昨日の対策でほぼ解決したのかなと思っていましたが、甘かったです。
まだ一部の方には、遠田がメールソフトで送信したメールをGmailで受信すると「警告表示」されているようです。この方は、独自ドメインをさくらインターネットで運用しており、Gmailに転送して受信しています。このパターンが一番課題が多いみたいで、なかなか警告表示が消えません。当社も独自ドメインの運用がさくらインターネットなので頭が痛いです。
メールソフトではなくPCブラウザでGmailのWEB画面からメール送信すると、この警告表示をされる件数が少ないようなので、当面をしのぐ方法としてはGmailでのやりとりをベースにしようかなと思います。
Gmail送信だとSPFではなくDKIMで認証
Gmailから送信されたメールを当方もGmailで受信した場合、そのメールの「元のメッセージ」を見るとメールヘッダの内容の一部をみることができます。
SPF: | PASS(IP: 0.0.0.0)。詳細 |
---|---|
DKIM: | 'PASS'(ドメイン: gmail.com)詳細 |
GmailはSPFではなくDKIM(電子署名)でメールの正当性を認証しているようです。
主なレンタルサーバはSPFで認証
一方、さくらインターネットやエックスサーバなど、日本で利用者が多いレンタルサーバではSPF認証です。最近のGmailはSPF認証が厳しくなっているので困ります。
エックスサーバでは、「ご利用中ドメイン名のSPFレコード補正メンテナンスのお知らせ」という案内がでています。
https://www.xserver.ne.jp/information_detail.php?view_id=8825
より一部引用
■補正対象
以下のいずれかに該当するドメインのSPFレコード
・当サービス標準のSPFレコードが登録されている
・SPFレコードが登録されていない
・お客様ご自身で「v=spf1 +ip4:当社サーバーIPアドレス ~all」のSPFレコードを追加されている■補正内容
SPFレコードの内容が以下となるように補正いたします。
v=spf1 +a:sv***.xserver.jp +a:ドメイン +mx include:spf.sender.xserver.jp ~all
という措置を4月中に実施することでこの警告問題を解消する方向で対策が進んでいるようです。
一方、さくらインターネットでは、まだこの対策については抜本的な解決策がでていません。
できればエックスサーバーと同様に
"v=spf1 a:www***.sakura.ne.jp include:spf.sakura.ne.jp mx ~all"
というような感じのSPFカスタマイズで対応してほしいものです。
このGmailの警告表示問題は、自力での対応には限界があるので、インフラ側のほうで解決する方向になるように期待したいところです。
さくらインターネットには金沢で満開になった桜の写真でエールを送ります。
Gmailの受信トレイに「?」や「!」が並ぶようになりました
https://www.dm2.co.jp/2022/03/gmailbug.html
ウイルス対策ソフトの送信メールスキャンなどがGmailで迷惑メール判定された原因でした
https://www.dm2.co.jp/2022/04/virusmail.html
Gmailの迷惑メール判定されてしまう対策としてメールソフトの送信SMTPをGmailにしてみました
https://www.dm2.co.jp/2022/04/gmailsmtphidemaru.html
Gmailのスパム判定は「SPF」の設定がされていないか間違っている場合に迷惑メール判定をだすようです
https://www.dm2.co.jp/2022/04/gmail-spf.html
当面、その様子を見る意味でも、メールのやりとりは注意深く取り組んでいきたいと思います。