通信SIMカード

iPhoneのeSIM化で変わる新常識!物理SIMは卒業?賢い活用術と時代が動く本当の理由

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iPhoneのeSIM化で変わる新常識2025年9月にiPhone17が発売されました。薄さやカメラの高性能化より私が注目したのは「iPhone 17で物理的なSIMカードスロットが廃止され、完全にeSIM仕様になった」ということです。
米国ではすでにiPhone 14から物理SIMスロットが廃止されており、この「eSIM化」の流れがいよいよ日本にも本格的に到来したということになります。「eSIM」について、わからない、知らない、ということを言っていられなくなりましたので積極的に対応するための知識をまとめました、参考にどうぞ。

eSIMの時代到来

「え、SIMカードがなくなるの?」 「eSIMってよく聞くけど、何が違うの?」 「巷では『2030年に物理SIMが廃止される』なんて噂も聞くけど、本当?」

そう感じた方も多いのではないでしょうか。この記事を読めば、そんなeSIMの基本から、時代を先取りする賢い活用法、そしてeSIM化が進む“本当の理由”まで、サクッと解説します。

そもそもeSIMって何?物理SIMとの違いをサクッと解説

まずは基本の「キ」。eSIMと、これまで使ってきた物理SIMの違いを簡単に見ていきましょう。


※モバイルWi-Fiルーターに差し込んでいるのは物理SIM(nanoSIM)です

  • 物理SIM
    • 形状: プラスチック製の小さなカード。
    • 特徴: スマホのSIMトレイに挿入して使う。機種変更の際は、カードを新しいスマホに差し替えるだけ。
  • eSIM (Embedded SIM)
    • 形状: スマホ本体にあらかじめ埋め込まれている電子的なSIM。
    • 特徴: オンラインの手続きだけで、通信プランの契約情報をスマホにダウンロードして利用開始できる。

メリット・デメリット比較表

eSIM 物理SIM
メリット ✅ オンラインで開通まで完結 ✅ 申し込み後すぐに使える ✅ SIMカードの紛失・破損リスクなし ✅ 1台で複数回線を使い分け可能 ✅ 対応機種が多い ✅ 機種変更が簡単(差し替えるだけ) ✅ 分かりやすく馴染みがある
デメリット ⚠️ 機種変更時にeSIM再発行手続きが必要 ⚠️ まだ少し馴染みが薄い ⚠️ 申し込みから郵送まで時間がかかる ⚠️ 紛失・破損のリスクがある ⚠️ SIMカードの抜き差しが手間

なぜ今eSIM化が加速?知っておきたい3つの大きな理由

「2030年に物理SIMが廃止される」という噂の真相ですが、これは公式決定ではありません。しかし、私たちの周りの環境が、eSIMを「次の当たり前」にする方向へ急速に動いているのは事実です。その背景には、3つの大きな理由があります。

理由①:スマホの進化のため(メーカーの視点) 📱

Appleのようなメーカーにとって、物理SIMスロットは設計上の制約です。これを無くすことで、生まれたスペースをバッテリーの大型化に充てたり、開口部を減らして防水・防塵性能を向上させたりできます。さらに、盗難時にSIMカードを抜き取られるリスクがなくなりセキュリティも向上します。スマホをより高性能で頑丈にするために、eSIM化は必然なのです。

理由②:もっと自由に、便利にするため(国の方針) 💡

総務省もeSIMの普及を後押ししています。これは「物理SIMを強制的に廃止する」という話ではなく、利用者がもっと手軽にeSIMを使えるように手続きを簡素化するなど、便利なeSIMへ自然に移行するための環境を整える「普及促進」が目的です。国の方針が、私たちの選択肢を広げてくれています。

理由③:世界中で当たり前になっているから(グローバルな潮流) ✈️

オンラインで即時開通でき、海外渡航時も現地のeSIMをネットで購入してすぐ使える手軽さは、世界的なトレンドです。ある予測では2030年までにeSIM対応スマホが30億台を超えるとも言われており、eSIMはもはやグローバルスタンダードになりつつあります。

「難しそう」は勘違い!eSIMの入れ替えは驚くほど簡単

これだけの流れがあるeSIMですが、利用しない理由の多くは「手続きが面倒そう」というイメージです。しかし、実際に試した人の多くが「簡単だった」と回答しています。

eSIMの契約・開通は、主に以下のステップで完了します。

  1. オンラインで通信プランを申し込む(例:povo, 楽天モバイル, LINEMOなど)
  2. メールなどで届く「QRコード」をスマホのカメラで読み取る
  3. 画面の指示に沿って数回タップする

