AI(人工知能/ディープラーニング)検索エンジンマーケティング(seo)

ChatGPTのエージェントモードは専用のGPTsを作成して使うのが便利です

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最近、ChatGPTを使っていて「なんかメニューから“エージェント”が消えてる?」と感じた方、いませんか?
そうなんです。以前のバージョンでは、ChatGPT上でエージェント(カスタムGPT)を簡単に作って使う「エージェントモード」や「学習モード」のような機能があったのですが、GPT-5登場以降、UI上からその項目が非表示になっているんです。しかし、機能としては残っているのでプロンプトで実行することができます。
もっと簡単な方法は専用のGPTsを作成することです。これは意外にも簡単に作成できるしとっても便利ですのでみなさんにも紹介します。

ChatGPTから“エージェントモード”が消えた?それでも大丈夫!

一瞬「え、廃止されたの?」と思ったのですが、実はそうではなくて、機能自体はGPTsという形で残っています。そして、むしろもっとパワフルに進化していたんです。

なぜGPTsを使うことにしたのか

以前は、カスタムGPTを作ると「エージェント」として登録できて、ある役割や知識を覚えた状態でやりとりできました。

ところが今はそのUIがない。だけど「カスタムGPT作成」はまだ健在。
ということは…?

自分でプロンプトを登録して、エージェント的な役割を持った専用GPTを作れば、再現できるのでは?
そう考えて、試しに作ってみたのが「SEOコンサルエージェント」です。

「SEOエージェント」作成までの流れ(ざっくり手順)

  1. ChatGPTのメニューから「Explore GPTs(GPTsを探索)」を開く

  2. 右上の「Create(作成)」をクリック

  3. 名前や説明文を入力(例:SEOコンサルエージェント/中小企業サイト向けのSEO改善提案を行う専門AI)

  4. 「Instructions」欄に、プロンプトをまるごと貼り付け

  5. Knowledge(知識ベース)に、過去のレポートや競合分析資料をPDFでアップロード

  6. 「Private」または「Link sharing」で保存して完成!

たったこれだけで、いつでも呼び出せる自分専用のSEOアシスタントが誕生します。

実際に作ったプロンプトの内容は?

このエージェントには、以下のような分析・提案フローを指示しました。

・検索意図の分析
・自社コンテンツとのギャップ評価
・競合サイトの強み・弱み分析
・技術的SEO(構造化データ、内部リンクなど)のチェック
・新規コンテンツ案(タイトル・見出し・概要付き)の提案
・表形式での改善提案(施策/効果/工数/優先度)
・効果測定の方法と運用アドバイス

さらに、「分かりやすく書くこと」「推測は明記すること」「専門用語には平易な説明を加えること」などもルール化しています。

また「知識」としてはGoogleの検索エンジン品質ガイドラインの原本(英語版)のPDFを入れてあります。
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
このPDFをダウンロードして「ナレッジ」として使うのがけっこうポイントだったりするかもしれません。「e-e-a-t」などの分析がすばらしくよくなりました。

実際に動かしてみた感想

すごく実用的で驚きました。
これまでChatGPTに毎回プロンプトを貼り直していたのが、まるで自分専用のコンサルタントを雇ったような感覚になります。

しかも、アップロードした過去のSEOレポートや競合資料を自動的に参照してくれるので、「継続的に進捗を追えるアドバイザー」としても機能します。

出力もMarkdown形式で表にまとめてくれるので、クライアントへの提出資料にもそのまま使えるレベルです。

ChatGPT - SEOエージェント
提供された情報(WebサイトURL、キーワード、競合サイト、業種、既存の分析資料など)をもとに、 分析を実施したうえで、SEO改善提案をするAIエージェントです

上記のリンクから誰も使えるようにしました。ぜひ使ってみてください。

プロンプトには
・調査したいWEBサイトのURL
・重要なキーワード
この2つだけ入れればOKです。

今後の活用にも期待

今回の成功を踏まえて、次は「営業フォローエージェント」や「セミナー資料作成エージェント」なども試してみようと思っています。

GPTsを使えば、社内のナレッジベースを活かした専用アシスタントが作れるので、部署ごとの業務支援にも活用できそうです。

「エージェントモードがなくなって困った…」と思っていた方も、ぜひ一度GPTsで試してみてください。
今のChatGPTには、UIがなくても十分“エージェント的に使える”機能が残っているんです。