OpenAIの「ChatGPT」で対話型の文章自動生成を試してみました、精度が高くて驚きます

この記事は約7分で読めます。

OpenAIの「ChatGPT」OpenAIにはいろんな機能があります。単なる文章生成だけではなくチャット形式で対話を連続させることもできます。
とくに「ChatGPT」は2022年11月にサービス提供を始めたばかりですが、なかなか評判がよいです。現在は無料で使えます。条件としてはOpenAIで無料アカウントを作成してログインしておくだけです。
この「ChatGPT」の機能を試してみましたがなかなかすごいです。

OpenAIのChatは対話型なので使いやすいです

これまでのAIチャット

まずは

OpenAIのチャット
https://beta.openai.com/playground/p/default-chat

チャットを使ってみます。
このChatAIは「ChatGPT」発表の前から利用できたサービスで「ChatGPT」とは別のものです。

豆から挽くおいしいコーヒーの入れ方は?

と質問してみました。

すると回答は

AI:おいしいコーヒーをお楽しみ頂くために、まずは豆のグライドにある正しい豆のサイズ(粒径)を選択します。
その上で、豆を大量に入れないように気をつけて、吐き出す水の量を少しずつ変えながら、豆を洗浄してから挽き次に、コーヒーグラインダーの利用の仕方です。
コーヒーグラインダーを使用して、豆を挽きたい粉の粒径に調整します。この作業は、濃い味わいのコーヒーを楽しむことを可能にするための非常に重要なステップです。そして、最後に、手動または自動の淹れものを使用して、豆を淹れます。

うーん。
まだちょっと違和感がありますね。

質問の仕方を変えたり、もっと学習させたりすると、よい結果が得られるようになるかもしれません。

OpenAIの新しい「ChatGPT」はどうでしょうか

OpenAIの「ChatGPT」
https://chat.openai.com/chat

今度は、2022年11月にリリースした新しい「ChatGPT」で同じ質問を試してみます。

豆から挽くおいしいコーヒーの入れ方は?

と入力してみました。

すると回答は、

豆からコーヒーを挽くということは、新鮮なコーヒー豆を使って手挽きコーヒーを作ることを指します。その場合、まずは適量のコーヒー豆を選び、挽くためのコーヒー挽き機を用意します。次に、コーヒー豆を挽き機にセットし、適量の挽き具合に調整します。さらに、挽いたコーヒー豆をフィルターに入れ、ホットウォーターをかけてコーヒーを抽出します。最後に、お好みの具合にミルクや砂糖などを加えて完成させます。以上が、豆から挽くおいしいコーヒーの入れ方になります。

回答のスピードは動画だとリアルにわかりますが、人が高速で書いているような臨場感があります。

今度はかなりまともな回答ですね。

「ホットウォーター」のところが、「95℃くらいのお湯」ならもっとよかったかもしれませんが、十分に通用する文章になってきています。

ChatGTPは連続した質問にどう回答するか

連続して質問した場合の回答はどのような感じになるのかをテストしてみました。

保湿ローションをどのように使えばいいか

想定しているのは「乳がんの患者さんが保湿ローションをどのように使えばいいかなど皮膚の問題に関する質問」で、どのような回答がされるかです。

以下、その結果です

乳がんの患者さんが保湿ローションを使うシーンは?

ChatGPTからの回答

保湿ローションは、乳がんの患者さんが発症後の治療や手術の後に皮膚が乾燥して痛みを感じることがあるときに使用することができます。保湿ローションは、乾燥した皮膚を潤すことで、痛みやかゆみを和らげることができます。また、痛みを和らげることで、患者さんがより快適に過ごせるようになるかもしれません。

痛みは解消されますか?

ChatGPTからの回答

保湿ローションは、皮膚の乾燥を改善することで、痛みやかゆみを和らげることができます。しかし、痛みの解消には限界があります。痛みが強くて治療が必要な場合は、医師に相談してください。医師は適切な治療方法を提案してください。また、保湿ローションを使用する前に、必ず皮膚の状態を確認し、医師に意見を聞くことをおすすめします。

何科の医師に相談すれはよいですか?

ChatGPTからの回答

乳がんの患者さんが皮膚の状態や痛みについて相談するのに適した医師は、皮膚科の医師です。皮膚科の医師は、皮膚の病気や障害について専門的な知識を持っており、適切な治療方法を提案することができます。乳がんの患者さんが皮膚の状態や痛みについて相談する場合は、まず皮膚科の医師に相談することをおすすめします。

保湿ローションの購入方法をおしえてください。

ChatGPTからの回答

保湿ローションは、ドラッグストアや百貨店などで購入することができます。また、インターネットを通じて商品を注文して購入することもできます。購入する前に、市販されている保湿ローションのラベルや説明書をよく読んで、皮膚の状態に合ったものを選ぶようにしましょう。また、医師や薬剤師からのアドバイスを参考にすることもおすすめします。

