独自ドメインメールのメールソフトとして「Gmail」を使うための設定(コアサーバー編)

この記事は約8分で読めます。

Gmail独自ドメインのメールアカウントをどのメールソフトで使っていますか?
Outlookやサンダーバードなどのメールソフトを使う方法以外に、「Gmailアプリをメールソフトとして使う」という設定は便利なのでおすすめです。最近では、Windowsマシンではない端末(グーグルクロームブックやタブレット、スマホなど)でも独自ドメインメールを設定しなければならないケースが増えています。そのさいに、メールソフト(メールアプリ)としては、Gmailを使うのがもっとも汎用性が高いと思います。
このページでは、コアサーバーV2を使って独自ドメインを利用している場合の設定方法をご紹介します。

メールソフトとして「Gmail」を使う方法について

レンタルサーバーとしてバリュードメインのコアサーバーV2を利用している場合の設定について、ここでは具体的にコアサーバーV2を利用している前提で解説します。

独自ドメインに届いたメールをGmailで受信する方法には2つあります。

1.Gmailアドレスに転送する方法
2.GmailからPOP接続する方法

のどちらかです。

インターネット環境がだんだんセキュリティ強化の方向になっているので、できれば1より2のPOP接続のほうに変更したほうが安全にメールを受信できます。
いちおう両方解説しておきます。

1.Gmailアドレスに転送する方法

メールの転送と設定のイメージ

コアサーバーV2はDKIM認証が使えるので、メールを転送してもGmailの警告表示がされにくいです。
そこで、シンプルに運用できるよう「コアサーバーV2からGmailに転送」という設定をしておきます。このメール転送の設定はGmailではなくコアサーバー側での設定です。詳細はバリュードメインのオンラインマニュアルで確認してください。

独自ドメインメールの設定例

コアサーバーV2でメールアドレスの設定をします。

今回設定するメールアカウントの情報は

設定するメールアドレス(例) mymail@tohda.com
POPサーバー v2004.coreserver.jp
SMTPサーバー v2004.coreserver.jp
パスワード password1234

とします。
(あくまで参考事例ですので、ご自身の情報に置き換えて設定してください)

Gmail側の設定

パソコンでブラウザを開きGmailにログインして設定を進めましょう。スマホのGmailアプリでは以下のような詳細設定はできないようです。

Gmailの設定画面から「アカウントとインポート」を選択します。

▼直リンクならこのURLです
https://mail.google.com/mail/u/0/#settings/accounts

この画面から、左側メニューの「名前」という欄に「他のメールアドレスを追加」というリンクがありますのでクリックすると、「自分のメールアドレスを追加」というポップアップが表示されます。

その「自分のメールアドレスを追加」に情報を入力します。

名前とメールアドレスを入力し、「エイリアスとして扱います」にはチェックを入れておきます。

「次のステップ」をクリックすると「SMTPサーバー経由でメールを送信します」という画面になります。

ここの設定が重要です。

SMTPサーバー v2004.coreserver.jp
ユーザー名 mymail@tohda.com
パスワード password1234

と、上記のメール情報を入力します。
(ここはご自身の正しい情報を入力してください)

なお、ポート番号は「465」を選択します。すると自動的に「SSLを使用したセキュリティで保護された接続」というラジオボタンに●がつくはずです。

設定内容を確認して「アカウントを追加」をクリックすると設定は終了です。

もし、うまくいかない場合は、内容を見直してください。

▼設定ができた画面

せっかく設定した独自ドメインなので、「デフォルト」に変更しましょう。

「デフォルト」に設定したほうのメールアドレスが、送信するときの「送信元アドレス」として設定できます。また、送信するさいにもともとの「Gmailアドレス」に切り替えることもできます。

送信テストをして確認してから使い始めましょう

設定がうまくいったら、まずは自分のメールアカウントあてに送信テストをしてみましよう。

上記の設定の場合であれば

mymail@tohda.com

あてにメールを送信します。

すると、その送信メールはGmailからコアサーバーV2のメールサーバーに送信されます。そのメールがGmailに転送されることで、ご自身のGmailにて受信できるはずです。

受信できない場合は、サーバーのメール転送の設定がうまくいっていない可能性がありますのでチェックしてください。

なお、この設定はスマホのアプリではうまくできないので、PCのブラウザで設定してください。設定が済んでしまえば、あとはスマホでもタブレットでもご自身のGmailアドレスでログインすれば、独自ドメインのメールソフトとして使えるようになります。

Gmailでは転送で受信すると警告表示されることがあります

今回は、コアサーバーV2を使った独自ドメインメールをGmailにて送受信する設定を紹介しました。
独自ドメインメールをサーバーからGmailに転送するとオレンジ色の「警告表示」がされる場合がありますが、その場合は「DKIM」が有効になっていない可能性があります。

DKIM設定をしてあれば途中で転送があっても警告表示になりません

Gmailのスパム判定は「SPF」の設定がされていないか間違っている場合に迷惑メール判定をだすようです
Gmailの迷惑メール判定が厳しくなっています。当社の独自ドメイン(dm2.co.jp)あてのメールはGmailにも転送していますが、これまで問題なく受信できていた送信元からもメールがことごとく迷惑メールのような判定がされてしまいます。公的機関やocnなど、信頼できる送信元からのメールも疑わしいメール「!」と判定されてしまう状態です。 当社から送信したメールもGmailで受信すると同様な判定をされ...

