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【ロリポップ】MySQL 5.7のままは危険!データベース更新の3つの選択肢と、エックスサーバー移転をおすすめする理由

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サーバー移転が有効「WordPressの調子が悪いわけではないけれど、サーバーの管理画面を見たら『MySQL 5.7』と書いてある。これって大丈夫?」
もしあなたがロリポップ!レンタルサーバーを長く利用しているなら、この問題に直面している可能性が高いです。
結論から言うと、MySQL 5.7 はすでに公式サポートが終了しており、そのまま使い続けるのはセキュリティ上リスクがあります。

MySQLが古いままだと危険です、最新版にアップデートしましょう

MySQLを最新版にしましょう

この記事では、ロリポップをご利用中の方が、安全にデータベースを最新(MySQL 8.0など)にするための「3つの解決策」を比較・検証しました。 さらに、最もリスクが低く、かつサイトのスペックも劇的に向上する「エックスサーバーへの移転」という選択肢について、その手順を含めて詳しく解説します。

なぜ「MySQL 5.7」のままではいけないのか?

難しい専門用語は抜きにして、理由は大きく3つあります。

  1. セキュリティの危険(サポート終了済) 2023年10月にMySQL 5.7の公式サポートは終了しています。家の鍵が壊れても誰も直してくれない状態と同じで、ハッキングのリスクが高まります。

  2. サイトの表示速度が遅い 新しい「MySQL 8.0」は処理能力が大幅に向上しています。更新しないことは、サイトの高速化やSEO(検索順位)のチャンスを逃していることになります。

  3. WordPressの推奨環境 WordPress公式もMySQL 8.0以上を推奨しています。古いままでは、将来的にプラグインが動かなくなる可能性があります。

解決策の比較:どうやって更新するか?

ロリポップを利用中の場合、データベースのバージョンを上げるには主に3つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

方法① ロリポップのまま「自力」で更新する

ロリポップには「更新ボタン」がありません。自分で新しいデータベースを作り、データを移し替える必要があります。

  • メリット: 費用が0円。

  • デメリット: 難易度が非常に高い。

    • phpMyAdminでのデータエクスポート・インポート

    • wp-config.php という重要ファイルの書き換え

    • 失敗するとサイトが真っ白になる「画面真っ白リスク」がある

方法② ロリポップの「設定おまかせサポート」に依頼する

ロリポップ公式の有料サポートを利用して、プロに作業を代行してもらう方法です。

  • メリット: 公式サポートなので安心。丸投げできる。

  • デメリット: コストが高い。

    • データベース移行作業は、見積もりでおよそ 11,000円(税込)〜 かかるケースが多いです。

    • 高い費用を払っても、サーバースペック自体は「ロリポップのまま」です。

方法③ エックスサーバーの「WordPress簡単移行」を利用して移転する

サーバーそのものを、より高速で高機能な「エックスサーバー」へ引っ越す方法です。

  • メリット: 簡単かつ、サイトが生まれ変わる。

    • エックスサーバーの無料ツール「WordPress簡単移行」を使えば、移行と同時に最新のMySQL環境に自動変換されます。

    • 難しいファイルの書き換えは一切不要。

    • サイトの表示速度が劇的に速くなる可能性が高い。

  • デメリット: 月額費用が少し変わる可能性がある(月1,000円程度〜)。メールアドレスの再設定が必要。

MySQLのアップデートは「ロリポップだけ」が対応していないという事実

サーバー選びにおいて、さらに踏み込んだ「不都合な真実」をお伝えしなければなりません。

日本国内で「3大レンタルサーバー」と呼ばれるサービスをご存知でしょうか?

