Gmailは便利ですね。他のメールアカウントも送受信できるし、PCでもスマホでも使えるし、操作は簡単だしいうことありません。普段使いに最適なメールソフトはGmailだと思います。
さて、そのGmailで認証エラーが起きているという事例がありました。Gmailを使ってocnのメールを受信するという設定でしたが、「認証エラーが発生しました」というメッセージが表示されてメールの受信ができなくなっていました。この原因を調べ、設定を変更しました。この記事ではその手順をまとめています。
【2026年10月追記】Googleの仕様変更により、2027年1月でGmail(パソコンのブラウザ版)からOCNメールなど他社のメールを受信・送信する機能が終了します。今からGmailでOCNメールを使い始めたい方、すでに使っている方は、先に「2027年1月にGmailでのOCNメール送受信が終了します」の章をお読みください。
結論:GmailでOCNメールが受信・送信できないときは、まずポート番号を確認
GmailでOCNメールを送受信していて「認証エラー」が出る場合、多くはポート番号と暗号化(SSL)の設定が今のOCNの推奨設定と合っていないことが原因です。確認するのは次の2か所です。
- 受信(POP):サーバー pop.ocn.ne.jp/ポート 995/「セキュリティで保護された接続(SSL)を使用」にチェック
- 送信(SMTP):サーバー smtp.ocn.ne.jp/ポート 465/「SSLを使用したセキュリティで保護された接続」を選択
ただし、この「Gmailの画面でOCNメールを受信・送信する」使い方そのものが、2027年1月で終了します。設定を直して当面しのぎつつ、早めに移行先を決めておくのがおすすめです。
2027年1月にGmailでのOCNメール送受信が終了します
Googleは、Gmailでサードパーティ(Gmail以外)のメールアカウントを扱う機能のサポートを変更すると発表しています。OCNメール(@〇〇.ocn.ne.jp)も、さくらインターネットやロリポップなどの独自ドメインメールも、この「サードパーティのメールアドレス」にあたります。
出典:Gmail でのサードパーティ メール アカウントのサポートの変更について(Gmail ヘルプ)
終了する機能
2027年1月に終了するのは、次の3つの機能です。
- 他のアドレスからの送信:Gmailの「名前」設定(別のアドレスからメールを送信)で、OCNや独自ドメインのアドレスを差出人にしてメールを送る機能
- POPによる受信:「他のアカウントのメールを確認」で、POPを使ってOCNなど他社アカウントのメールをGmailに取り込む機能
- Gmailify:他社のメールアカウントにGmailの迷惑メール対策や受信トレイの分類を適用する機能
つまり、この記事で紹介している受信設定(POP)と送信設定(SMTP)の両方が対象です。受信だけ、送信だけが残るということではありません。
スケジュール
- 2026年第1四半期以降:POP受信とGmailifyについて、新しく使い始めるユーザーへのサポートが終了
- 2026年第3四半期:利用者への通知が始まる
- 2026年第3〜第4四半期:移行期間(新規の設定が制限される場合あり)
- 2027年1月:既存ユーザーも含めて機能が終了
すでに設定済みの方は2026年中は使える見込みですが、これから新しくOCNメールをGmailに追加しようとしても、うまく設定できない可能性があります。【要確認:設定画面での現在の挙動は、実際の画面で確かめて追記】
影響を受けないもの
- Android版・iPhone版・iPad版のGmailアプリに、OCNメールなど他社アカウントを追加して閲覧・送信する使い方(標準のIMAP接続を使用)
- Outlook、Thunderbirdなどのメールソフトで、IMAP/POP/SMTPを使ってOCNメールを送受信する使い方
- Gmail同士のエイリアスや、Google Workspaceの「別のアドレスから送信」
OCNメールを使い続けたい人の移行先
OCNメールのアドレス(@〇〇.ocn.ne.jp)を使い続けたい場合、選択肢は次のとおりです。
- スマホのGmailアプリにOCNメールを追加する:Gmailアプリの「アカウントを追加」から、OCNメールを「その他」のアカウントとして追加します。Googleの案内ではIMAP接続で閲覧・送信できます。OCNのIMAPサーバーは imap.ocn.ne.jp、ポート993(SSL)です【要確認:OCN公式の最新の設定値】。
- パソコンはメールソフトかOCNのWebメールを使う:Outlook、Thunderbird、Macのメールアプリなどで、上の受信・送信の設定値を使います。メールソフトを使わない方はOCNのWebメールでも送受信できます。
- OCN側で自動転送を設定する:OCNメールに届いたメールをGmailへ転送すれば、受信だけはGmailで確認できます【要確認:OCNメールの転送設定の手順】。ただし、Gmailの画面からOCNのアドレスを差出人にして返信することは2027年1月以降できなくなります。
- メールアドレスそのものを切り替える:取引先などへの連絡に使うアドレスを、Gmailのアドレスや独自ドメインのアドレスに移す方法です。独自ドメインをお持ちなら、Google Workspaceを契約すれば、そのドメインのアドレスをGmailの画面で引き続き送受信できます。
なお、Google Workspaceで使えるのは自分で持っている独自ドメインです。OCNのアドレス(ocn.ne.jp)をWorkspaceに移すことはできないので、OCNのアドレスを残したいなら1〜3、この機会にアドレスを変えるなら4、という考え方になります。
[画像の追加候補: Gmailアプリ(スマホ)で「アカウントを追加」→「その他」を選ぶ画面] [内部リンク候補: Google Workspaceで独自ドメインメールを使う方法を解説した記事があれば、ここにリンク]OCNメールをGmailで受信すると認証エラーになる理由
ここからは、すでにGmailでOCNメールを使っていて、エラーが出た場合の直し方です。
ocnメールをGmailで受信すると認証エラーになる理由は、NTTがセキュリティを強化したからです。
https://support.ntt.com/ocn/support/pid29000010luより引用【要確認:リンク先が現在も表示されるか】
突然、メールソフトで送受信ができなくなったお客さま
OCNではセキュリティ強化のため、2019年10月1日以降順次、OCNメールをメールソフトでご利用いただく際、推奨設定以外では送受信(POP/SMTP)できないように変更しております。
ocnメールサーバの設定は以下のように設定変更されています。

