 2024年12月28日に届いた新しいマウスコンピューターのノートPCには、マイクロソフトの「Office 2024(オフィス2024)」がプリインストールされていました。
2024年12月28日に届いた新しいマウスコンピューターのノートPCには、マイクロソフトの「Office 2024(オフィス2024)」がプリインストールされていました。
しかし、設定を進めていくといつのまにかサブスクの方の「Microsoft 365(マイクロソフト365)」に誘導されてしまいました。
誤った判断で操作ミスした自分の問題なのです。しかし、これはわかりにくくて間違えてやらかす人も多いのではないかと思いましたので、その経過をここに紹介します。
プリインストール版のOffice2024の設定に困っています
設定で365を選ぶとプリインストール版が使えません
問題なのはプリインストール版のOffice 2024(オフィス2024)が使えないことです。購入したPCにプリインストールされているということだったので、あまりにも簡単に操作してしまいましたが、ここは慎重に判断して操作すべきところでした。
まず最初にワードのファイルを開きました。その後、登録を求められました。しかしそれはクラウド版の「Microsoft 365」だったようです。これは月額費用が発生するサブスク版でした。
使いたいのはプリインストール版のOffice 2024(オフィス2024)なので、操作を途中で中止しました。
ですが、2025年1月3日(7日後?)までに課金しないとOffice製品が使えなくなる!というようなメッセージがでました。(詳細なメッセージは忘れました、スクショを撮っておけばよかったです)
私が使いたかったのはプリインストール版のOffice 2024(オフィス2024)の方でしたが、それが使えない状況になってしまい困りました。
AI検索で調べたところ、Microsoft 365のアプリを消さないとプリインストール版を使えないという回答でした。そこで、ウインドウズのアプリ一覧からMicrosoft 365を選択し、削除しました。
すると、PCからオフィスのアイコンがまったくなくなってしまいました。エクセルも、ワードも、パワーポイントも、アイコンが消えました。これはもうどうにもならなくなってしまいました。
マウスコンピューターのサポートに問い合わせました
このPCを購入したマウスコンピューターのサポートにメールフォームから問い合わせたところ、日曜日にもかかわらず素早い回答がありました。
– 回答 –
「 デジタルライセンス版 Office2024 / 2021 ( 中小企業向け )」 を Microsoft Store から再インストールする方法は、以下の通りです。 【 ※ 注意 ※ 】 修理完了後にライセンス認証が求められた場合、 改めて 「 ライセンスの再認証 」 が必要となります。
詳細につきましては、こちら の内容をご参照ください。
※ 本 FAQ 操作を行うと、Office は 「 デスクトップ版 ( 64bit )」 が適用されます。( 32bit は適用不可 )
※ アプリケーションの更新があった場合、本 FAQ 内に記載されている操作手順や画面表示が異なる場合があります。
※ 本 FAQ は、「 デジタルライセンス版 Office2024 / 2021 ( 中小企業向け )」 をご購入いただいた製品 」 のみ対象となります。お手数ですが下記URLの手順を参考にOfficeの再インストール、セットアップがおこなえるかご確認をお願いいたします。
※Microsoft Storeからは予めサインアウトいただく必要がございます。■「 デジタルライセンス版 ( デジタルアタッチ版 ) Office 2024 / 2021 ( 中小企業向け )」 を Microsoft Store から再インストールする方法https://www2.mouse-jp.co.jp/ssl/user_support2/sc_faq_documents.asp?FaqID=53030
この回答を要約すると以下のステップになります。
1. Office の再インストールを実施する前に、予め「( 既存の Office アプリ )」 をアンインストール ( 削除 ) する必要があります。
2. 「 Microsoft Store 」 を起動します。
3. 画面上部に配置されている 「 ユーザー 」 アイコンをクリックします。
新たに表示されたメニュー内に配置されている 「 サインアウト 」 をクリックします。
4. 画面左下に配置されている 「 ライブラリ 」 をクリックします。
5. 画面がライブラリに切り替わります。
一覧内に配置されている 「( Office エディション )」 の右側に配置されている 「 クラウド ( 雲 )」 ボタンをクリックします。

