最近、インターネットで「これ、本当にAIが作ったの!?」と驚くような、ものすごくリアルな動画を見かけたことはありませんか?
実は今、AIの世界がまた一つ、大きなびっくり箱を開けました。文字を入力するだけで驚くような絵を描いてくれたり、私たちの質問に何でも答えてくれたりするAI(ChatGPTなどが有名ですね)を作ったOpenAIという会社が、今度は「Sora(ソラ)」という、とんでもなく高性能な動画生成AIを発表したんです。
これからのAI動画はSNSになっていくのかもしれません
このSoraの登場は、ただ「すごい動画が作れるようになったね」という話では終わりません。もしかしたら、私たちの仕事や、好きなことを発信するやり方そのものを、ガラッと変えてしまうかもしれないんです。
soraはスマホアプリで使います。こんな画面です。
今回は、この「Sora」が一体何者なのか、そしてこの新しい時代の波に、私たちはどうやって乗っていけばいいのかを、一緒にゆっくり考えていきたいと思います。
映画みたい!「Sora」は一体どこがそんなにスゴイの?
「動画を作るAIなんて、今までもあったよね?」と思うかもしれません。でも、Soraは今までのAIとはちょっとレベルが違うようなんです。そのスゴさを、3つのポイントで見てみましょう。
肌のツヤや風の動きまで!とにかく映像がリアルでキレイ
まず驚くのが、映像のクオリティです。Soraが作る動画は、まるでプロのカメラマンが撮った実写映像のよう。登場する人物の肌のツヤや、風に揺れる髪の毛一本一本、キラキラ光る水面の様子まで、信じられないくらい細かく、自然に表現されます。「AIが作った映像って、どこか変な感じがする…」という今までの常識が、すっかり覆されてしまいました。
これは「金沢駅鼓門の前で観光に来た女子会3人組がきゃっきゃ言いながらスマホで自撮りしている微笑ましいシーン」というプロンプトで生成した動画です。
まるで実在するモデルさんを使って撮影したような動画ですね。
「こんな感じで!」というフワッとしたお願いも理解してくれる賢さ
Soraのもう一つの賢い点は、AIへのお願いの仕方(これを「プロンプト」と言います)がとても簡単なことです。 例えば、「夕暮れの海辺を、楽しそうに犬が走り回っている動画」みたいに、私たちが頭に思い描いたイメージを文章にして伝えるだけで、AIがその場の雰囲気や気持ちまで汲み取って、物語のある素敵な動画を作り出してくれます。まるで、すごく優秀なアシスタントさんに「ちょっと、こんな感じのやつお願い!」と頼むような感覚ですね。
ちなみに日本語のギャグの理解もすばらしいです。
これは「店頭で転倒~」というギャグの動画です。
スマホで撮るみたいに、誰でもプロ級の動画が作れる時代へ
この手軽さは、「まるでTikTokみたいだ」と言われています。どういうことかと言うと、これまでは映画のような映像を作るには、高価なカメラや専門的な編集技術が必要でした。でもSoraがあれば、スマホで面白い動画を撮って気軽に投稿するように、誰もがアイデア一つでプロ顔負けのハイクオリティな動画を作れるようになるかもしれない、ということです。
例えば、今回ご紹介するこのキャラクターを見てください。こんな風に、自分が考えたオリジナルのキャラクターが、生き生きと動いて喋る動画を作ることも、ずっと簡単になるかもしれませんね。
こんなに可愛いキャラクターも、AIを使えば誰でも生み出し、活躍させられる未来が来るかもしれません。
すごいけど…ちょっと心配なこと。「真似っこ」問題
こんなにすごいことができるようになると、光があれば影があるように、少し心配なことも出てきます。それは、「誰かの大切な作品を、勝手に真似できてしまう」という問題です。
ここで言う「作品」とは、アニメーターさんが一生懸命描いたキャラクターや、ゲームクリエイターが考えた世界観など、「知的財産(ちてきざいさん)」と呼ばれるものです。
Soraはとても賢いので、有名なアニメのキャラクターにそっくりな動画を作ってしまうことも可能です。もし誰かがそれを勝手に作って、まるで公式の作品かのようにインターネットで公開してしまったら…?元々そのキャラクターを大切に作ってきた人たちは、とても悲しい気持ちになりますよね。これは、人のものを勝手に使ってしまうのと同じで、大きな問題になる可能性があります。
実際にマリオやポケモンのピカチュー日本の有名アニメのニセ動画がたくさん公開されていました。(今はかなり削除されているようですがまだかなり見かけます)
便利な道具だからこそ、使う私たち一人ひとりが「これは誰かを傷つけないかな?」と考える優しさが、とても大切になります。
また、作成した動画を公開するかどうかは公開した人の責任が問われるようになっていく可能性が高いので、あとあと大問題になるかもしれません。
AIが作るコンテンツ、著作権は誰のもの?