DKIMの設定がしてあれば、途中で転送があっても警告表示にならず、Gmail側で「PASS」の判定になります。

コアサーバーV2はDKIM認証が使えるので、メールを転送してもGmailの警告表示がされないのが特長です。

しかし、メールのDKIMの設定は自動的になるわけではないので、必ず設定をしておいてください。

2.GmailからPOP接続する方法

Gmailのスパム対策が強化されていますので、できればこの「2.GmailからPOP接続する」を選択したほうがいいです。

Gmailの設定画面を開きます

Gmailの設定画面をパソコンのブラウザで開きます。この設定はスマホのGmailアプリではうまく設定ができませんので必ずブラウザで設定をしてください。設定が完了するとスマホのGmailアプリでも独自ドメインのメールでのやりとりが可能になります。

Gmailの設定画面の開き方は、歯車のようなアイコンの「設定」をクリックし、「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」の順にクリックします。

上記の画面はすでに独自ドメインで送受信できる設定になっています。
上の方が「送信用の設定」で、下の方が「受信用の設定」です。

この受信用の方の設定がいわゆる「POP接続」になります。

GmailでPOP接続で受信する設定

これからの説明はPOP接続で独自ドメインメールを受信する説明ですので、転送設定で受信している場合はスキップしてください。

「アカウントとインポート」の画面で、受信用の設定のほうで「メールアカウントを追加する」をクリックしてください。

するとポップアップ画面が立ち上がります。
まずは自分の独自ドメインメールを入力し「次へ」をクリックします。

メールアカウントの追加という画面になり、ラジオボタンで選択を促されます。ここでは「他のアカウントからメールを取り込む(POP3)」を選択し、「次へ」をクリックします。

受信用メールの設定情報を記入する画面になります。

ユーザー名(アカウント名):tohdamikio2@dm2.co.jp
メールパスワード : ************
受信メール(POP)サーバー:v2004.coreserver.jp

※上記の画像ではPOPサーバーがxserver.jpになっていますが、その部分はコアサーバーのサーバー名にしてください。詳しくはご自身のサーバー管理画面でメール接続に関する情報があるはずなので確認してください。

ポート番号は「995」を選択してください。「995」は受信のさいにSSLという暗号化通信をするための設定情報です。

設定が済んだら「アカウントを追加」をクリックします。しばらくしてポップアップ画面が消えたら設定がうまくいたっということです。

必ずメールを送受信するテストをしましょう

これでGmailで独自ドメインのメールのやりとりができるようになったはずです。設定が済んだら、Gmailからメールをテスト送信したり、ちゃんと受信ができているかどうかなどをチェックしておきましょう。

送信も受信もできていたらこれで設定は完了です。おつかれさまでした。

POP接続の場合はタイムラグがあります

なお、POP接続を選択した場合は、メールの受信に少しタイムラグがあり、遅れて受信します。

これは、独自ドメインメールがメールサーバーに届いても、そのメールをGmailが読み取りに行くタイミングが随時ではなく1時間に数回程度というタイミングだからです。

ちょうど巡回バスが回ってくるような感じでメールを受信します。

ですから、コアサーバーV2のメールサーバーに届いたメールがGmailで読めるようになるにはだいたい30分くらい後になると思っておいたほうがいいです。

すぐにメールを受信する方法

どうしてもすぐに読みたい場合は、パソコンでブラウザでGmailの管理画面で確認します。歯車のようなアイコンの「設定」をクリックし、「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」の順にクリックすると開きます。

受信用設定(POP3)の該当メールのところにある「メールを今すぐ確認する」をクリックします。

この処理を実施すると、すぐにGmailからサーバーの受信メールを読み込みに行きますので新しいメールを受信することができます。

Gmailアプリをメールソフトとして使い、独自ドメインのメールを送受信できる設定にしましょう(エックスサーバー編)
Gmailアプリをメールソフトとして使うと便利です。 ここでは、独自ドメインのメールをGmailで送受信できるように設定する方法について説明します。 前提として、レンタルサーバーはエックスサーバーを使い独自ドメインのメールアカウントが設定済みとしておきます。例として「tohdamikio2@dm2.co.jp」という架空メールアドレスでの設定方法を紹介しておきます。