SEOはパソコンとスマホで別の対応を考える必要がでてきた、ユーザーが検索するキーワードのニーズにはPCとスマホで大きな違いがでてきている

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モバイルファースト4.214.21問題といわれるGoogleのスマホ対応の新しい検索アルゴリズム「モバイルフレンドリー」がスタートした。今後、スマホでの検索順位は大きく変動するだろう。またパソコンとスマホで検索順位が違うものになるので対策も複雑になる。
WEB担当者として考えなければならないのは、パソコンとスマホでは利用するユーザーのシチューエーションやニーズが違うことから「検索するキーワードがかなり違う」ケースが増えているということだ。

SEOはパソコンとスマホで別に考える

パソコンとスマホでは検索する「時と場所」がかなり違う

当ブログの月間セッション数は現在約6万。PCとモバイルはほぼ半々という比率である。数的にはほぼ同じでも、アクセスの内容は全然違う性質を表している。平日だとPCからのアクセスが多く、土日祝日だとスマホのアクセスが多いという傾向がある。

キーワード検索での集客グラフ

折れ線グラフで見るとよくわかるはずだ。PCのみの折れ線グラフは土日が低下しているが、スマホ(モバイルとタブレットのトラフィック)は土日のほうが増加している。PCからのアクセスは仕事場(会社の事務所や工場など)が多いため、当然営業日である平日のアクセスが増える。一方、スマホでのアクセスは個人としての利用が多い。会社が休みの土日などはPCを開かなくてもスマホで簡単に検索して情報を探すという行動が多いということだ。

一日の中でもPCとモバイルの利用時間帯が違う

平日では午前9時から午後5時ころまでのビジネスタイムはPCのほうがアクセスが多い。一方、早朝や深夜などのプライベートタイムはスマホの方がアクセスが多い。

平日の時間帯別アクセス

このグラフは4月21日(火)一日の24時間の時間帯別アクセスを表したもの。パソコンでのアクセスは午前9時~午後6時台まではPCの方がアクセスが多いが、それ以外の時間帯はスマホのほうがアクセスが多い傾向がわかる。とくに夜8時以降になるとその差が顕著になり、スマホでのアクセスは深夜まである一定量がある。

パソコンとスマホでは検索するキーワードがかなり違う

当ブログに検索エンジンから訪れる際の「キーワード」の違いも調べてみた。

キーワードの違い

NO キーワード PCから モバイル
1 キューピーコーワゴールド 56 247
2 ipod touch line 221 211
3 そとら村 96 206
4 そとらむら 75 186
5 石川県外浦村 223 142
6 アプリケーションエラー 470 127
7 ショートメール 料金 46 106
8 sms 料金 49 98
9 キューピーコーワ 44 92
10 新幹線の見える丘公園 76 83
11 外浦村 地図 130 72
12 ipod touch 5 line 61 70
13 接客7大用語 48 50
14 xlsx 256 36
15 アプリケーションエラー written 116 30
16 拡張子 xlsx 106 17
17 エクセル xlsx 101 15
18 xlsx xls 変換 57 7
19 xls xlsx 52 3
20 xlsxをxlsに変換 48 2

アクセスが多いキーワードもPCとスマホでかなり違うことがわかる。あきらかに傾向が違うキーワードを抽出してみた。

PCの検索で多いキーワードは

  • アプリケーションエラー
  • xlsx
  • アプリケーションエラー written
  • 拡張子 xlsx
  • エクセル xlsx
  • xlsx xls 変換
  • xls xlsx
  • xlsxをxlsに変換

など。ほとんどがパソコン利用に関するキーワードである。当ブログでは、これらのPC利用に関する解決策の記事があるためその記事にアクセスされているのであろう。これらのキーワードは、スマホからのアクセスは極端に少ない。

スマホの検索で多いキーワードは

  • キューピーコーワゴールド
  • そとら村
  • そとらむら
  • ショートメール 料金
  • sms 料金

など。
スマホでは「スマホ利用に関すること」と、ビタミン剤やTV番組など「ライフスタイル」に関することが多い。

PCとスマホで見るページが違う

上記の検索エンジンからの集客キーワードが違うことにも大いに関係するが、見られているページが、PCの場合とスマホの場合で違う。以下は、当ブログのユーザーフローをPCの場合とスマホ(モバイル)の場合でわけて出したものだ。

▼PC(パソコン)のユーザーフロー
PCユーザーフロー

▼モバイルのユーザーフロー
モバイルのユーザーフロー

それぞれ、閲覧の多いLP(ランディングページ)はまったく違う。

SEOはPCとモバイルでは別の対応を考える必要がある

これらのデータから、同じWEBサイトであっても、PC(パソコン)とモバイル(スマホ)はまったく違うニーズやシチュエーションで違うページを見ているという状況がわかった。単にPCとモバイルでアクセス数が同じだからといって、閲覧の内容が同じわけではない。まったく別だという認識をする必要がある。

SEO対策も、LP(ランディングページ)ごとにユーザーモデルを分析し、PC重視かスマホ重視かもわけた対策を考えていかなければならない例もでてきた。

これまでは、基本的にPCもスマホも同じキーワードなら、ほぼ同じ検索順位だった。しかし、4.21問題以降、同じキーワードでもスマホの検索順位とPCの検索順位は別物となる。

ますますWEBマーケティングは複雑になっていきそうだ。