです。

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まず、個人としては積極的に試用していくことで、生成系AIがどれくらい使えるのかなにが苦手なのかどんな応用ができそうなのかについて、自分なりに体験して使い方を体得していく姿勢が大事ではないでしょうか。

一方で、組織としては安全性についての視点から、ある程度慎重なスタンスも必要かと思います。とくに個人情報や著作権などの問題はこれからさらに大きな波紋を呼ぶ可能性もあるので注意が必要です。

このようなスタンスで生成系AIと付き合っていきたいと考えています。

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