現在の法的な解釈では、AI自体が著作権を持つことは認められていません。著作権は、思想や感情を創作的に表現した「人間」に与えられる権利だからです。
では誰が著作権者になるのかというと、AIの生成プロセスに「創作的寄与」があった人、つまり多くの場合、具体的な指示(プロンプト)を与えた利用者が著作者と見なされる可能性があります。
ということは自分が作成した動画が、他者の知財に抵触することがわかって公開した場合は、生成AIのインフラ側の問題よりも公開した人の責任のほうが問われます。
公開した人の責任のほうが重い
動画を公開する際には、著作権や肖像権などの権利を侵害しないよう注意が必要です。著作権侵害は、権利者が気付いた時点で警告・請求される可能性があり、民事裁判や刑事裁判へ発展するリスクもあります。特に商用動画の場合、視聴数や広告収益など金銭的利益が絡むため、数秒の無断使用でもトラブルになる可能性が十分にあります。使用する際は量ではなく、許可を得ているかで判断するようにしましょう。
肖像権侵害も同様に、他人の顔や姿を無断で撮影したり、利用したりすることを禁じる権利です。動画制作では、他人の肖像を使うことが多いため、許可を得ることが必要です。そのため、撮影前に必ず相手の同意を得ることが大切です。
著作権や肖像権の侵害は重大な違法行為であり、実際の処罰の対象となるケースも多く、民事裁判や刑事裁判へ発展するリスクもあります。
動画配信は個人でも気軽にできる時代ですが、それだけに知らずにやってしまうリスクが高く、慎重な対応が求められます。著作権への配慮は、もはや動画制作で欠かせない基本事項です。
知財に関しては公開するさいに十分注意しましょう。
AI時代だからこそ、「あなたらしさ」が宝物になる
さて、ここからが一番大切な話です。 AIのおかげで、人気の動画や流行りのスタイルを真似するのは、これからすごく簡単になります。でも、少し考えてみてください。もし誰もが同じようなものを簡単に作れるようになったら、どうなるでしょう?
誰かの真似をするのは簡単になりましたが、それは時間を消費するだけ。
とても核心をついた一文だと思いませんか?
みんなが同じような動画ばかり作っていたら、せっかくの「あなたらしさ」が、たくさんの動画の中に埋もれてしまって、誰にも届かなくなってしまうかもしれません。それは、すごくもったいないことですよね。
だからこそ、これからの時代は、技術の上手さよりも「あなただけの『好き』や『伝えたいこと』」、つまり「アイデンティティ」が、何よりも輝く宝物になるんです。「自分は、AIを使って何を表現したいんだろう?」――その心の中にある想いこそが、AIには絶対に真似できない、あなただけの価値になります。
あなたは「映画監督」。AIは最高のパートナー
では、私たちはAIとどう付き合っていけばいいのでしょうか? その答えは、「自分が映画監督になる」と考えてみることです。
AIは、ものすごく腕のいいカメラマンや、才能あふれる俳優さんみたいなものです。どんな難しい撮影でもこなしてくれるし、素晴らしい演技もしてくれます。 でも、「どんな物語の映画を撮るか」を最終的に決めるのは、監督である「あなた」です。AIはあくまで、あなたの頭の中にある素敵なアイデアを形にするための、最高のパートナーなんですね。
私はsora用にオリジナルのキャラクターを作成しました。
この画像はChatGPTで生成しました。いくつかのポーズごとにプロンプトを保存してあります。
このプロンプトが、未来を考える上でとても重要です。「キャラクターをこんな風に動かして!」というAIへのお願いの仕方は、料理で言えば「門外不出の秘伝のレシピ」のようなもの。その人だけのアイデアと工夫が詰まっているからこそ、簡単には人に見せられない宝物なんです。
これからは、この「AIへの上手なお願いの仕方(オリジナルのプロンプト)」をどれだけ持っているかが、その人の個性や武器になっていくんですね。
まとめ:新しい時代を一緒に楽しむ準備、はじめませんか?
Soraの登場は、ただのニュースではありません。私たちが何かを作ったり、伝えたりする方法が、根っこから変わる大きな合図です。
でも、難しく考える必要はありません。大切なのは、AIの進化にドキドキしながらも、それを楽しむ気持ちです。
- 「自分って、何が好きだったかな?」
- 「AIが使えたら、どんな面白いことができるだろう?」
- 「あの人に、こんなこと伝えてみたいな」
まずは、そんな風にワクワクすることから始めてみませんか? あなただけの素敵な物語を、AIという新しいパートナーと一緒に作っていく。そんな未来が、もうすぐそこまで来ています。この新しい時代を、一緒に楽しんでいきましょう。
私のsoraのプロフィールは上記のとおりです。興味ある方、ぜひフォローしてください。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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