農業関係の指導者研修で戦略立案ワーク、SWOT分析とTOWS分析で対策を考える

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towshappyou202001.jpg金沢市のJA石川教育センターで経営戦略立案セミナーを行った。受講対象は農業関係の指導者で、経営に関することで財務や労務関係も含めて幅広く知識を習得するという研修コースである。今回は戦略立案のワークを行うことになった。農業法人の戦略立案の事例を紹介したうえで、BSC(バランス・スコアカード)による戦略立案の手法を説明した。事例ワークではケーキ店の現状分析をSWOT分析で行い、対策をTOWS分析(クロスSWOT)で考えるというグループワークとした。

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SWOT分析で現状分析しTOWS分析でアクションプラン(対策案)を考える

SWOT分析とは経営戦略立案の現状分析フェーズで使われる分析ツール。企業の全体的な評価を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)と いう4つの象限に分けて検討すること。SWOTは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威 (Threat)の頭文字S・W・O・Tをつなげたもの。

自社を取り巻く経営環境を内部要因の強みと弱み、外部環境の機会と脅威にわけて列挙し整理する。
SWOT分析

SWOT分析の次はTOWS分析。

SWOT分析でしっかりと現状分析を行ったら、次は対策(アクションプラン)を考える。対策はTOWS分析というシートを使うと案を出しやすい。

TOWS分析

TOWS分析とはSWOTをひっくりかえしている。SWOT分析が現状把握(事実)なのに対して、TOWS分析は今後(未来)のことを考える創造的な局面 である。

たとえば現状の強みと機会を踏まえて、どんな対策案が考えられるかをたくさん出す。とにかくたくさん出すことが重要である。まずは質より量。たく さん出された案は、その後に似たもの同士をまとめるグルーピングを行う。

そのあと、グルーピングされた固まりに適切なタイトル付けを行う。さらにタイトル 同士の関連性に考慮しながら重要度の順番をつける。こうやって順位付けされた対策案は実行可能性の高い戦略になる。

なお、SWOT分析のSWOTは「スゥォット」と発音するのだが「スワット」と発音する人も多いため「スワット分析」と呼ばれることが多い。またTOWS分析は「トゥーズ分析」と呼ぶ。

BSC(バランス・スコアカード)に関する紹介は
https://dm2.co.jp/work/bsc/
にて。
※すぐに使えるツールもダウンロード可能