メールソフトにメールアドレスを設定する場合、POP3は995、SMTPは465というポート番号が一般的です

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POP3は995、SMTPは465メールソフトを使ってメールのやりとりをする場合はメールアカウントを設定しますね。そのさいに「ポート番号」という聞き慣れない言葉がでてくるかもしれません。
ポート番号の説明は後回しにして、実際にメールソフトに設定するさいのポート番号は、POP3が995、SMTPが465とすることが多いです。一般的なレンタルサーバーを使った場合も、ocnなどのメールサービスを使った場合もほぼ同じです。

メールソフトの設定に使うポート番号

POP3が995、SMTPが465です

以下は、秀丸メールというメールソフトを使った場合で独自ドメインのメール設定をした場合の設定画面です。独自ドメインはエックスサーバーにて管理しています。

POP3は995、SMTPは465

受信メールサーバーがPOP3で、送信メールサーバーがSMTPという名称になっています。サーバーのポート番号という設定も必要です。

POP3は995、SMTPは465

POP3が995
SMTPが465

となっています。

他のメールソフト(アウトルックやサンダーバード)を使っても設定は同様です。場合によっては自動で設定が実施される場合もありますが必ずポート番号は設定されています。

エックスサーバーのマニュアルでの解説

エックスサーバーのオンラインマニュアルにメールソフトの設定方法が紹介されています。

以下はhttps://www.xserver.ne.jp/manual/man_mail_setting.phpからの引用です

メールアカウントの設定内容
POP/IMAPサーバー名
(ホスト名)
設定完了メールに記載されている「メールサーバー」を入力してください。

※サーバーパネル内「サーバー情報」に記載の“ホスト名”と同一です。

例)sv***.xserver.jp

SMTPサーバー名
(ホスト名)
設定完了メールに記載されている「メールサーバー」を入力してください。

※サーバーパネル内「サーバー情報」に記載の“ホスト名”と同一です。

例)sv***.xserver.jp

ユーザー名
(アカウント名)
メールアカウントの追加にて設定したメールアドレス(ドメイン名を含む)を入力してください。

例)user@example.com
例)info@example.com

パスワード メールアカウントの追加にて指定したパスワードを入力してください。

※ご不明な場合は、メールアカウントのパスワード変更を行ってください。
ポート番号 POP 995 (SSLを利用しない場合は 110)
IMAP 993 (SSLを利用しない場合は 143)
SMTP 465 (SSLを利用しない場合は 587)

そもそもポート番号とは

インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いています。その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)を使います。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えており、この識別や指定は0から65535までの整数で行い、この番号を「ポート番号」といいます。

465番は送信用のポート番号

465番ポートは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)というプロトコルでメール送信サーバ(MTA)が電子メールクライアントからのメッセージの送信依頼を受け付けるポートとなっています。この用途はインターネット運用団体のIANAに登録されており、いわゆるウェルノウンポート(システムポート)の一つとして伝統的に決まっています。

SMTPはクライアントがサーバに送信依頼をしたり、サーバ間でメッセージを配送するためのプロトコルで、もとはすべての用途に25番ポートを使用していました。しかし、インターネットが普及するにつれ、外部から不正にサーバに接続してメールを送信するなども問題が深刻化したため、用途ごとにポート番号を分けるようになりました。

現在は一般的に25番ポートはサーバ間の通信のみに使い、通常のSMTPによる送信依頼は587番ポートを、SSL/TLSによる暗号化を併用(SMTPS:SMTP over SSL/TLS)して送信依頼を行なう場合は465番ポートを使うようになりました。

587番や465番は「サブミッションポート」とも呼ばれ、送信依頼専用であるためSMTP認証(SMTP-AUTH)を導入して送信者の身元確認を行ないます。

995番は受信用のポート番号

995番ポートは、受信メールサーバ(MRA:Mail Retrieval Agent)とメールクライアントがTLS(Transport Layer Security/旧SSL)によって暗号化されたPOP3通信(POP3S:POP3 over SSL/TLS)を行なう際の標準のポートです。

この用途はインターネット運用団体のIANAに登録されており、いわゆるウェルノウンポート(システムポート)の一つとして定着している。UDP、TCP共にPOP3S用に予約されているが、通常使われるのはTCPです。

なお、SSL/TLSによる暗号化を行わず、直にPOP3の通信を行う場合は110番ポートを使います。
またメール受信にPOP3ではなくIMAP4を用いる場合は143番ポート(暗号化されたIMAPSは993番ポート)を利用するのが標準となっています。