6. Office のダウンロード中です。
7. Office のインストール中です。
8. Office のインストール中です。
ということです。早速このとおりにやってみました。
まずは「マイクロソフト365」のアプリを削除します
まずは「マイクロソフト365-ja-jp」を削除します。ここはちょっと怖い。間違わないように。「マイクロソフト365(Office)」ではないので、ここは要注意です。名前が似すぎていて間違えやすいです。何度も見返して注意深く進めました。
削除→マイクロソフト365-ja-jp
残す→マイクロソフト365(Office)
です。
このわかりにくさは何なんでしょうね。
なにがなんでも「365」をブランディングしていつのまにかサブスクのほうを使わせる、というマーケティング戦略だとしたら、あまりにもあざといやり方に感じました。

マイクロソフト365-ja-jpのアンインストールをクリックします。

アンインストールが完了しました。
このあとも上記のマニュアルの手順に従って進めました。
そして、アプリ一覧のところに、エクセル、ワード、パワーポイントが表示されました。

よかった…と思ったのも、つかの間でした。
エクセルを開くとサインインを求められました、この次どうすればいいですか?
エクセルを開くとアカウントにサインインを求められました。

すると、「このデバイス用のOfficeを選択」という画面が表示されました。

しかし、ここで表示されたのは目的の「Office2024」ではなく、5年前に購入した「Office2019」です。この「Office2019」は現在のレッツノートで利用しているものです。
この次、どうしたらよいでしょうか?
ということで、あらためてマウスのサポートに問い合わせてみマウス。マウスコンピューターさん、よろしくお願いしマウス。(笑ってられないのですがね…)
マイクロソフトIDをローカルアカウントに変更してみました
その後、パソコン修理やサポートのプロの方からいくつかのアドバイスをいただき、少し前進しました。
まず、マイクロソフトのアカウントを「ローカルアカウント」にすれば、うまくいくかもしれないというのが重要なアドバイスでした。
ローカルアカウントとは、Windowsパソコンにログインするための基本的なアカウント形式です。基本的な特徴としては、パソコンにユーザー名とパスワードを登録して使用しPC内部で完結するアカウントです。インターネット接続なしでアカウントを作成でき、情報はすべてパソコン内部にのみ保存されます。

アプリ一覧に「マイクロソフトオフィス2024」が表示されるまでになりました。これでだいぶ進んだのかと思いきや、その後やっぱりだめでした。

プロダクトキーを入力しないと進めないようです。購入したPCの同梱物にプロダクトキーはありません。
さてどうしたらよいでしょうか。
Office2019で使い始めました
その後もいろいろとやってみました。
通常使っているマイクロソフトのアカウントで、アプリ一覧から「Office2019」と「Office2024」の両方とも表示できるまでになりました。

しかし、実際にエクセルを立ち上げOfficeのバージョンを選ぼうとすると「Office2019」しか選択できませんでした。
いつまでもこんなことで時間を使うのはもったいないし、業務のためにワードやエクセルを使わなければなりません。解決するまで、しばらくこのまま「Office2019」を使うこととしました。
その後、プロダクトキーを入手し解決しました
マウスコンピューターのサポートとやりとりした結果、プロダクトキーを発行してもらうことになりました。ここまで約1週間かかりました。それまでの間はOffice2019を使っていましたが、これでようやくこの中途半端な期間が終了します。

上記の処置がスムーズに行きました。これでやっとOffice2024を使うことができるようになりました。その後の顛末も知りたい方は上記の記事もご覧になってみてください。
なお、Window10のサポート期限は2025年10月14日ですが、Office2019も同時にサポート終了になります。ビジネスでOffice2019を使い続けるのはちょっと問題があります。Office2024に買い替えるか、サブスクのOffice365(MS365)を契約するか悩ましいところですね。
もしもエクセルやワードでのやり取りが不要なら、いっそGoogleWorkspaceスタンダードを契約したほうが安上がりですし、Geminiという生成AIの有料版が使えるようになりますので検討してもいいかもしれません。

