Webサイトの表示速度改善、皆さん苦戦していませんか?
特に「PageSpeed Insights」のモバイルスコアは、少し改善したと思ってもなかなか合格ラインに届かず、頭を抱える担当者も多いはずです。
今回は、当サイトが直面していた「スコア50〜60点の壁」を突破するために行った「Flying Scripts」プラグインを活用した大胆な施策について紹介します。
WEBサイト表示高速化対策に有効な考え方

悩み:スコアが伸び悩む最大の原因は「広告」だった
当サイトでは、記事の収益化としてGoogle AdSenseを導入しています。しかし、PageSpeed Insightsで分析するたびに突きつけられるのは、「第三者コードの影響を抑えてください」という警告でした。
対策前のモバイルスコアは「60点」。※何度か測定していますが、だいたい55~60点の範囲です。
内訳を見てみると、AdSenseのプログラム(show_ads_impl_fy2021.js)などがメインスレッドを長時間占有しており、TBT(Total Blocking Time:合計ブロック時間)は530ミリ秒2にも達していました。
これでは、ユーザーがページを開いた瞬間にブラウザが処理に追われ、操作できるようになるまで待たされてしまいます。
▼広告がWEBサイトの表示を遅くしていることを表示するデータ

決断:収益よりもユーザーの「快適さ」を優先する
ここで私は、サイトの運営方針に立ち返って考えました。
「私はアフィリエイトでガンガン稼ぎたいのか?」
答えはNOです。
もちろん、記事作成の励みになる「おひねり」程度の収益は嬉しいですが、それによってサイトが重くなり、読んでくれるユーザーの体験(UX)を損なっては本末転倒です。
そこで、以下の意思決定をしました。
「ページを開いただけで離脱する人には広告を見せなくていい。スクロールして読んでくれる人にだけ表示されれば十分だ。」
この割り切りができたことで設定が進みました。
施策1:Flying Scriptsで設定を「Never」にする
この方針を実現するために導入したのが、WordPressプラグイン「Flying Scripts」です。

Flying Scriptsは、指定したJavaScriptの読み込みを遅延させることで、サイトの表示速度を向上させるためのツールです。
通常、JavaScriptの遅延読み込みは「〇秒後」といった設定が多いですが、今回は「Never」を選択しました。これは「ユーザーがスクロールやタップなどのインタラクションを行うまで、スクリプトを一切読み込まない」という設定です。
設定対象(キーワード)には、AdSense関連のファイル(adsbygoogle 等)を指定しました。
施策2:アクセス解析ツールも「選別」する
AdSenseに加え、もう一つ重さの原因になっていたのが、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の「JuicerDMP」でした。これも初期読み込みでCPUリソースを食っていました。
ここでもう一歩踏み込み、Juicerも「Never」の設定に追加しました。
ただし、ここで重要なのが「Google Tag Manager (GTM) / Google Analytics」は遅延させないという点です。
全ての計測ツールを遅延させてしまうと、ページを開いてすぐ閉じた「直帰ユーザー」の計測ができなくなります。
-
GTM (GA4): 全体数値を正確に測るため、通常通り読み込む。
-
Juicer: 熟読してくれるユーザーの分析ができれば良いため、遅延させる(Never)。
この「使い分け」が、データ分析とパフォーマンスの両立における肝です。
▼最終的な「Flying Scripts」の設定

最終的に選択したのはこの4つです。
adsbygoogle
pagead2.googlesyndication.com
googleads.g.doubleclick.net
juicer
この4つのキーワードを指定しました。
結果:スコアと体感速度が劇的に改善

この「Never設定」と「ツールの選別」を行った結果、PageSpeed Insightsの成績は以下のように変化しました。
| 項目 | 対策前 | 対策後 | 改善幅 |
| モバイル総合スコア | 60点 | 78点 | +18点 UP |
| TBT (合計ブロック時間) | 530ミリ秒 | 230ミリ秒 | 半分以下に短縮 |
| LCP (表示完了時間) | 5.2秒 | 4.1秒 | 1.1秒 高速化 |
数値上の改善はもちろん、体感としても「ページが開いた瞬間の引っかかり」がなくなり、サクサク読めるようになりました。また、心配されたCLS(レイアウトのズレ)も「0」をキープしており、表示崩れも起きていません。
まとめ
Webサイトの高速化において、外部スクリプト(広告や分析ツール)は最大の敵になりがちです。しかし、「誰に、いつ見せたいか」を整理し、ユーザー行動に合わせて読み込みを制御することで、これだけの成果が出せることが分かりました。
「広告収益は維持したいけど、サイトの重さに悩んでいる」という方は、「ユーザーが動き出すまで待つ(Never)」という設定を、ぜひ検討してみてください。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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