「ファンダム(Fandom)」とは、熱心なファンの集まりのことを指します。ファンダムマーケティングは、そのようなファンとつながりを深め、共にブランドを育てていくマーケティング手法です。
単なる“顧客”ではなく、“共感してくれる応援者”を増やすことがポイントです。“ファン”を増やすことは、ただの集客よりもずっと大きな力になります。特に、ブログでの情報発信を軸にして「愛着・共感・信頼」を育てることが大切です。
ファンダムマーケティングについて
ファンダムマーケティングとは、商品やサービスに「熱心なファン(Fandom)」を作り、彼らの支持と共感を通じてブランド価値を高め、自然な形で口コミや購入行動を促すマーケティング手法です。
単なる「顧客」ではなく「ファン」を増やすことが目的であり、関係性マーケティングの進化形とも言えます。
特にブログを軸とした情報発信は、ファンダム形成において中核的な役割を果たします。ファンダムマーケティングで重要なキーワードは「愛着・共感・信頼」という3つです。この視点を軸にした情報発信をすることで、長期的な関係性を築くことができます。以下にその解説と実践のヒントをご紹介します。
重要な3つのキーワードは「愛着」「共感」「信頼」
愛着(Attachment)
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ブランドや企業、人物に対する情緒的なつながり。
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ブログでの手書き風文章・裏話・開発ストーリーなど、親しみやすく人間味のある発信が効果的。
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例:スタッフの日常や社内のこだわり、使い続けてくれているユーザーの紹介など。
共感(Empathy)
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「自分ごと化」してもらうための感情の共有。
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ユーザーの課題や感情に寄り添うコンテンツを発信します。
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例:お客様の声、課題解決事例、実際の使用シーンを共感できる形で紹介。
信頼(Trust)
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購買や応援を生み出す基盤となる信頼性。
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実績紹介・透明性のある情報発信・更新の継続性が鍵。
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例:専門性を活かしたコラム、数値や根拠に基づく情報、定期更新での信頼構築。
ブログを軸にしたファンダムマーケティングの実践ステップ
ステップ | 目的 | 主な施策 |
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1. 世界観を定める | 愛着を生む | ブランドの「らしさ」を伝えるデザインや語り口の統一 |
2. 課題解決型の記事 | 共感を得る | 「こんな悩みありませんか?」から始める構成、読者視点での提案 |
3. ストーリーテリング | 愛着と共感 | 商品開発秘話、失敗談と成長ストーリー |
4. 継続発信 | 信頼を築く | 毎週・隔週の更新ルールを設定し「生きているサイト」に |
5. コメントやSNSとの連携 | 共感と愛着を深める | 双方向のやり取りで関係性を強化 |
相性のよいコンテンツの例
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「〇〇さんが選んだ理由」インタビュー記事(共感+信頼)
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商品ができるまでの道のり(ストーリー型記事:愛着)
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毎月のコラム「社長のひとこと」(人間味ある発信:愛着)
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よくある質問と回答(透明性と誠実さ:信頼)
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季節や行事に絡めた読み物(共感・継続性)
ファンダムマーケティングまとめ
ファンダムマーケティングは、短期的な売上よりも、長期的な「関係性」を重視する考え方です。ブログというメディアは、「愛着」「共感」「信頼」の3要素をバランスよく発揮しやすい形式です。
更新が大変と思うときもあるかもしれませんが、「毎回ひとりのファンに語りかけるつもり」で投稿していくと、自然なファンダムが育っていきます。
ファンダムの概念を提唱している方々
🎤 さとなお(佐藤尚之)さんとファンベース
📚 主な著作
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『ファンベース』(ちくま新書)
「ファンを大切にする企業だけが勝ち残る」という視点から、ファンとの関係性を重視したマーケティング手法を解説しています。朝日新聞社メディア事業本部 -
『明日の広告』(アスキー新書)
広告業界の現状と未来について、実践的な視点から論じた一冊です。
🌐 関連ウェブサイト
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さとなおnote
佐藤尚之さんの活動や著作、講演情報などが掲載されています。
👉 https://note.com/satonao310 -
ファンベースカンパニー
ファンベースの考え方を企業に導入する支援を行う会社です。
👉 https://fanbasecompany.com/
🌟 小阪裕司さんとワクワク系マーケティング
📚 主な著作
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『価値創造の思考法』(東洋経済新報社)
顧客の感性に訴えるマーケティング手法を解説しています。 -
『「価格上昇」時代のマーケティング』(PHPビジネス新書)
価格競争に頼らない、顧客との関係性を重視したマーケティング戦略を提案しています。 -
『つらい仕事が天職に変わる! 私と1万人の人生を変えたワクワク系マーケティング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ワクワク系マーケティングの実践例を紹介し、仕事への向き合い方を変えるヒントを提供しています。
🌐 関連ウェブサイト
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オラクルひと・しくみ研究所
小阪裕司さんが代表を務める研究所で、ワクワク系マーケティングの情報が掲載されています。
👉 https://www.kosakayuji.com/ -
ワクワク系マーケティング実践会
ワクワク系マーケティングを実践する企業や個人が参加する会員制のコミュニティです。
👉 https://wakuwakukei.com/
これらのリソースを活用することで、ファンダムマーケティングやワクワク系マーケティングの理解を深め、実践に役立てることができます。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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