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エックスサーバーを使うならコース選択は「スタンダード一択」です、その理由を説明します

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レンタルサーバーの速度比較「WordPressサイトの表示速度を上げたいから、エックスサーバーを契約しよう!」そう決意したものの、いざ申し込もうとすると、スタンダード、プレミアム、ビジネスと3つのプランが並んでいて、「一体どれを選べばいいんだ…?」と手が止まってしまった経験はありませんか?
上位プランの方が高性能なのはわかるけれど、料金も高くなる。かといってスタンダードで本当に十分なのか、後から後悔しないか。そんな悩みを抱える方は非常に多いようです。そこでその悩みを解決しました。

エックスサーバーのレンタルサーバーは「スタンダードコース」で始めるのがよいです

今回は、これまで様々な角度から調査してきた結論として、「これからエックスサーバーを契約するなら、まずはスタンダードプランを選ぶのが最も賢明な選択である」ということを、明確な理由と共にお伝えします。

料金プラン比較 | レンタルサーバーならエックスサーバー
料金プランについて、主要な機能や価格の違いを比較できます。月額料金は契約期間に応じて安くなるので、その違いを料金シミュレーションでご確認ください。

エックスサーバーのレンタルサーバーには3つのプランがあります。おそらくこの比較表をみただけではなにが自社にとって最適なのかがわからないと思います。

そこで、なぜスタンダードプランが最適なのか、そして将来的なプラン変更で失敗しないための注意点まで、すべてご理解いただけるように調べましたので以下の内容をご覧になってみてください。

理由1:技術的な観点から「スタンダード」で十分な理由

レンタルサーバーの速度比較

単なるベンチマークテストでは、スタンダードとその上位コースでワードプレスの表示速度にそれほど差がありません。ほとんど速度差がないのに、プランの金額の差があるのはなぜかということです。

まず、多くの方が誤解しがちな「速度」の概念から解き明かしていきましょう。

そもそも「スタンダード」の基本性能が非常に高い

エックスサーバーの素晴らしい点は、どのプランを選んでも、根本的に高速なサーバー環境が手に入ることです。

これは、全プラン共通で次のような最先端の技術基盤を採用しているためです。

  • 次世代ストレージ「NVMe SSD」: 従来のSSDと比較して読み込み速度が最大約32倍とされ、WordPressのあらゆる処理を高速化します 。管理画面がサクサク動くと感じるのは、この恩恵が大きいでしょう。
  • 高性能CPU「AMD EPYC™」: サーバーの頭脳にあたるCPUも、旧世代に比べ約2.2倍の処理性能を誇るプロセッサが採用されています。

つまり、エックスサーバーのスタンダードプランは、他社によくある「安かろう悪かろう」の入門プランではありません。最高の技術基盤の上に成り立っており、それだけで十分に「プレミアム」な性能を持っているのです。

【2025年版】WordPressにおすすめのレンタルサーバー5選をご紹介します
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ちなみに、他のレンタルサーバーとの比較記事もありますので興味ある方はご覧になってみてください。

プラン間の「速度差」の正体は「安定性」

では、スタンダードと上位プランの価格差は何なのでしょうか?それは、単一のページを読み込む「速度」そのものではなく、アクセスが集中した際の「安定性(キャパシティ)」にあります。

  • アクセスが少ない時: あなたのサイトに数人が訪れている程度では、どのプランでもサーバーには余裕があります。そのため、体感できるほどの表示速度の差はほとんどありません。
  • アクセスが集中した時: SNSで話題になったり、メディアで紹介されたりしてアクセスが急増すると、サーバーに高い負荷がかかります。この時、プラン毎に保証されたリソース(CPUやメモリ)の上限値が重要になります。

上位プランほど、このCPUやメモリの保証量が多いため、より多くの同時アクセスに耐えることができます。しかし、サイトを開設したばかりの段階や、月間ページビューが数十万に達するまでは、スタンダードプランのキャパシティで十分対応できるケースがほとんどです。

アクセスが集中してリソース上限を超えると「503エラー」が表示され、サイトが見られなくなりますが 、それはサイトが十分に成長した証拠でもあります。そのタイミングで初めて、上位プランへのアップグレードを検討すれば良いのです。