私はGeminiを使いたくてGoogleWorkspaceスタンダードを契約しましたが、けっこう気に入っています。Office2024のサポートが切れるころに再検討したいと思います。
Office 2024 プリインストール版 不具合に関するFAQ
Office 2024がプリインストールされたパソコンの初期設定時、「ライセンス認証ができない」「Office 2021と表示される」といった問題でお困りの方から、多くのご質問が寄せられています。この記事で解説している内容とあわせて、以下のQ&Aをご確認ください。
FAQ一覧
Q1. 新しいパソコンなのに、なぜライセンス認証でエラーが起きるのですか?
A1. 主な原因として、PCにプレインストールされているOfficeの情報と、お客様が設定するMicrosoftアカウントの情報が、うまく紐づいていない(同期されていない)ことが考えられます。 PCの製造段階でインストールされたOfficeライセンスの情報が、インターネットを経由してMicrosoft社のライセンス認証サーバーとうまく連携できない場合に、エラーとして表示されることがあります。決してPCの故障やOfficeのライセンス違反ではありませんので、ご安心ください。
Q2. Officeの画面に「Office 2021」と表示されます。これはOffice 2024ではないのでしょうか?
A2. いいえ、Office 2024で間違いありません。 ライセンスの紐づけが完了する前の一時的な状態で、PCにプリインストールされているベースのバージョン(Office 2021)が表示されている可能性があります。 記事でご紹介している手順(Microsoftアカウントでのサインイン、Officeのアップデートなど)を正しく実行していただくことで、ライセンス情報が更新され、正しく「Office 2024」として認識されるようになります。
Q3. プロダクトキーはどこにありますか?入力は必要ですか?
A3. 最近のプリインストール版Officeでは、プロダクトキーのカードは同梱されておらず、お客様による入力も不要です。 ライセンスは、PC本体に電子的に記録されており、初回のセットアップ時にMicrosoftアカウントに紐づけることで有効になります。プロダクトキーの入力を求められた場合は、何らかの問題が発生している可能性がありますので、記事内の対処法をお試しください。
Q4. 記事の対処法を試しましたが、解決しません。他に確認すべきことはありますか?
A4. 記事の対処法で解決しない場合、以下の点をご確認ください。
- インターネット接続: PCが安定したインターネットに接続されているかご確認ください。ライセンス認証にはオンライン環境が必須です。
- Windows Update: Windowsが最新の状態になっているかご確認ください。[スタート] > [設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update] から更新プログラムを確認・適用してください。OSが最新でないと、Officeの認証に影響が出ることがあります。
- Microsoftアカウント: サインインしているMicrosoftアカウントが正しいか、今一度ご確認ください。別のアカウントでサインインしようとしていないか確認しましょう。
Q5. Microsoftのサポートに問い合わせたいのですが、どうすればいいですか?
A5. ご自身での解決が難しい場合は、Microsoftのサポートに直接問い合わせるのが最も確実です。
- Webブラウザーで「Microsoft サポート」と検索し、公式サイトにアクセスします。
- 「サポートへのお問い合わせ」などのボタンから進み、製品(Office)と問題点を選択していくと、チャットや電話でのサポート窓口に繋がります。
- お問い合わせの際は、「プリインストール版のOffice 2024のライセンス認証ができない」という旨と、試した対処法を具体的に伝えるとスムーズです。
Q6. この問題はPCメーカーに問い合わせるべきですか?
A6. この問題はOfficeのライセンス認証に関するものであるため、まずはMicrosoftのサポートへのお問い合わせを推奨します。 ただし、PCの初期設定全般で不明な点がある場合や、ハードウェアに起因する問題が疑われる場合は、ご購入されたPCメーカーのサポート窓口にご相談いただくのが良いでしょう。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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