「エックスサーバー」「さくらインターネット」そして「ロリポップ」です。

実は、この3社の中でデータベース(MySQL)を新しいバージョンへ移行するための「無料アップデートツール」を用意していないのは、ロリポップだけなのです。

他社は「ボタン一つ」で対応済み

• エックスサーバー:環境の変化に対応した移行ツールが完備されており、スムーズに最新環境へ移行できます。

• さくらインターネット:こちらもデータベースアップグレード機能があり、ユーザーの負担を最小限に抑える仕組みがあります。

このように、他社を利用している多くのWordPressユーザーは、すでに安全な環境への移行を済ませています。

「ツールがない」ことが意味するリスク

ロリポップには、この「既存ユーザーを救済するツール」がありません。

「古い環境のまま使い続けるか、リスクを負って自力でやるか、お金を払って依頼するか」という選択をユーザーに強いているのが現状です。
厳しい言い方になりますが、Webの技術は日々進化しているのに、その変化にユーザーが追随するための「ハシゴ」を外しているとも言えます。

このような姿勢のレンタルサーバーを使い続けることは、今回のデータベース問題に限らず、将来的なWebサイト運営においても大きなリスクになり得ます。

「困った時に助けてくれる機能があるサーバーかどうか」。これも、ロリポップから他社サーバーへの移転を強く推奨する大きな理由の一つです。

結論:なぜ「エックスサーバーへの移転」が最強なのか?

サーバー移転が有効

3つの方法を比較した結果、私は「エックスサーバーへの移転」を強くおすすめします。

理由は、「コストパフォーマンス」と「将来性」です。

もしロリポップで有料サポートを使うと、1万円以上かかります。 それならば、そのお金を「より高性能なサーバーへの初期費用や利用料」に充てたほうが賢い投資ではないでしょうか?

エックスサーバーへ移転すれば、以下の3つが同時に手に入ります。

  1. 最新のデータベース環境(セキュリティ対策完了)

  2. 国内最速クラスの表示速度(SEO対策)

  3. 大量アクセスにも強い安定性

面倒なデータベースの更新作業を「手動」でリスクを冒してやるくらいなら、エックスサーバーの「自動ツール」に任せて、ついでにサーバー環境もグレードアップしてしまうのが、最もスマートな解決策です。

実践!エックスサーバーへの移転手順

「サーバーの引っ越しなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、エックスサーバーのツールは驚くほど優秀です。大まかな流れを解説します。

ステップ1:エックスサーバーに申し込む

まずはエックスサーバーの公式サイトから申し込みます(10日間の無料お試し期間があります)。

ステップ2:ドメインの設定を追加する

エックスサーバーの管理画面(サーバーパネル)で、現在使っているドメイン(例:example.com)を追加します。 ※この時点ではまだサイトは切り替わりません。安心して進めてください。

ステップ3:【重要】「WordPress簡単移行」を実行する

ここが最大のポイントです。 サーバーパネルにある「WordPress簡単移行」というメニューをクリックします。

  1. 移行元URL(あなたのサイトのURL)

  2. WordPressのユーザー名

  3. WordPressのパスワード

この3つを入力してボタンを押すだけ。 これで、エックスサーバーが自動的にロリポップからデータを吸い出し、エックスサーバー上の最新のデータベース環境に、サイトをコピー構築してくれます。

ステップ4:動作確認をして、ネームサーバーを変更する

移行が完了したら、エックスサーバー上でサイトが正しく表示されるか確認します。 問題なければ、ドメインの管理画面(お名前.comやムームードメインなど)で、ネームサーバーを「エックスサーバー指定のもの」に変更します。

これだけで、データベースの更新とサーバー移転が完了です!

古いMySQLについて対応:まとめ

「データベースのバージョンが古い」という警告は、放置すると危険ですが、見方を変えれば「サイト環境を見直す良いきっかけ」でもあります。

  • 自力でリスクを負って作業するか?

  • 1万円払って現状維持をするか?

  • ツールを使って簡単に、高速サーバーへグレードアップするか?

Webサイトを長く大切に育てていきたいなら、この機会にエックスサーバーへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。 セキュリティの不安が消えるだけでなく、サイトのサクサク感にきっと驚くはずです。

企業がWordPressでサイト運用をするのなら、エックスサーバーを活用することをおすすめしています。当社はエックスサーバーを利用しています。

お申し込みフォーム|エックスサーバー

↑このリンクからサーバー利用の申し込みをすると初年度1年間が少しお安くなりますので、ぜひご活用ください。


※本記事はMySQLのアップデートを推奨するものであり、その手段としてサーバー移転が有効ということを紹介しています。作業に伴うデータのバックアップ等は必ずご自身の責任において実施してください。