GAS:GoogleAppsScript / GoogleAppSheetAI(人工知能/ディープラーニング)

まじん式Googleスライド作成ver3で簡単にGoogleスライドが作成できます、しかも文字サイズ変更が可能です

この記事は約10分で読めます。

まじん式Googleスライド作成ver3今、SNSで話題の「まじん式Googleスライド作成ver3」。Googleスライドを簡単に作成してくれる画期的なツールです。一度設定してしまうと本当に簡単に使えます。
GoogleGeminiとGASの組み合わせでデザイン性の高いスライドが瞬時に完成するこのツール、私も早速活用しています。プレゼン資料の作成時間を劇的に短縮できる、まさに「神ツール」です。この活用方法とちょっとしたカスタマイズを紹介します。

「まじん式スライド自動生成ver3」

まじん式プロンプトは作者のnoteで公開されています

まじん式Googleスライド作成ver3

【究極】まじん式プロンプトv3|まじん
こんにちは、まじんです。 お待たせしました。ついに新作 「まじん式v3」 が完成しました! 構想から完成まで、100時間以上を費やしました。 まずはこれまでの進化を簡単に振り返りましょう。 (はじめてまじん式を使う方は過去記事から読んでください!) Ver.1(2025年8月16日 公開): 【神回】Googleスライドが一瞬で完成する"奇跡"のプロンプト教えます こちらのnoteがなんと今日時点...

このまま使うには作者まじんさんのnote.comページをよくご覧になって設定を進めてください。

まじん式v3の使い方

まじん式プロンプトの実際の使い方は動画でも公開されています。

基本文字サイズを大きくして、もっと見やすくする方法

素晴らしいツールですが、使っていく中で個人的に気になった点が2つありました。

  • スライドがワイドスクリーン(16:9)で生成される
  • テキストの文字サイズが全体的にやや小さい

今回は、これらの点を解決し、さらに自分好みに使いやすくするための簡単なカスタマイズ方法を以下に紹介します。

画面サイズ(16:9)の調整

まず、画面サイズについてです。生成されるスライドは現在主流の16:9のワイド画面になっています。これはGoogleスライドの標準設定でもあるため、スクリプトでの根本的な変更は難易度が高そうです。実際にコードのカスタマイズをやってみましたが、実現しませんでした。残念。

そこで、私はスライド生成後に手動で4:3の標準サイズに切り替えることにしました。一手間かかりますが、最も確実で簡単な方法です。

Googleスライドのページから「ファイル→ページ設定→ワイドスクリーン(16:9)」になっているところを「標準(4:3)」に切り替えるだけです。

「コード.gs」を少し改造して文字サイズを大きめに

今回、私はこのまじん式プロンプトver3の「コード.gs」を少し改造して文字サイズを大きめにしています。

変更はGASの画面で行います。

本文の文字サイズを大きくするカスタマイズ

次に、文字サイズです。特に本文(箇条書きなど)のフォントサイズが14だと、プロジェクターで投影した際に少し小さく感じることがありました。

そこで、この基本となる文字サイズを16に変更することで、スライド全体の視認性を向上させることにしました。基本的な変更はGoogle Apps Scriptのコードをたった1行書き換えるだけで完了します。

基本の文字サイズを変更する手順

  1. 「まじん式Googleスライド作成ver3」のGoogle Apps Scriptプロジェクトを開きます。
  2. コード.gs ファイルの中から CONFIG という定数を見つけます。
  3. その中の FONTS -> sizes -> body の値を変更します。

具体的には、以下の部分です。

JavaScript

// ...(省略)...
  FONTS: {
    family: 'Noto Sans JP',
    sizes: {
      title: 40,
      date: 16,
      sectionTitle: 38,
      contentTitle: 24,
      subhead: 16,
      body: 16,// ★ 14から16に変更 
      footer: 9,
      chip: 11,
// ...(省略)...

もともと

body: 14 となっていた箇所を、body: 16 に変更しました

この変更だけで、コンテンツスライドの箇条書きや説明文など、スライドの大部分を占めるテキストが、一回り大きい読みやすいサイズで生成されるようになります。

その他のフォントサイズ変更

基本的な本文だけなら上記の設定だけでよいのですが、確認していくといろいろな条件でフォントサイズを調整していますので、いくつかその点も変更します。

いくつかのスライド生成関数では、テキストの長さや要素数に応じて、基本設定よりも小さいフォントサイズを適用する処理が含まれています。これらの部分も併せて修正が必要です。

a. createTimelineSlide 関数

タイムラインスライドでは、テキストが長い場合にフォントサイズを10, 11, 12ptに縮小しています。これを16pt未満にならないように修正します。

JavaScript

// 変更前
let bodyFontSize = CONFIG.FONTS.sizes.body; // 14が標準
const textLength = labelText.length;

if (textLength > 40) bodyFontSize = 10;      // 長文(40文字超)は小さく
else if (textLength > 30) bodyFontSize = 11; // やや長文(30文字超)は少し小さく
else if (textLength > 20) bodyFontSize = 12; // 中文(20文字超)は標準より小さく

// 変更後
let bodyFontSize = CONFIG.FONTS.sizes.body; // 16が標準
const textLength = labelText.length;

// 全て12以上になるように値を修正
if (textLength > 40) bodyFontSize = 12;
else if (textLength > 30) bodyFontSize = 13;
else if (textLength > 20) bodyFontSize = 14;j