これだけです。店舗に行く必要も、郵送を待つ必要もありません。Wi-Fi環境さえあれば、自宅ですぐに新しい回線が使えるようになります。


※この画像は実際に私が利用しているiPhoneSE3のモバイル画面です、SIMを入れ替えしたり追加したりした記録が残っています

【実践編】デュアルSIMでスマホを最強に!「povo」を2枚目のeSIMで使うメリット

最近のスマートフォンの多くは、物理SIMとeSIMの両方を使える「デュアルSIM」仕様です。これを利用して、メイン回線はそのままに、2枚目のサブ回線としてeSIMを追加するのが、賢いeSIMデビューの第一歩です。

そして、その2枚目のeSIMとして絶大な人気を誇るのが、auが提供する「povo2.0」です。

実際に私は、メイン回線を楽天モバイル(物理SIM)、サブ回線をpovo(eSIM)という組み合わせで利用していますが、これ以上ないほど快適です。

iPhoneSE3では楽天モバイルを主回線、povoのeSIMを副回線としたデュアルSIM運用にしました
これまで私が使っていたiPhoneSE(第3世代)では、楽天モバイルの回線をメインに利用していました。そして、以前使っていた楽天ハンドという機種では、povoのeSIMを設定してサブ回線として活用していたんです。ただ、楽天ハンドはもう使わなくなってしまったので、このpovoのeSIMをiPhoneSE3に移すことにしました。最近のiPhoneはeSIMにも対応しているので、これを機にデュアルSIM...

ちなみに、楽天株主優待で使える無料SIMとpovoのeSIMで、実質無料の通信環境もできます。

通信費を実質的に月額無料にしつつ安定した通信環境を実現するなら「楽天モバイル株主優待+povo」デュアルSIM運用です
スマートフォンの通信費は固定費の一部ですから少しでも節約したいですよね。一方で、通信の安定性や品質も重要な要素です。今回は、その両方を満たす方法として私が使っている実質的に月額無料のプランを紹介します。それは「楽天モバイル株主優待プラン」と「povo」をデュアルSIMで運用する方法です。

メリット1:基本料金0円!維持費なしで「お守り回線」が持てる

povoは基本料金が0円。データが必要な時だけ、アプリから「データ使い放題(24時間)330円」などを「トッピング」すればOK。普段はコストゼロで、いざという時の「お守り」として完璧です。 (※180日間以上有料トッピングの購入がない場合、利用停止になる可能性があるのでご注意ください)

メリット2:通信障害や電波の悪い場所でのバックアップとして最強

メイン回線が通信障害で使えなくなっても、ワンタップでpovoのau回線に切り替えれば通信を継続できます。また、メイン回線の電波が届きにくい場所でサッと切り替える、といった使い方も非常に有効です。

最後に知っておきたいeSIMのリスクと、その対策

メリットの多いeSIMですが、一つだけ注意点があります。それは、eSIMはすべてがデジタルで完結するため、通信キャリア側のシステムに障害が発生すると、新規発行や再発行ができなくなるリスクがあることです。

しかし、これもメイン回線とサブ回線で違う会社のeSIM(または物理SIM)を持っておく「デュアルSIM運用」をすることで、リスクを大幅に軽減できます。デュアルSIMは、利便性だけでなく、通信を止めないためのリスク管理としても非常に有効な手段なのです。

まとめ:未来はもうすぐそこ。今こそeSIMに慣れるとき

今回の内容をまとめます。

  • eSIMはオンラインで完結する、これからのスタンダード
  • 「2030年廃止」は噂だが、メーカー・国・世界の潮流がeSIMを“次の常識”にしている
  • デュアルSIMでpovoを追加すれば、コストを抑えつつ利便性と安全性が格段に向上する

eSIMはもはや単なる「選択肢の一つ」ではなく、「避けては通れない未来のスタンダード」です。

いきなりメイン回線を乗り換えるのが不安な方は、ぜひ、お使いのスマホの2枚目のSIMとして、基本料0円のpovoを追加することから始めてみてください。

その手軽さと安心感に、きっとあなたも驚くはずです。来るべき時代に備え、今からスマートな一歩を踏み出しましょう!