日本一のスーパーは「たのしいスーパー」エスマートさん(2024年優良経営食料品小売店等表彰の最高賞受賞店)

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エスマートついに新潟県五泉市のエスマートさんに行くことができました。エスマートさんは、以前から「人にフォーカス」したすばらしい店舗運営されていることでファンが多数いるという有名なスーパーさんです。今年は農林水産大臣賞を受賞しました。食品小売業界で日本一ということですね。私もエスマートおよび店長の鈴木さんのファンなので、これはもううれしくてしかたがありません。
ということで、石川県から男4人でエスマートに買物に行くというツアーを企画して行ってきました。

たのしいスーパー・エスマート

優良経営食料品小売店等表彰で最高賞受賞

優良経営食料品小売店等表彰とは、独創的な経営技術を駆使し、優れた経営成績を上げている全国の中小の食料品小売店、花き小売店および食品流通の効率化、環境対策、地域活性化等で共同で展開する組合等を発掘し表彰することにより、食料品小売事業者等の意欲の向上と食料品小売業界の発展に寄与することを目的としている表彰制度です。

優良経営食料品小売店等表彰 | (公財)食流機構
趣旨 1977年(昭和52年)から実施しており、前身の(社)食料品流通改善協会時代による主催を含めると、令和6年度で48回目の開催となります。 農林水産省及び日本経済新聞社、日本政策金融公庫のご後援を得て当機構が主催して…

この優良経営食料品小売店等表彰の最高賞は農林水産大臣賞で、今年(2024年)の受賞店は、新潟県五泉市にある「たのしいスーパーエスマート」さんでした。

上記の画像は新潟日報のWEBサイトhttps://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/374088から引用しました。

全日食チェーンに加盟している小さなスーパー(いわゆるミニスーパー)さんなのですが、お客さんから強く支持されていることでなりたっているお店です。

2024年5月23日に買物に行きました

石川県金沢市の浜田紙業さんで待ち合わせ車1台に4人乗り合わせて新潟県五泉市に向かい午前9時すぎに出発しました。

今回の買物ツアーのメンバーは、浜田さん、松本さん、吉田さん、遠田の4人です。

途中、上越市のうどん屋さんにて昼食をとりました。三条燕ICで高速道路を降り、山沿いの道を走り、エスマートには午後3時ころに着きました。

駐車場が広いです。40台は駐車できるくらいの広さです。しかも車と車の間の白線がとても広くとってあるので、ゆったりと駐車できます。こういうところがとっても親切なお店なんですね。

いよいよ買物です

エスマートさん店内に入り買物を楽しんできました。店舗内では、とてもたくさんの人達が楽しそうに買物をしているのが印象的でした。

ほんとに買物が楽しいお店なんです。あのプリンも買いました。コーヒー豆やクラフトビールやこだわりのポテトチップなど、あれもこれもとついついたくさん買ってしまいました。レシートを見たら7991円でした。(笑)

お店を出たあとに、追加で購入した無添加辛みそソースHOPPE(赤ホッペ手提げ入り)は1296円でした。合計すると今日の買物は9287円でした。

店内写真はここで紹介するのは控えておきます。すみません。

買物のあとはお店の外にあるベンチで休憩

買い物してお店の外にでようとすると、「お気をつけてお帰りください、またね」という立て看板がありました。こういう気遣いが本当にすてきなお店ですね。

お店の外にでると木製ベンチがあります。ここでしばし休憩しました。

休憩しているとき、なぜか、みんなプリンの被り物をかぶっています。

あのプリンの被り物が…(笑)

エスマートさんの名物のひとつが「プリンの被り物」です。店頭の出入り口ふきんにおいてあります。

来店客は自由にかぶってもよいのです。「かぶってみてね」というPOPがあり、写真もOK。SNSにアップすることを推奨されています。

これでもか、というくらい訴求されてます。

ということで被ってみました。みんなかぶりました。このプリンの被り物は洗替を含めると全部で10こくらいあるのかもしれませんね。

店舗の外の木製ベンチで談笑していると、エスマート店長の鈴木さんもプリンのかぶりものをかぶって来てくれました。(笑)

