SWOT分析で現状分析しTOWS分析でアクションプラン(対策案)を考える

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SWOT分析とは経営戦略立案の現状分析フェーズで使われる分析ツール。企業の全体的な評価を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)と いう4つの象限に分けて検討すること。SWOTは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威 (Threat)の頭文字S・W・O・Tをつなげたもの。
自社を取り巻く経営環境を内部要因の強みと弱み、外部環境の機会と脅威にわけて列挙し整理する。
SWOT分析

SWOT分析の次はTOWS分析。

SWOT分析でしっかりと現状分析を行ったら、次は対策(アクションプラン)を考える。対策はTOWS分析というシートを使うと案を出しやすい。

TOWS分析

TOWS分析とはSWOTをひっくりかえしている。SWOT分析が現状把握(事実)なのに対して、TOWS分析は今後(未来)のことを考える創造的な局面 である。

たとえば現状の強みと機会を踏まえて、どんな対策案が考えられるかをたくさん出す。とにかくたくさん出すことが重要である。まずは質より量。たく さん出された案は、その後に似たもの同士をまとめるグルーピングを行う。

そのあと、グルーピングされた固まりに適切なタイトル付けを行う。さらにタイトル 同士の関連性に考慮しながら重要度の順番をつける。こうやって順位付けされた対策案は実行可能性の高い戦略になる。

なお、SWOT分析のSWOTは「スゥォット」と発音するのだが「スワット」と発音する人も多いため「スワット分析」と呼ばれることが多い。またTOWS分析は「トゥーズ分析」と呼ぶ。

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SWOT分析のSWOTは、「スウォット」か「スワット」か?

SWOT 分析は、「スウォット分析」か「スワット分析」か?どう発音するのがよいのだろうか?いわゆる発音の揺れの問題であるので、どちらが正しいとは言い切れな い。悩ましいのでヤフーで検索すると驚く結果。 実はヤフーで検索すると、「スウォット分析」でも「スワット分析」でも同じ検索結果なのだ。 私の回りに限ると、中小企業診断士やITコーディネータ仲間は「スウォット分析」と発音することが多い。

SWOT分析からTOWS分析、対策案を検討

SWOT は現状分析のためだけに使うのではない。SWOT分析のインプットは現実に起きている事実。ではアウトプットは? SWOTのアウトプットは対策案だ。対策案を導き出すために、SWOT分析をひっくり返したTOWS分析を行う。TOWS分析は、T脅威、O機会、W弱 み、S強みの要素から、それぞれの要素がクロスするところに対策案を配置するようなマトリクスだ。対策案をヌケなくズレなくカブリなく列挙する。

生きたSWOT分析

バ ランス・スコアカード構築に取り組む中小企業が増えた。その中核は若手社員や女性パートさんだ。なかでも有効なのが、SWOT分析という手法を用いて、 オープンなディスカッションを行うことだ。ブレーンストーミングの4原則で行うと活発な意見が飛び交う。4原則とは、①批判厳禁、②便乗歓迎、③自由奔 放、④質より量、である。このSWOT分析での意見交換を踏むと、腑に落ちた戦略立案ができることが多い。