クラウドコンピューティング

クラウドストレージをドロップボックスからGoogleドライブに変更するための検討をしています

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クラウドストレージをドロップボックスからGoogleドライブに変更当社は長年にわたりドロップボックスを利用していました。クラウドを意識せずに直感的に操作できる利便性や2TBのクラウドストレージを年間2万円程度で使えるというメリットがありました。
今回、検討しているのはドロップボックス運用をGoogleに変更できないかということです。GeminiProを使いたくてGoogle Workspaceを契約しました。年間約2万円なのですが、2TBのクラウドストレージがついています。もし操作感の違和感がそれほど起きないように移行できるなら経費節約になりますからね。
以下は、その移行に関して調査した内容です。

Dropbox→Google Driveへ移行するための前提条件

クラウドストレージをドロップボックスからGoogleドライブに変更

項目 内容
現在のクラウド Dropbox 有料版(2TB)
移行先クラウド Google Workspace(2TB)
利用容量 約1TB(いずれも容量的に余裕あり)
移行理由 コスト最適化とサービス一本化
注意点 Dropboxの操作感に慣れているため、急な変更による混乱を避けたい

🚀 最適な移行プラン(容量に余裕がある前提です)

🌟 ステップ1:ローカル同期環境の構築

クラウドストレージの容量が両方とも2TBあるため、ローカルPCを経由する「並行同期」が最も安定です。

▷ 手順

  1. PCに「Dropbox」と「Google Drive for Desktop」両方のクライアントアプリをインストール。

  2. Dropboxを同期中のローカルフォルダを開く。

  3. Google Drive側にも「マイドライブ」同期フォルダを用意。

  4. フォルダごとドラッグ&ドロップでコピー(コピー後もDropbox側はそのまま残る=安全)。

  5. Google Driveで「アップロード完了アイコン(✔)」を確認。

💡 ポイント:並行使用期間中は「Googleにあるか確認→Dropbox削除」とすればトラブルを避けられます。

🌟 ステップ2:操作感の「違いに慣れる」ための1週間テスト

  • Google Drive上で日常業務を行ってみて、違和感や困りごとを記録。

  • 特に「共有機能」「検索」「バージョン管理」などDropboxとの違いに注意。

📋 例:操作感の主な違い

項目 Dropbox Google Drive
ファイル共有 URL生成・パスワード保護可 権限設定が詳細(組織単位、編集権限など)
バージョン管理 シンプル(復元可) 自動保存・詳細なバージョン管理
同期方法 スマートシンクあり 同等機能(ストリーミング/ミラーリング)
操作UI ファイル表示が中心 サイドバーやGmail連携などGoogle的UI

🌟 ステップ3:Google Driveでの共有再設定(必要に応じて)

Dropboxで共有していたファイルがある場合は、Google Drive上で再設定が必要です。

▷ チェックポイント

  • 誰に何を共有していたか整理(特に他社・取引先向け)

  • Google Drive上でフォルダ単位で「共有リンク作成」&「権限設定」

  • Google Workspace内ユーザーであれば「ドメイン限定」共有も可能です

🌟 ステップ4:移行完了後、Dropboxの契約見直し

▷ 解約のタイミング

  • 少なくとも1~2週間、並行利用して完全移行を確認してから。

  • Dropboxの次回請求タイミングも事前に確認すると良いです。

▷ 解約方法(Dropbox公式)

  • アカウント>プラン>「プランをキャンセル」

  • 契約期間中は利用可能。期末まで使ってから移行完了通知でもOKです。

💡 補足アドバイス

内容 おすすめ設定
Google Driveの同期モード ストリーミング(ローカル保存せずに容量節約)
フォルダ構成 Dropboxと同じにすることで「違和感ゼロ」
操作性 ショートカット(Google Driveフォルダをデスクトップに作成)
保険的対策 一時的に外付けHDDなどにバックアップを取ると安心です

Dropbox → Google Drive 移行マニュアル(PC用)

✅ 事前準備

作業内容 詳細
空き容量の確認 移行元(Dropbox)と移行先(Google Drive)はどちらも2TBなので問題なし
ローカルHDD容量の確認 一時的に1TB前後のデータを扱うため、500GB以上の空きが望ましい
インターネット回線 アップロード速度が重要なので、有線LANまたは安定したWi-Fiを推奨

① 必要なアプリのインストール

▶ Dropboxデスクトップアプリをインストール

既に使っている方はこの手順はスキップしてOKです。

  • Dropbox公式サイトからインストール

  • サインインするとPC内に「Dropbox」フォルダが作成されます

▶ Google Drive for Desktop をインストール

  • Google Drive公式ダウンロードページ

  • 「Windows版」を選択し、インストール後にGoogle Workspaceのアカウントでログイン

  • ログイン後、「マイドライブ」がエクスプローラー上に仮想ドライブ(例:G:ドライブ)として表示されます

② データの移行(コピー)

▶ フォルダを開く

  1. エクスプローラーで「Dropbox」フォルダを開く
     (例:C:\Users\ユーザー名\Dropbox

  2. 同様に、エクスプローラーで「Google Drive」を開く
     (例:G:\マイドライブ

▶ コピー&ペースト操作

  1. Dropboxフォルダの中で、移行したいフォルダやファイルを右クリック

  2. 「コピー」を選択

  3. Google Driveのフォルダに移動し、右クリック →「貼り付け」

▶ ポイント

操作 説明
フォルダ単位のコピーが安全です 細かく分けるとミスが少なくなる
進行中は「アップロード中アイコン」が表示されます ✔マークが緑になれば完了
大容量ファイルは順次アップロードされます 数時間かかる場合もあります

③ アップロード完了の確認

  1. Google DriveのWeb版https://drive.google.com)を開く

  2. 移行したフォルダやファイルが反映されているか確認

  3. 必要に応じて開いて中身をチェック(特にPDFやExcel等)

④ ファイル共有の再設定(必要な場合)

  1. Google DriveのWeb版で対象フォルダやファイルを右クリック

  2. 「共有」を選択

  3. 共有相手のメールアドレスを入力し、権限(閲覧/編集など)を設定

  4. 必要に応じて「リンクを知っている人に公開」に変更

⑤ Dropbox解約前のチェックリスト

チェック内容 確認方法
すべてのファイルがGoogle Driveに移行済みか Web版で確認
共有先に再通知したか メールまたはチャット等で案内
ローカルで一時的にバックアップ済みか 外付けHDDやNASなどを使って保険を取ると安心
トラブル発生時に備えて並行利用期間を取ったか 1~2週間程度の並行運用を推奨

⑥ Dropoxの解約方法

  1. Dropboxのアカウントページにログイン

  2. 「プラン」タブを開き、「プランをキャンセル」または「Dropbox Basicにダウングレード」を選択

  3. アンケートなどに回答後、手続きを完了

📌※契約満了日までは引き続き利用可能です。データはすぐには消えません。

🔁 今後の運用Tips(Google Driveで便利に使うには)

操作 方法
ローカル保存とクラウドの同期切替 Drive for Desktop設定から「ストリーミング」or「ミラーリング」を選択可能
よく使うファイルのピン留め Web版で右クリック→「スターを追加」
ファイル検索 「ファイル名+中身」も検索可能(Dropboxより検索性が高い)
スマホとの連携 Google Driveアプリで即閲覧・共有も簡単

✅まとめ:どのようにスムーズに移行するか?

  • 手順は簡単に:ドラッグ&ドロップで移行OK

  • 操作の違いに慣れる時間を確保(並行利用期間を設定)

  • 共有の再設定や同期設定を事前にチェック

  • 移行完了後にDropboxを安全に解約