「歌詞の意味を教えて!」とChatGPTに聞くとちゃんと回答してくれます。
あるプロの音楽家(ジャズピアニスト)さんが、「ビートルズのThe Fool On The Hillという曲の歌詞の意味を教えてください」と聞いたところ、ChatGPTの回答にちょっとした変化がありました。
それは、ChatGPTが回答の最後に質問をつけてくるということです。そのため延々と会話が続いたということです。私はこれまでChatGPTから質問された記憶がありません。かなり違和感を持ちました。なぜこのようなことが起きたのでしょうか。
ChatGPTが質問する理由について考えてみました
ビートルズの「The Fool On The Hill」の歌詞の意味を教えてください
あるジャズピアニストがChatGPTとのやりとりを公開してくれました。
回答自体はとてもよいのですが、その回答のあとに「あなたはこの曲を聴いてどう感じましたか?」という質問がつけられていました。
このジャズピアニストさんは「自分が幸せかどうかは自分にしかわからない、ということかなと思いました」という回答をしました。
すると、ChatGPTはその回答に対しての感想を述べたあとにさらに続けて質問をしてきたそうです。またその回答をするとさらに質問されるということが延々と続きました。
ChatGPTが質問する理由は?
これまでChatGPTが人間に対して質問を多用するということはあったでしょうか?少なくとも私はそのような経験がありません。毎日ChatGPTを使っているのに、です。
ChatGPTは、なぜユーザーに対して質問をすることがあるのでしょうか?気になったのでCHatGPTに聞いてみました。

ChatGPTがユーザーの質問に対しての回答の最後に質問をする意図はなんですか?

ChatGPTなどの対話型AIは、利用者とのやり取りをスムーズかつ継続的に行うため、あえて質問を挟むことがあります。質問を提示することで、利用者に次の発話を促し、「双方向の会話」を成立させようとしているのです。
特に、生成AI同士のやり取りや会話型インターフェースでは、ユーザーに次のアクションを促す意図が含まれている場合があります。
つまり、会話の自然な流れやエンゲージメントを高める工夫だということです。
さて、この回答は鵜呑みにしていいのでしょうか?
質問が歌詞のことなので正解がないからなのかも?
今回の件は、 最初の問いが有名曲の歌詞内容の解釈についてでした。
つまり、単一の回答を求めるよりも、複雑な回答というか多様性を求めている可能性があるため、会話モードになった、という想定はできます。
ですが私は、それだけではないと考えています。
LLMは学習データが不足してきたと言われています
生成AIはLLMにより多数のデータを使い学習することにより精度を向上させてきましたが、最近は学習するデータ不足になってきた、と言われています。
そのため、利用者に対して質問をしその回答を得ることで学習量を増やす試みを始めたのではないか、という仮説を私は持ちました。
おそらく、このジャズピアニストさんはChatGPTの無料ユーザーでしょう。(ChatGPT画面右上にサインアップと表示されているので少なくともログインしていません)
有料ユーザーや無料ユーザーでもログインすれば、「自分の質問したデーターをLLMの学習に使わない」という設定ができるはず。
つまり、ログインしない無料ユーザーとのやり取りを学習に使うために、ChatGPT側から積極的に質問をして回答を促している、という取り組みを始めたのではないでしょうか?

この疑問をChatGPTの「o1pro」にぶつけてみました。そのやりとりはnoteにて公開してあります。興味ある方はご覧になってみてください。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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