上記の設定は文章量が多くて文字数が多いときにはみだしてしまう懸念がありますのでちょっと慎重にしたほうがいいかもしれません。

b. createProcessSlide 関数

プロセススライドでは、ステップ数が4つの場合にフォントサイズを14ptに設定しています。

JavaScript

// 変更前
} else {
  boxHPx = 65; // 4ステップは小さめ
  arrowHPx = 15;
  fontSize = 14;
}

// 変更後
} else {
  boxHPx = 65; // 4ステップは小さめ
  arrowHPx = 15;
  fontSize = 16; // ★ 14から16に変更
}

c. createBulletCardsSlide 関数

箇条書きカードスライドでは、説明文が長い場合にフォントサイズを12ptや13ptに縮小しています。

JavaScript

// 変更前
let descFontSize = 14;
if (desc.length > 100) {
  descFontSize = 12; // 100文字超えは12px
} else if (desc.length > 80) {
  descFontSize = 13; // 80文字超えは13px
}

// 変更後
let descFontSize = 16; // ★ 基準を16に変更
if (desc.length > 100) {
  descFontSize = 14; // ★ 12から14に変更
} else if (desc.length > 80) {
  descFontSize = 15; // ★ 13から15に変更
}

d. createFaqSlide 関数

FAQスライドでは、項目数に応じてフォントサイズを12ptまたは14ptに設定しています。

JavaScript

// 変更前
const baseFontSize = items.length >= 4 ? 12 : 14;

// 変更後
const baseFontSize = 16; // ★ 常に16に設定

e. createTriangleSlide 関数

トライアングルスライドでは、文字数に応じてフォントサイズを13ptから15ptの間で動的に設定しています。

JavaScript

// 変更前
if (maxLength > 60 || avgLength > 40) {
  // ...
  fontSize = 13; // 長文用小さめフォント
} else if (maxLength > 35 || avgLength > 25) {
  // ...
  fontSize = 14; // 中文用標準フォント
} else {
  // ...
  fontSize = 15; // 短文用大きめフォント
}

// 変更後
if (maxLength > 60 || avgLength > 40) {
  // ...
  fontSize = 16; // ★ 13から16に変更
} else if (maxLength > 35 || avgLength > 25) {
  // ...
  fontSize = 16; // ★ 14から16に変更
} else {
  // ...
  fontSize = 16; // ★ 15から16に変更
}

また、この関数内ではさらにフォントサイズを計算している箇所があるため、そちらも修正します。

JavaScript

// 変更前
const headerFontSize = Math.max(fontSize - 1, 13);
const bodyFontSize = Math.max(fontSize - 3, 11);

// 変更後
const headerFontSize = Math.max(fontSize, 16); // ★ 常に16以上を保証
const bodyFontSize = Math.max(fontSize, 16);   // ★ 常に16以上を保証

注意事項

フォントサイズを大きくすると、テキストが図形やテキストボックスからはみ出してしまう可能性があります。上記の修正を適用後、生成されたスライドのレイアウトが崩れていないか確認し、必要に応じて CONFIG.POS_PX 内の各要素の widthheight の値を調整してください。

実際に生成したスライドのサンプルです

このカスタマイズしたまじん式スライドv3でスライドを作成してみました。

iPhoneのeSIM化で変わる新常識

GoogleGeminiのgemで以下のプロンプトを入力しました。

iPhoneのeSIM化で変わる新常識!物理SIMは卒業?https://www.dm2.co.jp/blog/35683
esim対応をしましょうという一般ユーザー向けのスライドにしてください

この出力を貼り付けただけで出力したスライドがこちらです。

▼サンプルのスライドURLです(共有されているのでご覧になれます)
https://docs.google.com/presentation/d/1VRLpxajKeG5TLk4Af3vm9s8L6kt3K-YV6fkD58vmCPA/edit?usp=sharing

なお、このスライドは


の内容を読み込んでGeminiで作成しています。

Googleスライドの使い方について

Googleスライドの使い方について、Geminiのまじん式プロンプトGemで作成したスライドはこちらです。

【入門】Googleスライドで始める 効率的なプレゼンテーション作成術 2025.09.30
皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。本セミナーでは、Googleスライドの基本的な使い方から、効率的な資料作成のコツまでをステップ・バイ・ステップで解説します。このツールを使いこなし、皆様のプレゼンテーション作成をよりスムーズで効果的なものにしていきましょう。 【入門】Googleスライド 効率的なプレゼンテーション 2025.09.30

これもまじん式プロンプトで作成しました。簡単に作成できるので本当にすごいですね。

まじん式v3変更についてのまとめ

今回は、「まじん式Googleスライド作成ver3」をさらに便利に使うための簡単なカスタマイズ方法をご紹介しました。

  • 画面サイズ: 手動で4:3に変更
  • 文字サイズ: コード.gs内のCONFIG.FONTS.sizes.bodyの値を14から16に変更

特に文字サイズの変更は、プレゼンテーションの伝わりやすさに直結する重要なポイントです。たった一行の修正で、資料のクオリティが格段にアップします。

「まじん式Googleスライド作成ver3」は、少し手を加えるだけで、より自分のスタイルに合った資料作成ツールへと進化させることができます。皆さんもぜひ、このカスタマイズを試してみてはいかがでしょうか。