忙しいなかのしばし談笑、本当にありがたかったです。ありがとう鈴木さん。

両手で「S」のマークをつくって記念撮影をさせていただきました。おありがとうございます。

ちなみに我々が店を出ようとした午後4時ころには、あの広い駐車場が満車状態になっていました。続々とお客さんがやってきます。すごいですね。

店はココ

さて、このエスマートさんですが、お店の立地条件は経営的にはあまりよろしくありません。人口減少地域で山や田園に囲まれていて商圏人口は1000人もいないということでした。

エスマート

エスマートさんの近くに橋田小学校がありますが、そのあたりから写真を撮影してみました。

今回、エスマートさんが農林水産大臣賞を受賞されたということは経営成績でも評価されているということです。

この立地ですさまじい経営成果をあげているエスマートさんの存在は、中小小売業界に夢と希望を与えてくれます。業績不振を立地のせいや環境のせいにしていては問題解決しないということなんですね。

エスマートさんにはホームページがありません。ですが、フェイスブックとインスタグラムがあります。

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たのしいスーパーエスマート
新潟県五泉市橋田389-12
電話 0250-42-4857

自家製なんばん味噌と自家製プリンなど美味しい物がいっぱいのお店!
土日祝日は揚げたてカレーパンが人気です!

このお店が気になったらぜひ行ってみてください。楽しい買物ができますよ。

エスマートさんが繁盛している理由はなんでしょうか?

農林水産大臣賞を受賞したレポート

農林水産大臣賞:エスマートさんの記事
https://www.ofsi.or.jp/file/mng_dept/concours/R5/2.pdf

まずは、上記のレポートを読んでみましょう。けっこうわかりやすくていい記事です。要約すると以下のとおりです。

1. 経営理念と方針

エスマートは「誠実・清潔・親切」の3つの『S』を経営の軸とし、ノルマを設けず、お客様に寄り添った販売戦略をとっています。これにより、スタッフが自主的にお客様の満足を追求し、楽しい買い物体験を提供しています。

2. 地域密着型のビジネスモデル

地域の伝統的な味や食材を重視し、例えば「越後なんばん味噌」や「にしんの糀漬け」を提供しています。これにより、地域の文化を守りつつ、地元住民に親しまれる店舗となっています。

3. 鈴木店長のリーダーシップ

鈴木店長は、店の経営においてお客様の笑顔を最優先に考えています。彼の情熱と親しみやすさが店舗全体の雰囲気を良くし、顧客との信頼関係を築いています。

4. フレンドリーな対応

スタッフはお客様と友達のように接し、ノルマがないため、お客様との会話を大切にしています。これにより、お客様のニーズをしっかりと把握し、満足度を高めています。

5. 商品のこだわり

安価な商品と並べて高品質な商品を提供し、お客様が美味しいと感じる商品にこだわっています。試食会を通じてスタッフ全員で商品を選び、信頼できる品質のものだけを提供しています。

6. 朝礼での情報共有

毎日の朝礼で前日の出来事や改善点を共有し、常に店舗の改善を図っています。これにより、スタッフ全員が常に考え、店舗の向上に努める文化が醸成されています。

7. 地域の伝統を守る活動

地域の伝統食「五泉名物きなせや饅頭」の承継など、地域の文化を守る取り組みをしています。これにより、地域住民からの信頼と支持を得ています。

8. 店舗の休業日と準備日

週に1日の定休日を設けることで、スタッフがしっかりと休息を取り、翌日の営業に万全の体制で臨むことができるようにしています。これが、結果的に売上の増加につながっています。

