レンタルサーバで独自ドメインを契約したらメールアドレスも独自ドメインで、メールソフトも独自ドメインで設定しましょう

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mailsmtppop3setting200.jpg独自ドメインを取得したら、ホームページの表示を独自ドメインにすることができます。そして、メールアドレスも独自ドメインを利用することができます。メールアドレスを自社独自のものにすると信用度がぐっと向上するのでぜひ使いましょう。
さて、独自ドメインのメールアドレスを使うためには、メールソフトの設定が必要ですね。
これまで、ocnやniftyなどのインターネット接続業者が提供しているアドレスを使っていた方には、ちょっと違った設定になるかもしれません。また、レンタルサーバを別の事業者に変更した場合も設定変更が必要です。
その設定方法を簡単に説明します。

メールソフトの設定

ここでは、遠田が日常利用している秀丸メールの画面で説明します。他のメールソフトでも設定する箇所はほぼ同じはずなので、読み替えて参考にしてください。

設定に絶対必要な項目は以下の4項目です。

・受信メールサーバー(POP3)
・送信メールサーバー(SMTP)
・メールアカウント(ユーザー名)
・パスワード

OCNメールのメールソフト設定方法

独自ドメインのメールアドレス設定をする前に、一般的なインターネットプロバイダのメールアドレスの設定との違いを確認しておきましょう。

例えば、ocnメールサーバの設定は以下のようになっています。(2019年10月1日以降順次改定)

ocnmailsettingrei.jpg

OCNメールの場合の設定例は以下のとおりです。

・受信メールサーバー(POP3):pop.ocn.ne.jp
・送信メールサーバー(SMTP):smtp.ocn.ne.jp
・メールアカウント(ユーザー名):name****@crux.ocn.ne.jp
・パスワード:*********

追加設定は
・POP3のポート番号:995
・SMTPのポート番号:465
です。

ここではOCNの設定を紹介しましたが、他のインターネットプロバイダごとに設定が微妙に違いますので、それぞれのサイトで詳細を確認してください。

独自ドメインのメールソフト設定方法

秀丸メールというメールソフトで設定している画面もあわせて紹介します。

mailsmtppop3setting.jpg

独自ドメインメールの場合の設定例は以下のとおりです。
(レンタルサーバはさくらインターネットの場合としました)

独自ドメインを
mydomain.jp
だと想定しています。

独自ドメインのメールアドレスは
name@mydomain.jp
とします。

この場合のメールソフトの設定は以下のようになります。

・受信メールサーバー(POP3):******.sakura.ne.jp
・送信メールサーバー(SMTP):******.sakura.ne.jp
・メールアカウント(ユーザー名):name@******.sakura.ne.jp
・パスワード:*********

追加設定は
・POP3のポート番号:110
・SMTPのポート番号:587
・SMTP over SSLにチェックを入れる
・STARTTLSを使用にチェックを入れる
です。

mailsmtppop3syousaisetting.jpg

ここで、注意点。

独自ドメインを
mydomain.jp
だと想定していますが、
メールソフトで設定しているメールアカウント(ユーザー名)は
name@******.sakura.ne.jp
と入力していることです。

独自ドメインを設定していてもこのようにします。
これは、さくらインターネットの仕様です。

秀丸メールでは、「個人情報」という設定項目の「メールアドレス」で独自ドメインメールを入力しておきます。
そうすると、送信元のメールアドレスが独自ドメインになります。

さくらインターネットは複数ドメインのアカウントが共通になります

なお、さくらインターネットはマルチドメイン管理ができるレンタルサーバなので、独自ドメインメールの設定が特殊です。

さくらインターネットで複数の独自ドメインを設定している場合、そのすべての独自ドメインのメールアカウントが共通になります。

ちょっとわかりにくいかもしれませんので、例えば、遠田のメールの事例で紹介します。

遠田が利用しているメールアドレスは
tohda@dm2.co.jp
です。

当社がさくらインターネットで管理している独自ドメインは
dm2.co.jp
だけでなく他にもあります。

domo-domo.com
tohdamikio.com
tohda.com
など、複数の独自ドメインも設定しています。

この場合、
tohda@dm2.co.jp
あてに送信されたメールは
tohda@domo-domo.com
tohda@tohdamikio.com
tohda@tohda.com
にも届きます。

これは、転送されるのではありません。

契約しているさくらインターネットのレンタルサーバ内で「tohda」というメールアカウントはひとつです。

なので、どの独自ドメインを利用しても「tohda」というメールアカウントに届くわけです。

ですから、複数のドメインを管理している場合は、どのドメインを使ったメールアドレスで送られてきても、ひとつの設定で済むわけです。

このしくみをうまく使うと、ドメイン移転のさいに便利なことがわかります。

例えば、新たに
sindan.org
というドメインをさくらインターネットで取得したとすると
自動的に
tohda@sindan.org
というメールアドレスができます。

だから、
tohda@dm2.co.jp
の設定をしておけば、新たにsindan.orgというドメインのメールアドレスも届くわけです。

ただし、送信元のメールアドレスをなににするかは、自分のメールソフトに設定する「メールアドレス」で設定します。

▼秀丸メールで実際に設定している画面
mailkojinjoho.jpg

上記の設定例は、実際に遠田が使用している秀丸メールのものです。

さくらインターネットのメール設定について
詳しくは
https://help.sakura.ad.jp/206106862/
をご覧ください。