さくらインターネットのサーバーは東京、大阪、北海道(石狩)の3箇所にありますが、自分が利用しているサーバーはどこになるのか調べてみました

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tracert200.jpgさくらインターネットのレンタルサーバーは東京、大阪、北海道(石狩)の3箇所にデータセンターがあります。レンタルサーバーの場合はデータ保護の観点からどの地域のサーバーが使われているのかが公開されていません。
しかし、自分が契約しているレンタルサーバーがこの3地域のどの場所にあるのかについては調べることができます。ウインドウズPCのコマンドプロンプトから「tracert」というコマンドを使えばわかります。ちょっと調べてみました。

tracertコマンドの使い方

「tracert」コマンドはウインドウズPCのコマンドプロンプトから使います。

調べたいサーバーが「www449.sakura.ne.jp」だとしたら、

C:\>tracert www449.sakura.ne.jp

というように打ち込みエンターを押します。

すると以下のように「トレースが完了しました」という結果が表示されます。

tracert640.jpg

ここで注目するのは

tkdrt1b-grt1s.bb.sakura.ad.jp [2001:e47:0:3b::2]

の行です。

頭の二文字が「tk」となっているので東京のサーバーだということを表しています。

さくらインターネットのサーバー所在地

さくらインターネットがサーバーを置いてある場所はデータセンターといい以下の3地域にあります。

さくらインターネットのデータセンター
https://datacenter.sakura.ad.jp/location/

sakurainternetdatacenter.jpg

北海道石狩市
東京(東新宿・西新宿・代官山)
大阪(堂島)

この3地域のサーバーにはそれぞれ固有の記号があり、サーバー名称の頭につけられるという命名ルールがあるようです。

サーバーの頭につけられる命名ルールは
北海道 isk
東京 tk
大阪 os
です。

北海道が「isk」なのは「石狩市」を表しているようですね。

ということで、自分が管理しているサーバが上記3地域のどこにあるのかは調べることができます。

サーバー所在地を知っておく理由

サーバーの所在地がどこなのかを知っておくとよい理由について。

それは、データの重要性が経営的にも高くなっていることから、危機管理的な意識も高まっているからです。

地震や津波、巨大台風や水害などの自然災害による長期停電でデータセンターにもしものことがあったら、大事なデータが消失してしまう可能性があります。通常、データセンターはデータを二重三重に保護したり、バックアップをとったり、自家発電電源を所有して保全していますが、100%絶対に大丈夫とは言い切れません。

実際、2018年9月に起きた自然災害で北海道は長期停電した時期がありました。

https://weekly.ascii.jp/elem/000/001/738/1738515/
によると、

2018年9月6日に北海道を襲った震災により、停電状態に陥ったさくらインターネットの石狩データセンターに対し、9月8日ようやく電力供給が再開された。想定を超えた約60時間を非常用電源設備で乗り切り、インフラ事業者としての矜持を見せた石狩データセンターの「奇跡」について、改めてきちんと説明していきたいと思う。

想定外の長期停電でデータセンターが停止の危機に直面していたんですね。

このとき、自社の契約しているさくらインターネットのレンタルサーバーの場所が、北海道なのかそうでないのかを知っておくことはとても重要でした。もしもの備えとして、自社のサーバーがどこにあるのかくらいは知っておいたほうがいいと思います。

もしものバックアップのために、データセンターを複数契約して運用している企業もあります。また、中小企業でも、定期的にデータセンター(レンタルサーバー)からPCにダウンロードしてバックアップを取る場合もあります。

データが経営資源という時代になっているので、このようなことも知っておいたほうがいいですね。

ちなみに、当社はさくらインターネットで2つのレンタルサーバーを契約しています。

スタンダードは東京
プレミアムは大阪

でした。