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「私だけは大丈夫」は危険です!Instagram乗っ取りからあなたのアカウントを守りましょう

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Instagram乗っ取り友人からのDMをきっかけに、大切なInstagramアカウントが乗っ取られてしまう被害が急増しています。「まさか私が?」と思うかもしれませんが、誰もがターゲットになる可能性があります。特に、SNSの利用は好きだけどITの難しい話は苦手…という方は要注意です。
もし、あなたのアカウントが乗っ取られたり、あるいは不安を感じているなら、落ち着いてこのガイドを読んでみてください。大切なアカウントを取り戻し、そして未来の被害を防ぐための、最もシンプルで効果的な対策をお伝えします。

なぜ乗っ取りが起きるの? その手口を知る

Instagramの乗っ取りで最も多い手口は、「フィッシング詐欺」です。

最も危険な手口:友人の「なりすましDM」

乗っ取り犯は、まずあなたのフォロワーの誰かのアカウントを乗っ取ります。そして、その乗っ取った友人のアカウントから、あなたにダイレクトメッセージ(DM)を送ってきます。

  • メッセージの例: 「新しいアプリが出たんだけど、試してみない?」「この投稿にいいねを押して投票して」など、興味を引く内容でリンクを踏ませようとします。
  • 誘導される先: リンクをクリックすると、本物そっくりの偽ログイン画面が表示されます。ここでいつものユーザーネームとパスワードを入力してしまうと、その情報がそのまま犯人に盗まれ、あなたのInstagramアカウントが乗っ取られてしまいます。

知人アカウントを乗っ取るのではなくて、単純になりすます場合もあります。実際に私(遠田幹雄)のなりすましアカウントが発生したことがあります。

Instagramでtohdamikioの偽アカウントが出現しました、私ではありませんのでご注意ください
Instagramに私(tohdamikio)の偽アカウントが出現しました。同じアイコン画像を使い、プロフィールもまったく同じでアカウント名は「tohdamikio_458」と似せてあります。明らかに意図的な偽アカウントです。複数の知人から連絡を受けてこの偽アカウントの存在に気づきました。そして、Instagram側にこのことを伝えても偽アカウントは放置されたままで、アカウント停止にしてくれません...

このときは私自身も驚きました。知人などの協力でニセアカウントをいち早く発見しすみやかに対策をしたことで、偽アカウントを撲滅できました。大きな被害がでなかったようでほっとしています。しかしこの状態に気付かず、偽アカウントからのメッセージで私の知人が騙されて乗っ取り被害にあったかもしれないと考えると、ぞっとします。

今やSNSは、このような危険な環境になっているということを、まずは認識しておきましょう。

乗っ取りのサイン:あなたの代わりに「勝手にDM」

もしあなたのアカウントが乗っ取られると、犯人はすぐにユーザーネームプロフィール写真を変更し、あなたになりすましてあなたのフォロワーに次々とDMを送りつけます。

  • あなたの友人や家族のアカウントが急に不審なDMを送ってきたら、それは乗っ取られたサインかもしれません。すぐに本人に電話などで確認してください。

【最重要】乗っ取られないための予防策3つ

乗っ取りは、未然に防ぐのが一番です。この3つの対策は、今すぐ設定できる「お守り」だと思って必ず実行しましょう。

対策①:二段階認証を必ず設定する(最重要!)

二段階認証は、たとえパスワードが盗まれても、犯人があなたのInstagramにログインするのを阻止する最強の防護壁です。

  1. Instagramの「設定とプライバシー」を開く。
  2. 「アカウントセンター」へ進む。
  3. 「パスワードとセキュリティ」へ進む。
  4. 二段階認証」を設定し、「認証アプリ」「SMS」を選択して設定を完了させます。

これを設定しておけば、新しい端末からログインしようとした際に、パスワードに加えてあなたのスマホに送られてくる追加のコードが求められるようになります。

対策②:パスワードは複雑に、使い回しをしない

  • 複雑なパスワード:誕生日や電話番号ではなく、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた10文字以上のパスワードを設定しましょう。
  • 使い回し厳禁:Instagramと他のサービス(メール、LINE、Facebookなど)で同じパスワードは絶対に使わないでください。もし一つ漏れると、すべてが乗っ取られてしまいます。