目安としては月間のアクセスユーザー数が10万人を超えたあたりから、より上位のプランを検討するのがよいです。それまではスタンダードで十分です。

理由2:経済合理性の観点から「スタンダード」が最適な理由

次に、コストの面から見ても、スタンダードプランから始めるのが合理的である理由を解説します。

圧倒的なコストパフォーマンス

スタンダードプランは、月額990円(36ヶ月契約時)からという手頃な価格で、前述の高性能なサーバーを利用できます 。一方で、プレミアムプランはその約2倍、ビジネスプランは約4倍の料金がかかります 。  

サイトがまだ収益を生んでいない段階で、高額な上位プランに投資するのは、多くの場合「過剰投資」になってしまいます。

賢い契約方法も検討しましょう

最も経済合理性の高い戦略は以下の通りです。

  1. スタンダードプランを12ヶ月以上の期間で契約する: これにより「独自ドメイン永久無料特典」が適用され、ドメインの取得・更新費用が永年無料になるため、トータルコストを大きく削減できます。 
  2. キャンペーンを最大限に活用する: エックスサーバーは頻繁に「利用料金実質半額」などの強力なキャンペーンを実施しています 。これを狙って契約すれば、初期投資を劇的に抑えることが可能です。

まずはスタンダードプランでコストを最小限に抑え、サイト運営を軌道に乗せる。そして、サイトの成長に合わせてサーバー費用を増やしていく。この段階的な投資こそが、最も無駄のない賢いやり方です。

【重要】知っておくべきコース変更のルール

エックスサーバーは「まずはスタンダードで始めて、後からアップグレードすればいい」のです。ただこの戦略には、一つだけ絶対に知っておかなければならない重要なルールがあります。

アップグレードは簡単、でもダウングレードはできない

アップグレードは簡単、でもダウングレードはできない

  • 上位プランへの変更(アップグレード): これは非常に簡単です。エックスサーバーの管理画面から数クリックで申請でき、面倒なデータ移行作業なども一切不要で、自動的にサーバーのリソースが拡張されます。IPアドレスも通常は変更されません(※サーバー設備の更新等で変更される可能性はゼロではありませんので、IPアドレス変更をしたくない場合はアップグレードのさいにサポートに相談してください)。
  • 下位プランへの変更(ダウングレード): これが最重要ポイントです。一度プレミアムやビジネスプランにアップグレードすると、二度とスタンダードプランに戻すことはできません

この「後戻りできない」というルールがあるからこそ、アップグレードは慎重に行う必要があります。「アクセスが急増してサイト表示が遅くなってきた」「503エラーが頻発するようになった」といった明確な兆候が見られてから、初めてアップグレードを検討するのが鉄則です。

どうしても上位コースから下位コースにする場合は、あらたにスタンダードコースを契約し、自分でデータ移転作業をしてから上位コースを解約するというかなりの手間が発生しますのでご注意ください。

まとめ:最適な選択は「スタンダード」でスタートする!

ここまで解説してきた通り、エックスサーバーでWordPressサイトを始めるなら、

  • 技術的な観点: スタンダードプランでも十二分に高速・高性能。
  • 経済的な観点: コストを抑えつつ、サイトの成長に合わせて投資できる。

という2つの大きな理由から、「スタンダードプランで始める」のが最適解です。

まずは優れた基本性能を持つスタンダードプランであなたのサイトをしっかりと育て上げ、リソース不足という嬉しい悲鳴が上がるようになった時に、初めて上位プランへのアップグレードを検討してください。

この戦略的なアプローチが、あなたのブログやビジネスを成功に導く、最も確実で賢明な一歩となるでしょう。

なお、当社はエックスサーバーをメインに利用しています。これまで複数のレンタルサーバーを利用してきましたが、今のところエックスサーバーがベストだと思っています。

エックスサーバーはWordPressが早い
https://www.xserver.ne.jp/

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なお、私にもなんらかの特典があるようなので、契約するときのリンクはぜひ上記のバナーからおねがいします(笑)

これからWordPressでのサイト運営を始める方や、サーバー移転を検討している方の参考になれば幸いです。