なかなか秀逸なやりとりですね。
これにはちょっと驚きました。

ダンボールの使用量について

次にダンボールについて質問してみました。

荷造り用のダンボールを年間100万円以上使っていますが、コストダウンする方法はありますか。

ChatGPTからの回答

荷造り用のダンボールについて、コストダウンする方法にはいくつかあります。

大量購入をすることで、単価を削減することができます。

使用回数が多いダンボールは、再利用することでコストを削減することができます。

代替品を検討してみることも有効です。例えば、紙のパッケージやプラスチック製のパッケージなど。

ダンボールの入手先を変えてみることも有効です。地元のサプライヤーやオンラインショップなどで、より安価なダンボールを見つけることができます。

環境に配慮して、リサイクルすることも有効です。

ダンボールの入手先を検討するさいにはどのような会社に問い合わせすればいいですか。

ChatGPTからの回答

ダンボールの入手先を検討する際には、以下のような会社に問い合わせることができます。

ダンボール製造メーカー:ダンボールを製造している会社に直接問い合わせることで、単価を抑えることができます。

ダンボール販売会社:ダンボールを販売している会社に問い合わせることで、購入に必要な情報を入手することができます。

ダンボールリサイクル会社:ダンボールをリサイクルしている会社に問い合わせることで、環境に配慮しながら、コストを削減することができます。

地元のサプライヤー:地元のサプライヤーや、地元のパッケージショップなどに問い合わせることで、地元に近いところから入手することができます。

オンラインショップ:インターネット上で販売されているダンボールを検索し、それらを比較することで、より安価なものを見つけることができます。

この20年のダンボール消費量はどうなっていますか

ChatGPTからの回答

ダンボールの消費量は過去20年間で増加していると考えられます。これは、物流業界の拡大や倉庫建設の増加、e-commerceの成長などが影響していると考えられます。また、環境保護や再利用に対する需要も増加していることが考えられます。

この一連のやりとりも秀逸ですね。
ChatGPTは2021年までの過去データを学習しているようなので、これまでの市場の動きとか環境変化などに関してはかなり正確に回答してくれます。

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示させることができます

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示させるためのChrome拡張機能が優秀です
https://www.dm2.co.jp/blog/17884

Google Chrome(ブラウザ)の拡張機能でChatGPTを検索結果画面と同時に表示することが可能になりました。これはすごいです。

Google検索の役割がこれから大きく変化していきそうですね。

生成系AIの関連記事

AI生成した画像や文章やプログラムコードなど作品の著作権は誰が持っているのでしょうか
生成系AIがすばらしいです。OpenAIのChatGPTを使って画像や文章さらにはプログラムのコードまで生成できてしまいます。気になるのはAI生成された成果物の著作権です。AI生成されたものの著作権は誰が持っているのでしょうか? OpenAIは「出力されたコンテンツの権利は利用者に全て譲渡する」と記載されています。また、「商用利用にも問題ない」ということです。
新BINGに画像生成の機能が追加されました、びっくりするほど高精度です
マイクロソフトから発表があり、AIによる画像生成の機能がBINGに追加されたことがわかりました。「Image Creator(イメージクリエーター)」という名称です。新BINGの文章生成AIチャットと違い、順番待ちしなくてもマイクロソフトIDでログインすれば誰でも使えます。 この「Image Creator」の生成画像のクオリティがなかなかすごいです。商用利用もOKということなので今後の利用も増加...
AI俳句で金沢の早春を詠むとどうなるか、新BINGで試してみました
「AIで俳句を詠む」ということを目標としてディープラーニングを学んでいた中小企業診断士の仲間がいます。「AI山頭火」と名付け俳句のAI生成の取り組みについて、KAIsの定例会で発表してくれたのが2020年5月です。狙い通りの俳句をテイストで生成させるためにかなりのデータを学習させたという苦労話でした。しかしなかなかいい俳句ができないということで道半ば...というような内容でした。 あれから約3年経...
Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示させるためのChrome拡張機能が優秀です
Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示できるようになりました。 ChatGPTとはOpenAIが提供している文章生成のAIで、現在は無料で誰でも利用することができます。このChatGPTは便利ですが、いちいちOpenAIのサイトにいって入力しないと使えなかったのが面倒でした。 それが「ChatGPT for Google」というChrome拡張機能を使うと、Googleの検索結...
AIアートもOpenAIの画像生成DALL·E(ダリ)で実行可能です、ちょっとした画像ならこれでいけそうです
OpenAIはAIアートも可能なので画像作成機能も試してみました。 ここ数日、OpenAIを使ったテストを実施してきましたが、ほとんどがテキスト(文章)の生成でした。ですが、OpenAIには画像生成をしてくれるAIもあるんです。むしろ画像生成するという「AIアート」のほうが「文章生成」より注目されているくらいです。 ということで、OpenAIの画像生成機能「DALL·E(ダリ)」を使ったAIアート...
OpenAIの「ChatGPT」で対話型の文章自動生成を試してみました、精度が高くて驚きます
OpenAIにはいろんな機能があります。単なる文章生成だけではなくチャット形式で対話を連続させることもできます。 とくに「ChatGPT」は2022年11月にサービス提供を始めたばかりですが、なかなか評判がよいです。現在は無料で使えます。条件としてはOpenAIで無料アカウントを作成してログインしておくだけです。 この「ChatGPT」の機能を試してみましたがなかなかすごいです。
マイクロソフトエクセルかGoogleスプレッドシートか、表計算にChatGPTを組み込んで自動で表を作成する方法
表計算ソフトにChatGPTを連携させて組み込んで使うとむちゃくちゃ便利です。 なにかを比較調査したいとき、表組みにして項目や要素を一覧にして作成するという作業が発生しますね。そのさいに一項目ごとに検索した調べたり、考えたりして文章を記入していくのがこれまででした。ChatGPTを使うとこの作業が一気に短縮できます。とっても便利なので紹介しておきます。
ChatGPTの「GPT」って何の略語?実はとっても大きな概念の技術用語でした
ChatGPTの「GPT」って何の略語だと思いますか? ChatGPTはOpeaAIが提供している大規模言語モデルで文章を自動生成するAIのことです。「Chat」とは「チャット」ですから「対話型である」ということを表しています。 そして「GPT」は「Generative Pre-trained Transformer(ジェネレーティブ プリトレインド トランスフォーマー)」の略語であり、和訳すると...

AIに関しては
https://www.dm2.co.jp/blog/category/web3/ai

というカテゴリで紹介していますので興味があれば関連記事もごらんください。