サーチコンソール(ウェブマスターツール)

サーチコンソールは「ドメインプロパティ」での登録がおすすめ!当社のデータを比較してみました

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サーチコンソールのドメインプロパティGoogleサーチコンソール(サチコ)、皆さん活用されていますか?
Webサイトの健康状態や検索パフォーマンスを知るために欠かせないツールですが、プロパティの登録方法には大きく分けて2つの種類があります。 一つは従来の「URLプレフィックス(https://www.~)」、もう一つは近年推奨されている「ドメインプロパティ(ドメイン名のみ)」です。
当サイト「dm2.co.jp」でも、改めてこの「ドメインプロパティ」を設定し、従来の設定とどのような違いが出るのかデータを比較してみました。

サーチコンソールは「ドメインプロパティ」で登録しましょう

ドメインプロパティとは?

ドメインプロパティ

簡単に言うと、サイト全体を「丸ごと」計測できる設定です。

  • URLプレフィックス: 指定した正確なURLのみ計測(例:https://www.dm2.co.jp だけ。httpサブドメインは別扱い)

  • ドメインプロパティ: そのドメインに関連するすべてのURLを計測(例:dm2.co.jp を含むすべて。http/httpswwwの有無サブドメインも統合)

実際のデータを比較してみました

実際に当社の直近24時間のデータで比較してみた結果がこちらです。

▼ 1. ドメインプロパティ(dm2.co.jp)のデータ こちらはドメイン全体を集計したものです。

サーチコンソールのドメインプロパティ登録

  • 合計クリック数:140

  • 合計表示回数:5,796

▼ 2. URLプレフィックス(https://www.dm2.co.jp/)のデータ こちらは従来通り、www付きのhttpsアドレスで指定したものです。

サーチコンソールのドメインプロパティ登録

  • 合計クリック数:140

  • 合計表示回数:5,791

誤差はわずか「5」ですが、ここから分かること

二つのデータを並べてみると、表示回数に 「5回」 の差があることが分かります。 (ドメインプロパティの方が 5,796回 と、わずかに多いですね)

当社の場合は、WebサイトのURL正規化(wwwあり・なしの統一など)がうまくいっているため、このように誤差レベルの違いしか出ませんでした。しかし、これがもし以下のようなサイト運営をされている場合は、もっと大きな違いが出ることになります。

  • サブドメインを活用している場合(例:通販専用サイト shop.dm2.co.jp や、ブログ blog.dm2.co.jp がある)

  • http と https が混在している場合

ドメインプロパティを設定していないと、こうしたサブドメイン等のデータが抜け落ちてしまい、サイト全体の本当の実力を把握しきれない可能性があります。

ドメインプロパティの設定方法

では、実際にどうやって設定すればよいのでしょうか。 Googleサーチコンソールの画面左上のプロパティ選択メニューから「プロパティを追加」を選ぶと、以下のような選択画面が表示されます。

ここで、左側の「ドメイン」 を選択するのがポイントです。

  1. 左側の「ドメイン」を選択 右側の「URLプレフィックス」ではなく、左側のボックスを使用します。

  2. ドメイン名を入力example.com」と書かれている部分に、自社のドメイン(例:dm2.co.jp)を入力します。この時、https://www などは付けず、ドメイン部分だけでOKです。

  3. DNS設定(ここが少し難関です) 「続行」を押すと、Googleから発行される認証用の文字列(TXTレコード)が表示されます。これをコピーして、お使いのドメイン管理会社やレンタルサーバーの管理画面(DNS設定)に追加する必要があります。

  4. すでにURL登録されている場合はその情報でドメインプロパティが作成される→これが朗報です

これまでドメインプロパティの設定にはDNS設定が必須でした。従来の「URLプレフィックス」のようにHTMLタグを埋め込む方法よりも少し技術的な手間がかかります。
しかし、直近ではDNS設定をしなくてもドメインプロパティが設定できるようになっていました。

結論:ドメインプロパティは設定しておきましょう

今回、改めて両方のプロパティを確認しましたが、サイト全体の統合的な分析ができるという点で、やはり「ドメインプロパティ」を設定しておくことを強くおすすめします。

特に、複数のサブドメインで事業展開している企業様や、オウンドメディアを別ドメインで運用しているようなケースでは、必須の設定と言えるでしょう。