秀丸エディタ/秀丸メール

Windowsでも標準の文字コードをShift-JISからUTF-8へ変更しました【秀丸エディタ】

この記事は約4分で読めます。

文字化けの原因はエンコードがUTF8とシフトJISの違い長年Windowsを使っていると、テキストファイルといえば「Shift-JIS(シフトジス)」が当たり前だと思っていました。しかし最近、パソコンだけでなくスマホやクラウドサービスを活用する場面が増えるにつれ、「そろそろ標準をUTF-8に変えたほうが良いのではないか?」と感じることが多くなりました。
そこで今回、愛用している「秀丸エディタ」の標準設定を思い切ってUTF-8に変更しました。 なぜ今そうするのか、その理由と具体的な設定手順をシェアします。

テキストファイルの標準文字コードはUTF8になりました

なぜ今、Shift-JISではなくUTF-8なのか?

結論から言うと、「スマホやWebサービスとの連携において、Shift-JISは不便なことが増えたから」です。

以前はWindowsパソコンの中だけでファイルが完結していたので、Windows標準のShift-JISで何の問題もありませんでした。しかし現在はどうでしょうか。

  • GoogleスプレッドシートやGmail
  • iPhoneやAndroidでのファイル閲覧
  • Webサイトのシステム連携

これらはすべて、「UTF-8」という形式が世界の標準です。 Shift-JISで保存されたCSVファイルやテキストをスマホで開こうとして、文字が記号の羅列(文字化け)になってしまい、読めなかった経験はありませんか?

文字化けの原因

この「文字化け」の原因の多くは、実は文字コードの不一致にあります。

用語 意味
文字コード 文字に割り当てられた数字
エンコード 文字とコード(数字)の対応表、もしくは、使用する対応表を切り替えること

この文字コードには代表的なものとしてShift-JIS (SJIS)とUTF-8があります。

そもそもShift-JISとUTF-8は何が違う?

簡単に整理すると、このような違いがあります。

  • Shift-JIS (SJIS): 昔からのWindowsや、古い日本企業のシステムで標準とされてきた形式です。日本語に特化していますが、多言語対応や新しい文字(絵文字など)には弱いです。
  • UTF-8: 世界中のあらゆる文字を扱える形式で、現在のインターネットの標準です。Windows 10以降のメモ帳も、実はすでにデフォルトがUTF-8になっています。

つまり、「WindowsだけがShift-JISにこだわっているが、世界(スマホやWeb)はすでにUTF-8になっている」というのが現状です。このギャップを埋めるために、自分の環境もUTF-8に合わせておく方が、トラブルが圧倒的に少なくなります。

秀丸エディタの標準保存形式を「UTF-8」にする手順

というわけで、私が普段使っている「秀丸エディタ」の設定を変更しました。これで、新しくメモを作って保存する時は、意識しなくても自動的にUTF-8になります。

UTF8で保存

手順は以下の通りです。

1. 設定メニューを開く

メニューバーの [その他][ファイルタイプ別の設定] をクリックします。

2. 「共通」設定を選択

設定画面が開いたら、左側のツリーの一番上にある [共通] を選択します。 (※個別のファイルだけでなく、全体の設定を変えるためです)

3. エンコード設定へ

左側のツリーから [体裁][エンコード] を選びます。

4. 保存形式を変更

右側の画面にある 「保存時のエンコード」[Unicode (UTF-8)] に変更します。

【重要】BOM(ボム)の扱いについて

ここで一つポイントがあります。「BOM」というチェックボックスです。

  • BOMのチェックを外す(推奨): Web制作やプログラミング、一般的な用途ではこちらが標準です。
  • BOMにチェックを入れる: 「ExcelでCSVファイルを直接ダブルクリックして開きたい」という場合は、チェックを入れておくと文字化けせずに開けます。

私は汎用性を考えてチェックを外していますが、Excelでの利用が多い方は「BOMあり」にしておくと便利です。

5. 設定完了

最後に [OK] を押して完了です。

まとめ

これで、次回から新規作成するファイルは自動的にUTF-8になりました。

スマホにテキストを送ったり、Chatworkでテキストファイルを添付した時、GoogleドライブにCSVを上げたりした時に「あれ、文字化けしてる…」と悩む時間がこれだけでなくなります。Windows環境でテキストを扱う方は、ぜひ一度設定を見直してみてください。