日々の業務において、提案資料や報告書、マニュアル作成など、スライド作成に多くの時間を費やしている方も多いのではないでしょうか。特にGoogleスライドを活用されている企業にとって、非常に興味深いアップデート情報が入ってきました。「神プロンプト」として注目を集めていたGoogleスライド自動生成システム「まじん式スライド」が、2025年11月14日に「v4」へとメジャーアップデートされました。

まじん式スライドver4
まずは「まじん」さんのnoteをご覧ください

v3の公開から約1ヶ月半。
満を持してバージョン4をリリースいたします!
ほんとにすごい機能が盛りだくさんです。詳しくはこちらの予告動画をご覧ください。
v3の時点でも、専用のWeb UI(アプリ)を導入し、GAS(Google Apps Script)テンプレートと設計図を分離することで、処理速度と安定性を大幅に向上させ、実用的なツールへと進化していました。
しかし、v4は「これが集大成」と思われたv3を遥かに超える、まさに「業務革命」とも言える機能拡張を遂げています。開発者まじん氏のもとに「やまじん」氏が合流し、「チームまじん」として開発されたv4の、ビジネス活用における注目点を解説します。
SVG技術による「伝わる」グラフ表現の実現
v3までのGASでは、スライド上に描画できる図形が基本的なものに限られ、複雑なグラフ表現には限界がありました。
v4では、新たに「SVG」(ベクター画像技術)を採用。これにより、v3では不可能だった、デザイン性の高いリッチなグラフや、さらには「動くグラフ」(アニメーション)までもスライド上に自動生成できるようになったとのこと。
これは、営業資料でのデータ提示や、説得力が求められる報告書において、「単なるデータ」を「伝わる情報」へと昇華させる強力な武器となり得ます。
動画マニュアル・研修資料作成の効率化:「動画フレーム抽出」
v4のもう一つの衝撃的な機能が、「動画のフレーム抽出」です。
v3でも動画の「概要」をテキスト化してスライドに反映させることは可能でした。しかしv4では、Geminiに添付した動画から、具体的なシーンのキャプチャ画像(フレーム)を自動で抽出し、スライドに挿入できるようになったのです。
さらに驚くべきことに、この挿入された画像も「動く」のです。
この機能は、例えば社内の業務マニュアルや、研修用動画コンテンツのサマリー資料を作成する際に、絶大な効果を発揮するでしょう。動画を見ながら手動でスクリーンショットを撮り、貼り付けるといった煩雑な作業を、一気に自動化できる可能性を秘めています。
中小企業にこそ刺さる「導入の手軽さ」
そして、私たち中小企業やDX推進担当者にとって、最も注目すべき点が、v3から引き継がれた「圧倒的な導入の手軽さ」です。
これだけの高度な機能が追加されたv4ですが、その基盤はv3同様にGAS(Google Apps Script)です。
つまり、
- サブスクリプション(月額利用料)が不要
- API利用料も不要
- 外部サービス利用のための複雑な稟議(りんぎ)も不要
必要なのは「Googleアカウント」だけ。 (Google Workspaceの契約すら必須ではないとのこと)
AIエージェントや高額なSaaSツールとは一線を画すこの導入ハードルの低さは、IT予算やリソースが限られる中で業務効率化を図りたいと考える多くの企業にとって、最大の魅力と言えるでしょう。
まじん式v4:まとめ
「まじん式スライドv4」は、v3の安定性を基盤に、「SVGグラフ」と「動画フレーム抽出」という2大革新機能を得て、資料作成の「表現力」と「効率」を飛躍的に向上させるツールへと進化しました。
「チームまじん」としてビジネス展開も本格化するとのことで、この「Googleアカウント一つで始められる業務革命」が、今後のスライド作成の常識をどう変えていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
なお、まじんさんは有料メンバーシップを開始しました。

まじん式スライドを利用するために加入が必須ではありません。しかし、ここまで無料で提供されている一連の行動を知ると応援したくなりますね。月額980円ということなので応援したい方はぜひ。私はポチりました。
早速まじん式ver4を設定しました
noteにて公開されている導入サポート動画を見ながら設定するとスムーズです。

基本的にはv3と設定方法が同じですので、すでにv3を導入している方は問題なく設定できるでしょう。
まじん式ver4でスライド作成してみました
さっそく「まじん式v4」でスライドを作成してみました。
題材は「ドラクエ1&2」のドラクエ1の主人公の声優紹介にしました。なんと、鬼滅の刃の主人公である竈門炭治郎の声がドラクエ1主人公の声なんです。そうです、声優は花江夏樹さんです。

スライドに花江さんの画像を入れるように指示したら、画像を入れるような画面が表示されました。これで画像挿入がしやすくなりましたね。

スライド構成データの編集もしやすくなりました。どんどん進化している感じが本当にすごいです。
まじん式ver4で作成したドラクエ1&2の紹介スライド
まじん式ver4から新機能として追加された「動くグラフ」を挿入してみました。これはすごいですね。数字の臨場感が湧きます。
これからどんどんまじん式v4を使っていきたいと思います。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
お問い合わせは電話ではなくお問い合わせフォームからメールにておねがいします。新規の電話番号からの電話は受信しないことにしていますのでご了承ください。

【反応していただけると喜びます(笑)】
記事内容が役にたったとか共感したとかで、なにか反応をしたいという場合はTwitterやフェイスブックなどのSNSで反応いただけるとうれしいです。
遠田幹雄が利用しているSNSは以下のとおりです。
facebook https://www.facebook.com/tohdamikio
ツイッター https://twitter.com/tohdamikio
LINE https://lin.ee/igN7saM
チャットワーク https://www.chatwork.com/tohda
また、投げ銭システムも用意しましたのでお気持ちがあればクレジット決済などでもお支払いいただけます。
※投げ銭はスクエアの「寄付」というシステムに変更しています(2025年1月6日)
※投げ銭は100円からOKです。シャレですので笑ってご支援いただけるとうれしいです(笑)

