Googleが独自ドメインのネットショップ(ECショップ)を保証するサービスを実施している、ネットショップの信頼性向上のために有効か

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google認定ショップのマークGoogleが独自ドメインで運営しているネットショップ(ECショップ)の信頼性を向上させるための「Google認定ショップ」というサービスを展開している。独自ドメインのネットショップをブラウザで表示したさいに右下に「Google認定ショップ」という表示がされるしくみになっている。この表示がされているサイトで商品やサービスを購入した場合には、なにか問題があれば最大で10万円の購入保障を行なうというものだ。もしもの安心を世界のGoogleが担保してくれることで、そのネットショップの信頼性は大きく向上するだろう。ネットショップ側には負担がなく登録は無料。審査に通ればGoogle認定ショップとなることができる。

▼Google認定ショップになっている「シアターハウス」にはWEBサイトの右下に「Google認定ショップ」というバッチが表示されている。

google認定ショップのポップアップ

Google認定ショップの概要と申請方法はこちら
https://www.google.co.jp/certifiedshops/

▼google認定ショップの申請手順

google認定ショップの申請手順

審査には数ヶ月かかるようである。早いうちに申請だけでもしておくのがいいだろう。

Google認定ショップがでてきた背景を考察する

Googleがこのようなサービスを始めた背景としては、大手の通販サイトの寡占化に対抗する意図が読み取れる。

日本でも、消費者は楽天やAmazonなどの大手ECサイトで購入することが増えている。中小企業が独自ドメインで運営するネットショップは信用面で苦戦しており、楽天やAmazonにも出店するケースも増えている、そうなるとますます消費者は楽天やAmazonで買うようになる。この傾向が助長されると、ネット通販をしたいユーザーはGoogleの検索を使わず、楽天やAmazonのトップページに移動してから、商品を探すようになるだろう。つまりGoogleの利用頻度が減少してしまうということである。

Googleの最大の収益源はAdWordsなどインターネット広告事業で、検索結果画面で広告表示をするリスティング広告がその代表格である。大手ネット通販の寡占化が進めば、Googleの収益源であるAdWordsの利用頻度が減ってしまう。なんとしても中小企業のネットショップには頑張って欲しい。ならばと、その運営を支援しようというサービスが、この「Google認定ショップ」という動きではないだろうか。

独自ドメインで運用しているネットショップとしては追い風となる施策なので、積極的に取り組んではどうだろうか。