ということなので原因はわかりました。上記の情報をふまえてGmailでocnメールの設定を変更します。
Gmailとocnメールの連携イメージ

この方法はGmailをメールソフトのように使うというイメージです。自分が日常的に利用しているのはGmailですが、独自ドメインメール(上記の例はocnメールアドレス)で送受信できるのでとっても便利です。
前の章のとおり、この使い方は2027年1月で終了します。それまでの間、エラーを直して使い続けるための手順として読んでください。
GmailでOCNメールの受信設定を変更する手順(POP:ポート995)
スマホだとうまく設定できないようですので、必ずパソコンで設定してください。パソコンで設定したあとはスマホでも普通に使えます。
手順1:Gmailの設定画面を開く
パソコンでGmailを開きます。

設定のための歯車のアイコンをクリックし、「設定」をクリックします。【要確認:現在の画面では歯車→「すべての設定を表示」の表記の可能性】
手順2:「アカウントとインポート」を開く
設定の画面が表示されたら「アカウントとインポート」をクリックします。

アカウントとインポートの下部のほうにある他のアカウントのメールを確認のところにocnメールの設定があるはずです。その右横にある「情報を編集」をクリックします。
手順3:POPサーバーとポートを変更する
別ウインドウが立ち上がります。このウインドウで設定を変更します。
▼設定画面

- ユーザー名:自分のメールアドレスをそのまま打ちこみます(jibunnnomail***@crux.ocn.ne.jp という感じですね)
- POPサーバー:pop.ocn.ne.jp
- ポート:995 ここが995になっていないとエラーになります(要注意)
- メールの取得にセキュリティで保護された接続を使用する:チェックを入れる
- 受信したメッセージにラベルを付ける:付けておいたほうが識別しやすいのでおすすめです
これで設定は完了のはずですので、「変更を保存」をクリックします。
GmailからOCNメールで送信する設定(SMTP:ポート465)
上記の設定はocnメールを受信する設定でした。Gmailではocnメールのアカウントで送信することも可能です。その設定をしている場合は送信の設定も変更する必要があります。
送信設定は、同じ「アカウントとインポート」の名前(他のメールアドレスを追加)の欄にあるOCNのアドレスの「情報を編集」から開きます。【要確認:現在の画面での項目名】
以前の設定と正しい設定
▼以前の設定

