アマゾンが送料を有料化することでネット通販の利用者の通販ショップ使い分けはどのように変化していくのだろうか?

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アマゾンが送料を有料化アマゾン(amazon)が送料無料サービスを中止した。これまで約5年間は送料無料キャンペーンが続いており、事実上送料無料が定番化していた。この措置により、アマゾンで2000円未満の商品を購入すると送料が350円かかることになる。(2000円以上だと送料は無料になる)
アマゾンを頻繁に利用するヘビーユーザーにとって、これまで送料無料が当たり前のようになっていただけに、事実上の値上げとして大きな影響を受ける。おそらく、アマゾンを利用するユーザー層は今後二極化が進むであろう。

アマゾンプライム会員なら送料無料

アマゾンにはプライム会員という制度があり、年間3900円支払うと多数の特典を受けることができる。そのもっとも大きな特典は「送料無料」だろう。

アマゾンプライム会員の特典は以下のとおり

・2,000円未満の商品でも送料無料
・お届け便/お届け日時指定便が無料
・映画/TV見放題(Amazonプライム・ビデオ )
・100万曲以上が聞き放題(Amazon Prime Music)
・写真を保存し放題(プライムフォト)
・Amazonタイムセールに30分早くアクセスできる
・食品/日用品を必要な個数だけまとめ買いできる(Amazonパントリー)
・対象のKindle本が毎月1冊無料(Kindleオーナーライブラリー)

年間3900円というのは月額325円なので、送料の350円より安い。毎月1コ以上の買物をするユーザーなら会員登録するメリットは大きい。

このような理由から、アマゾンのヘビーユーザーはプライム会員に登録する動機が強くなり、会員になればますますアマゾンでの購入頻度が上がるだろう。

プライム会員にならないならアマゾンの利用頻度は低下する

一方、ネットショップを使い分けたり、それほど頻繁に購入しない人にとってはプライム会員の年額3900円は高額に感じるだろう。だから、プライム会員を選択しないユーザーは、アマゾン以外のネットショップとの使い分けをより意識するはずである。これまで無料だった送料が有料になるというのは事実上の値上げだし、他店では有利なポイントがつくとしたらアマゾンで買う理由が低下する。楽天や他の独自ドメインのネットショップなどでの購入機会が増えるだろう。