GA4でもリンクのURLをパラメータで測定できます、GA3までの設定をそのまま活かしてGA4で分析する方法

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GA4でURLをパラメータで測定これまでグーグルアナリティクスGA3(UA)では、特定のURLリンクをどのように測定していましたか?
私は、URL名に「?」というパラメータをつけて測定していました。例えば、QRコード画像を読み込んで閲覧開始した場合や、メルマガのリンククリックしての閲覧開始した場合、「?」というパラメータ「?maga」をつけたリンクのURLが記録に残っていたので分析が簡単にできました。少し早々方法が複雑になり勝手が違いますが、GA3時代に仕込んでいた「?」付きのURLを、GA4でもチェックすることは可能ですのでその分析紹介をしておきます。

グーグルアナリティクスでパラメータ付きURLを分析する

メルマガのURLには「?maga」をつけていました

例えば、メルマガのリンクをクリックした場合のアクセス解析について。
これまでだと、メルマガのメール内にリンクをつけるさいは「/blog/22211?maga」というようにURL名に「?maga」というパラメータをつけていました。
つまり、メルマガのhttps://www.dm2.co.jp/blog/22211?magaというリンクをクリックすると、「?maga」というパラメータがついたURLが、グーグルアナリティクスの閲覧記録として残るので、分析できるということです。

QRコード画像にはすでにパラメータをつけて印刷配布済みのものもあります

メルマガでなく、QRコード画像でも同様に「?」のついたパラメータ付きのURLを仕込んでして、名刺などの印刷物に配布済みのことがあります。

qrcode_dm2cojp.jpg

上記のQR画像はずいぶん前のものですが、今スマホで読み取ると「https://www.dm2.co.jp/?domodomotopqr」というURL名になっていました。

このようにQRコード画像に埋め込むURLに「?qr」などというパラメータを付けておくことによって、QRコード画像を読んでホームページを閲覧してくれた数を計測することができました。

GA3(UA)ならサイトコンテンツに記録されていました

GA3だと、メニューから「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」というようにクリックをすれば、閲覧されたページの情報をみることができます。
ここで画面真ん中あたりの検索窓に「?maga」と入れれば、メルマガのリンクをクリックした数が分析できました。

上記の画像のように、グラフでもわかりやすく分析できたのがGA3のよいところでした。

GA4でパラメータ付きのURLを分析する方法

GA4だと「サイトコンテンツ」というメニューがありません

GA4にはこのGA3のサイトコンテツとまったく同じ機能はありません。操作が複雑で少し手間がかかりますが、いちおうほぼ同等のことを調べる方法はあります。
試しに、上記の同じように過去のメルマガ閲覧の記録をGA4でも分析してみました。

集客→トラフィック獲得から

GA4のメニューから「集客」→「トラフィック獲得」を開きます。

この段階ではまだパラメータ付きのURLはわかりません。

「セッションのデフォルトチャンネルグループ」という項目の右横の▼プルダウンメニューをクリックし「セッションのキャンペーン」を選択します。そのうえで、その右にあるサブメニューで「ページ/スクリーン」から「ランディングページ+クエリ文字列」を選択します。

さらに、上記の画面の中央部にある「検索」のところに「?maga」と入れて検索を実行します。

すると以下のような画面になります。

これでようやく、「?maga」というパラメータがついたURLのアクセス数をチェックすることができました。

GA3のときと違い、日別に表示されないし、グラフも表示されないので、わかりにくいですが一応データとしては分析できることがわかりました。とりあえず一安心です。

ただし、メニュー階層が深いため複雑な操作をしなければならないのに、表示されるデータの見栄えがよろしくないのは残念です。今後なんらかの工夫は必要ですね。カスタマイズすればもう少しクリック数が少なく見栄えする画面を生成できるかもしれません。

また、ひょっとしたらGA4にこのようなニーズに即した機能が追加されるかもしれませんので、様子をみてもいいと思います。

GA4ではパラメータ設定のタグが用意されています

いちおう、GA4では公式にパラメータ設定用のタグが用意されています。

GA4のパラメータ用タグは5種類あります

Googleのヘルプでは
https://support.google.com/analytics/answer/1033863?hl=JA
にて「カスタム URL でキャンペーン データを収集する」という説明があります。

その内容によると、パラメータとして利用できるタグは次の5種類だということです。

utm_source: プロパティにトラフィックを誘導した広告主、サイト、出版物、その他を識別します(Google、ニュースレター 4、屋外広告など)。

utm_medium: 広告メディアやマーケティング メディアを識別します(CPC 広告、バナー、メール ニュースレターなど)。

utm_campaign: 商品のキャンペーン名、テーマ、プロモーション コードなどを指定します。

utm_term: 有料検索向けキーワードを特定します。検索広告キャンペーンにタグを設定する場合は、utm_term を使用してキーワードを指定することが できます。

utm_content: 似通ったコンテンツや同じ広告内のリンクを区別するために使用します。たとえば、メールのメッセージに行動を促すフレーズのリンクが 2 つある場合は、utm_content を使用して別々の値を設定し、どちらが効果的か判断できます。

この5種類のうち、自社専用として使い勝手のよいのは「utm_campaign」ですね。

utm_campaignを使ってパラメータを設定しなおすことも検討

今後(2023年7月1日)以降は、GA4でしかデータ収集ができなくなります。ですから、GA4に最適化されたタグに切り替えたほうが今後のためにはよさそうです。

実際に当WEBサイトで使用していたパラメータを
?utm_content=navigation →トップメニューからのリンク
?utm_content=sidebanner →サイドバーからのリンク
?utm_content=footer →フッターメニューからのリンク
というように変更しました。

これでしばらく様子をみることにします。