▼正しい設定(ポート番号465でセキュリティはSSL)

- SMTPサーバ:smtp.ocn.ne.jp
- ユーザー名:自分のocnのメールアドレス
- パスワード:ocnメールのパスワード
- ポート:465(ここは重要です。必ず465にしてください)→SSLと表示されるはずです
- SSLを使用したセキュリティで保護された接続:チェックをつける
これで保存します。
受信と送信でポート番号が違うので注意
ポート番号が受信用と送信用で違いますのでご注意ください。
- 受信(POP)は 995
- 送信(SMTP)は 465
なお、メールの名前の設定でエイリアスをオンにしていた場合はエラーが起きやすいです。エイリアスをオフに変更しましょう。
Gmailでの「エイリアス」のチェック設定について
Gmailで他のメールアドレスを使用してメールを送信する際に、送信設定に「エイリアスとして扱いますか?」というオプションがあります。このチェックのオン・オフによって動作が変わります。
オンとオフで何が変わるか
- オンにする(チェックする)場合:
メールを送信する際、そのメールアドレスがあたかも「メインのGmailアドレスのエイリアス」として扱われます。つまり、受信者には、そのエイリアスのアドレスが表示されますが、Gmailアカウントの管理下で送信されているという扱いになります。この設定が便利な場合は、メールをメインのGmailアドレスと同じ管理下で送信したいときです。 - オフにする(チェックを外す)場合:
この場合、Gmailはそのアドレスを「別個のメールアドレス」として扱います。つまり、送信メールはその別のメールアドレスから直接送信されたように見えます。例えば、OCNのメールアドレスとして完全に独立した形で送信されます。この設定は、送信者情報を明確に区別したい場合に役立ちます。
どちらが良いか?
- エイリアスとして使う(オンにする):
Gmailの一元管理のもとで、複数のアドレスを使い分けたい場合に適しています。仕事用とプライベート用でメールアドレスを使い分けつつも、すべてのメールをGmailのインターフェースで一元的に管理したい場合などに便利です。 - エイリアスとして使わない(オフにする):
メールの送信元が完全に独立した形であることを明確にしたい場合に適しています。特に、異なるサービスのメールアドレスを使っている場合、そのサービスごとに送信メールの設定を分けたいときなどに利用します。
OCNメールを利用している場合は、「エイリアスとして扱う」にチェックを入れずに(オフにして)設定することをお勧めします。これにより、OCNメールアドレスをGmailから送信する際、OCNのアドレスそのものから送信されるようになります。
OCNメールからGmailあてに送ったメールが届かない場合
「OCNメールからGmailに送信できない」という場合は、上の設定とは別の原因も考えられます。Googleは2024年以降、Gmailあてのメールについて送信側の認証(SPF・DKIM・DMARC)を厳しく確認するようになりました。OCNはこれに合わせて2024年1月末までに対応を行うと案内していますが、それでもGmailに送ったメールが遅れたり、迷惑メールと判定されたりする可能性があるとしています。
Gmailあてに送ったメールが届かないときは、相手の迷惑メールフォルダに入っていないかを確認してもらうのが第一歩です。
[内部リンク候補: Gmailの送信者ガイドライン(SPF・DKIM・DMARC)を解説した記事があれば、ここにリンク]インターネットの環境変化には要注意
ここまで設定をすると、Gmailでocnのメールアドレスを使って送受信することができます。いったん設定すればしばらくはそのまま使えますが、環境変化で突然エラーになったりすることがあります。セキュリティ強化などの理由で設定方法が変更になるということが多いです。
その場合は必ず事前に設定変更のおしらせメールが来ているはずです。これを読まずに時間が経過し、エラーに直面して大騒ぎするという例が多いです。今回の2027年1月の変更も、Googleから利用者への通知が始まっています。
変化の時代です。インターネットの環境変化には注意を払いましょう。
関連記事
▼関連ありそうな記事
Gmailで独自ドメインメールを送受信できるように設定(さくらインターネットの独自ドメインを利用)

上記の記事では、さくらインターネットの事例で紹介していますが、ロリポップでもエックスサーバーでもほぼ同様の設定でいけるはずです。参考までに。なお、独自ドメインのメールも2027年1月の変更の対象です。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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