これらの要素が組み合わさり、エスマートは地域に愛される繁盛店となっています。

ChatGPTの考察

そして、ChatGPTにエスマートさんが繁盛している理由について考察してもらいました。すると以下のような回答でした。

  1. 鈴木店長の魅力: 鈴木店長の人柄やリーダーシップが顧客とスタッフに大きな影響を与えています。店長の親しみやすさと情熱が店舗の雰囲気を高め、リピーターを増やしています。
  2. フレンドリーな対応: エスマートのスタッフはフレンドリーで親切な対応を心掛けており、顧客とのコミュニケーションを大切にしています。これにより、顧客満足度が向上し、口コミでの評価も高まっています。
  3. 地域密着型のビジネスモデル: 地元の食材や特産品を積極的に取り入れることで、地域住民に支持されています。地域のニーズに応えた商品展開が魅力です。
  4. 高品質な商品提供: 新鮮で高品質な商品を提供し続けることで、顧客の信頼を得ています。特に生鮮食品よりも、鈴木店長がセレクトした加工食品や自社製造のこだわり商品が人気になっています。

一部修正しましたが、簡潔な文章にするとこんな感じになりますね。なかなか的を得た回答です。

しかし、これだけでは語れないほどの魅力がエスマートさんの実店舗で感じられました。

ちょっとしたギフトにつかえる「半日常」の品揃え

エスマートさんの品揃えにはかなりの特徴があります。いわゆる「日常品」をおいてないのです。

そして、ちょっとしたギフトに使えるくらいのこだわり商品が多数並んでいます。

スーパーマーケットの品揃えの範疇ですから、数万円もするようなものはありません。

日常的に使う商品が多数なのですが、ちょっとグレードが高めのところの商品群が厚いです。例えば以下のような商品がそうだと思います。

・厳選されたコーヒー豆
・クラフトビール(新潟だけでなく外国産も多かったです)
・マヨネーズおかき(新潟県産でした)
・手作りプリン(自家製)
・南蛮味噌(自家製)
・無添加辛みそソースHOPPE(自家製)

赤ホッペ(無添加辛みそソースHOPPE)

この無添加辛みそソースHOPPEはすごくいいです。私は自家用として購入しようとしましたが、かわいい専用の袋がついていることから「あ、これはちょっとしたお土産になるな」と思い、追加でもうひとつ買いました。

こういうように、お客さんの心を「プチギフト」のほうに動かしていくことができるような情報発信ができているところがすごいです。鈴木店長の意図のとおりに複数買ってしまいました、私(笑)

「半日常」を感じるスーパー

あと「半日常」を感じました。

スーパーツルヤは軽井沢のスーパー繁盛店、高級食材から日々の生鮮食品まで幅広い品ぞろえで別荘族を魅了
軽井沢にある「スーパーツルヤ」。スーパーマーケットだから、新鮮で値頃感のある生鮮食品や酒類や加工食品も豊富に揃っています。 しかし、普通のスーパーとはちょっと違いう...。400台ある駐車場は混み合っていて、よく見ると地元ナンバーのクルマだけでなく、ベンツやBMW、GMやアルファロメオなど県外ナンバーの高級外車なども目立ちます。 なぜ、県外からわざわざスーパーに買い物にくるのでしょうか?

私が半日常を感じたスーパーは軽井沢にあるスーパーツルヤです。

エスマートさんは規模的にスーパーツルヤさんより遥かに小さいのですが、半日常を感じました。

エスマートさんから5キロほど町の中心部に向かうとけっこう大きくてきれいなスーパーマーケットがあります。ここでは日常の買物が十分にできますので、エスマートさんはむしろ、半日常の方向に品揃えを強化することで、棲み分けが成り立つのだと想像できます。

ワクワク系マーケティング実践会

さて、エスマートの鈴木さんは、ワクワク系マーケティング実践会のメンバーです。メンバーというよりもレジェンドなんです。

ワクワク系マーケティング実践会|オラクルひと・しくみ研究所 小阪裕司
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ワクワク系の勉強会に興味ある方は上記の解説をご覧になってみてください。

いちおぅ私も会員です。