対策③:怪しいDMやリンクは絶対にクリックしない

  • DMのリンクを疑う:たとえ仲の良い友人からのDMでも、突然送られてきたリンクは一度立ち止まってください。
  • 本人に確認:リンクをクリックする前に、「これ送ったのあなた?」と電話やLINEなど、別の手段で本人に確認を取りましょう。これが最も確実な対策です。

もしも乗っ取られてしまったら? 3つの緊急対処法

パスワードが変更され、ログインできなくなってしまっても諦めないでください。あなたの「本人確認」ができれば、アカウントは取り戻せます。

対処法①:Instagramのログイン画面から「本人確認」をリクエストする(最優先!)

乗っ取り犯にメールアドレスや電話番号を変更されてしまっても、この方法で回復を試みられます。

  1. Instagramのログイン画面で「パスワードを忘れた場合」をタップ。
  2. 乗っ取られる前のユーザーネームやメールアドレスを入力し、「次へ」をタップ。
  3. 画面の下にある「パスワードをリセットできない場合」「ヘルプが必要な場合」を探してタップ。
  4. このメールアドレスまたは電話番号にアクセスできません」といったリンクをタップし、今あなたが使える安全なメールアドレスを入力します。
  5. インスタグラムから、アカウントの所有者であることを証明するための「セルフィー動画(顔の動画)」の撮影を求められます。画面の指示に従って、顔の向きを変える動画を撮影し、提出してください。

対処法②:Facebookアカウントの状況を確認し、緊急の対応をする

InstagramとFacebookはアカウントセンターで連携されているため、Instagramのパスワードが盗まれると、犯人は同じ情報でFacebookにもログインを試みます。

  • ログインを試みる: まず、普段使っている情報でFacebookにログインできるか試してください。
  • ログインできない場合(Facebookが乗っ取られた):
  1. ブラウザでFacebookのログインページを開き、「アカウントを忘れた場合」をクリックします。
  2. 電話番号かメールアドレスを入力し、「アカウントを見つける」をクリックします。
  3. メールまたはSMSでセキュリティコードが送られてくるはずですが、もし届かない場合は、「これらの情報にアクセスできませんか?」などのリンクを探してクリックします。
  4. 指示に従って本人確認を進めてください。Facebookでも、運転免許証などの本人確認書類の画像の提出が求められることがあります。
  • ログインできる場合(Facebookはまだ無事):
  1. すぐにパスワードを変更し、Instagramと同じパスワードでないことを確認してください。
  2. 二段階認証をONにし、セキュリティを強化しましょう。
  3. 「設定とプライバシー」→「設定」→「セキュリティとログイン」で、不審なログインがないかを確認し、もしあれば「ログアウト」させてください。

対処法③:電話番号の不正利用を防ぐためWhatsAppのサポートにも連絡する

もし、登録してある電話番号がWhatsAppなどのアプリだった場合は対応がさらに困難になります。別のアプリの認証コードも届かなくなっていたら、あなたの電話番号も不正に利用されている可能性が高いです。

  • WhatsAppのサポートに「電話番号が不正に利用されている」旨を連絡し、状況を詳しく説明してアカウントの利用停止や登録解除を依頼してください。

大切なのは、「焦らない」こと。

乗っ取りからの回復には、各プラットフォームからの連絡を待つ時間が必要です。時間はかかりますが、正しい手順を踏めばアカウントは取り戻せます。

まずは本人確認書類やセルフィー動画の提出など、あなたがアカウントの持ち主であることの証明に全力を注ぎましょう。

FacebookとInstagramアカウント乗っ取り被害にあってしまったら...|どもども
FacebookとInstagramアカウントが乗っ取り被害に遭った、という相談をお受けすることが急増しています。 迅速な対応が被害拡大を防ぐ鍵となります。以下に、アカウント回復のための具体的な手順と、特に注意すべき点をまとめましたので、落ち着いて一つずつ実行してください。 ステップ1:緊急対応(被害拡大を防ぐ) まず、これ以上の被害を防ぐために、以下の対応を直ちに行ってください。 クレジットカー...

乗っ取り被害にあってしまったら…ということだけをより詳しくシンプルに解説したnoteページも作成しました。参考にしてください。