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ブランディングとマーケティングは違うから別の視点が必要なんだ、ブランディングは主体組織の世界観をまず確立!

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とやまキトキトBIZねっと勉強会 「とやまキトキトBIZねっと勉強会」の第9回例会に参加した。今回のテーマは 「金沢5(ファイブ)タウンズにおけるブランディング・プロモーション活動について」。講師は有限会社クロスの代表取締役であり日本の俳人・詩人・クリエティブディレクターとしてウィキペディアにも紹介されている高橋修宏氏。冒頭から「ブランディングとはなにか?」という刺激的な問いかけで始まった。ブランディングとマーケティングはよく混同される。マーケティングには必ずターゲットがありニーズ志向になるが、ブランディングをニーズ志向で行うと失敗することが多い。ブランディングには主体の世界観を確立しなければならないという。

とやまキトキトBIZねっと勉強会

ブランディングとマーケティングは違うから別の視点が必要

Toyamasunfort勉強会主催者の当日の報告は第9回例会開催!!にてご覧いただけます。

Branding_and_marketing
遠田の当日のメモを見たいかたは「当日の遠田のメモ:20080913.pdf」をダウンロード
でどうぞ。

「とやまキトキトBIZねっと勉強会」は、2008年1月に富山県在住の中小企業診断士と税理士等 8名が立ち上げた、敷居の低い「勉強会&異業種交流会」。異業種の方の話を聞き初めての方々と交流をはかる「場」を提供することを目的としている。毎月第二土曜日を原則として開催されている。これまでの会場は富山市のサンフォルテ。

「とやまキトキトBIZねっと勉強会」
http://blog.livedoor.jp/kitokitobiz/

場所 富山県民共生センター サンフォルテ3F研修室305(定員24名)

 富山市湊入船町6-7(富山駅北口から徒歩約10分)

そもそもブランディングとはなにか?

ブランド(Brand)とは、イギリスで牧場で飼われている牛や馬に持ち主がわかるように押した「焼印」のことである。隣の農家の牛や馬と区別するための「焼印」がブランドの語源であり、ブランド(Brand)はモノを区別するための「焼印」という記号(マーク)に由来する。

商品ブランドも企業ブランドも「商品名」や「ロゴマーク」などの記号によって区別される。生活者側から見て明確に他と区別されるのがブランドの意義である。生活者から見れば、その「商品名」や「ロゴマーク」にはある種の事前期待がある。このブランドであれば、このくらいの価値があるという期待を持つ。

生活者が持つ事前期待は、企業から見れば生活者への「約束」である。生活者が持った期待を裏切ってはいけない。生活者との約束を果たすための全ての活動は、企業の「人格」に基づいているといえるだろう。

ブランディングのプロフェッショナルである高橋修宏氏が「ブランディングには主体の世界観が確立されなければならない」という背景には、このような考えに近いものがあるのではないだろうか。

このように、企業が生活者に何を提供するのか、生活者は企業に何を期待できるのか、という相互信頼の絆を作ることが、ブランディングである。

ブランディングとマーケティング

マーケティングとは顧客価値の創造といわれている。マーケティングとは生活者に顧客価値を伝え納得してもらい購買という行動をしてもらうことである。単に商品やサービスに価値があるというだけではマーケティングにならない。

だから、モノの流通や情報の流通(広告活動やコミュニケーション)や価格訴求が必要になる。これがマーケティングの4Pである。(マーケティングの4Pは、商品、価格、プロモーション、流通であり、4Cも重要になってきている)

では、ブランディングとマーケティングの違いはなにか?

マーケティングは「自分から顧客を愛している」ということであり、ブランディングは「顧客から愛していると言われる」ことである。…というような英語のページがある。なかなかおもしろい解釈で、ある意味では的を得ているかもしれない。

しかし、マーケティングにもプッシュ型マーケティングとプル型マーケティングがあり、その違いを説明すると上記とほぼ同じになってしまう。(プッシュ型マーケティングは「自分から顧客を愛している」ということであり、プル型マーケティングは「顧客から愛していると言われる」ように働きかけることである。)

時間軸を切り口にし恋愛に例えると違いがわかりやすい

遠田は時間軸を切り口にしたほうがブランディングとマーケティングの違いが明確になるように感じる。

短期的(あるいは衝動的)に顧客と恋愛関係に陥るように働きかけるのがマーケティングであり、
中長期的に顧客と恋愛関係を持続的に構築しようとするのがブランディングである。

一夜の恋はマーケティングで実現できるかもしれないが、生涯を共にする異性とめぐり合うには自分自身のブランディングをしなければならない、ということになる。

このような解釈はいかがだろうか?