政治思想を学ぶためには「権力」の意味をもう一度噛み砕く必要がある

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政治思想を学ぶためには「権力」の意味をもう一度噛み砕く必要がある権力の概念は、まずマックスウェーバーを参照しよう。

権力とは、ある社会関係の中で、抵抗を除外してまで自己の意志を貫徹させる可能性である。

支配とは、一定の内容を持つ命令に、ある所定の人々が服従する可能性である。

複数の人間関係に「支配−被支配」の関係があり、支配者の命令に対して逆らうことができない「何か」が働くとき、そこに「権力」がある。

では、その「何か」とはなにか?

ロバートダールは、権力を「関係」で説いている。

AとBという二人の行為者の間の関係で、
Bが普通ならしないであろう何事かを
AがBにさせた場合に、
AはBに対して権力を有する。

権力という言葉からは、
支配する側に主体があるように感じられたが
むしろ、
支配される側に重要な意味があるようだ。
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権力と自由をネガティブにとらえてしまうと
うまれてこない考え方だが、

ポジティブに支配される側を起点にすると
「幸福な奴隷的」な考え方もある。

完全に弱肉強食のジャングル的な自由社会になると
人は死への恐怖から、安心して生きていけない。

人は、完全な自由を求めていないのかもしれない。

人には、ある程度の不自由さとひきかえにしても
なにかに支配され管理されているような安心な環境を
望むような潜在意識があるのかもしれない。

「権力」は測定可能なのだろうか?

それとも
「権力」は刺激反応モデルとして観察可能なのか?

権力について考えさせられる講義でした。
(政治経済関係の講義)