iPhone6でMMSを送ろうとすると「メッセージを送信できません」と表示された。このエラーメッセージの下部には「送信するには、MMS機能を有効にする必要があります」と書いている。しかし、iPhoneの設定をいくら調べても「MMS機能を有効」にはできなかった。MMSやSMSは普通に受信していたので、送信だけができないという状況である。この状況はiPhoneの故障ではない。すべてのiPhone共通ではなく、docomoの回線を使っている場合にだけ発生する現象だ。docomoの利用者だけでなく、docomoの回線を使っているMVNO(格安SIM通信)でも起きる。
ocnモバイルONEやIIJみおふぉんなどほとんどのMVNOはdocomoの回線を使っているのでMMS(SMS)は受信できるが送信できないということだ。なお、ソフトバンクやauを使っている場合は問題ない。
しかし、なぜこのようなことになっているのか。
iPhoneのMMS(SMS)は「メッセージ」アイコンで操作する
iPhoneのショートメッセージは「メッセージ」アイコンをタップすると使える。この「メッセージ」はちょっとクセモノである。iPhone同士であれば、回線がなんであれやりとりできる。wifi接続でもOKだ。しかし相手がiPhone(他のアップル製品も可)でない場合に、このメッセージ機能が使えなくなる。
そこで、iPhoneは基本的なシステムで、このメッセージ機能とMMS(SMS)を連動させており、相手がiPhoneでない場合はMMS(SMS)を使って送信するという設定になっている。
しかし、送信側がdocomo回線を利用しているときはMMS(SMS)を使って送ることができない。
今度はdocomo側の事情である。
そもそもdocomoはiPhoneでのMMS(SMS)送信を許可していないのである。
docomoはアンドロイドではSMS送信できるが、iPhoneではSMS送信できない。docomoはiPhoneの「メッセージ」機能を使ってMMS送信することを禁止しているのである。同じiPhoneでも、ソフトバンクやauでは「メッセージ」機能を使ってMMSを送信することができるのに、docomoの場合だけはできないということである。
状況を整理すると以下のようになる。
▼自分がiPhoneでdocomo回線の場合のみ
相手の機種 | 受信 | 送信 |
iPhone(Apple製品なら可) | ◯ | ◯ |
アンドロイド | ◯(MMS/SMSで受信) | ×(不可) |
これは、自分がiPhoneでドコモ回線利用(MVNOを含む)の場合のメッセージ利用に関しての現状である。
要は、自分がiPhone(docomo)で相手がアンドロイドの場合は、MMS(SMS)受信はできるのに送信ができないということである。
なお、繰り返しになるが、iPhoneでソフトバンクやau利用の場合は相手がアンドロイドでも送信できる。
ただしMMS(SMS)送信は1通@3円~の有料通信なのでやりとりには注意が必要である。
docomoは昨年11月にSMS料金を改定(値上げ)しており、長文送信ができるようになった分だけ高くなっている。最大1通@30円となる可能性がある。docomo利用のiPhoneならMMS(SMS)という有料送信ができないということなので、メッセージ利用は常に無料でできるという言い方もできる。
▼関連記事
スマホのSMS料金改定は実質的な値上げ?これまで1通@3円だった送信料金が長文送信可能になったことで最大一通@30円と10倍になる可能性がある
SIMなしでiPhone6が使えるようになった、アクティベートした後ならSIMを外してwifi接続だけで使うこともできる