これまで数件のメールサーバーにDKIMの設定をしました、メールのやりとりがスムーズになってよかった

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DKIMの設定「メールが届かない問題」に頭を悩ませている独自ドメイン運営者は多いようですね。DKIMというメールの電子認証システムが「自社のメールが相手の迷惑メールに判定されてしまうこと」の対策に有効だということを知ると「導入したい」という例が増えています。これまで複数のご支援をしましたが「メールのやりとりがスムーズになってよかった」という声が多く聞かれます。
私が設定支援をするさいは、バリュードメインとコアサーバーV2を使います。その設定方法配下のとおりです。

バリュードメインでDKIMを設定した場合のネームサーバー設定例

この設定は、独自ドメインをバリュードメインにて運用し、コアサーバーV2で利用する場合のものです。

DKIMの設定

DKIMの部分は

txt x._domainkey v=DKIM1; k=rsa; p=

で始まる長い呪文のような部分です。これが暗号化された電子署名なんですね。

バリュードメインのDKIM設定

1.下記URLより対象ドメイン右横の「DNS/URL」をクリックします

ドメインの設定操作
https://www.value-domain.com/modall.php

から設定を開始するというのがサポートからの案内です。

私は事前に「無料DNS」の設定をしておく場合が多いので、

無料ネームサーバーのドメインDNS設定
https://www.value-domain.com/moddnsfree.php

から設定を開始します。
対象ドメイン右横にある「編集」をクリックして設定を進めます。

2.記述欄にそれぞれの内容を追加

すでにDNSの内容が記述されている場合は、その直下にDKIMの暗号文をテキストで貼り付けます。

バリュードメインとコアサーバーV2を利用している場合のDNSは

a * 163.44.176.15
aaaa * 2400:8500:1301:162::15:1
mx @ 10
txt @ v=spf1 ip4:163.44.176.15 ip6:2400:8500:1301:162::15:1 ~all

と4行の表示になっているはずです。

この直下にDKIMの暗号文を貼り付けます。
DKIMはサポートに依頼して発行してもらう必要があります。

txt x._domainkey v=DKIM1; k=rsa; p=****延々と続く*****

というような内容のものがDKIMです。

3.「保存」をクリックします。

意外に忘れやすいのが「保存」ボタンの押し忘れです。保存をクリックしないと設定が完了しませんのでご注意を。

DNS設定の反映には1~2時間くらいかかると思ったほうがいいです。すでにDKIM以外のDNS設定が済んでいた場合は30分程度で設定が完了するかもしれません。

DKIMの設定

あらためて編集内容を確認し、上記のように表示されていればOKです。

DKIMは途中で転送があってもOK

DKIMの設定をすますと、途中で転送があってもPASSになります。なので、自分が使っているGmailに対してPOP接続ではなく転送してもOKです。運用上これは便利です。

メールサーバーだけコアサーバーを使う場合

すでにホームページは独自ドメインで利用していて、メールだけコアサーバーでDKIM運用したいという場合は、ホームページ用のサーバーとメールサーバーを別途に使うということになります。

実際に当社の現在の運用方法がこれで、ホームページはエックスサーバー、メールはコアサーバーV2を使っています。

DKIMの設定をするためにメールサーバーを変更する方法
https://www.dm2.co.jp/blog/13599

にて解説しています。

2つのサーバーを使い分ける方法を考えている場合は上記のページをご覧ください。