迷惑メール対応のためにもレンタルサーバー各社にはDKIMに対応してほしい

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当社はサーバーを変更してから迷惑メール判定や強い警告をされることが激減しました。また、今月になってから、ある公的な支援機関さんがWEBメールシステムに変えたところ送信メールの警告問題が表面化して、あわててDKIM設定を進めることになったというような話もうかがいました。
やはり迷惑メール対策として電子認証「DKIM」がかなり有効だということがわかりました。独自ドメインでネットビジネスをする場合、メールが届かないというのは死活問題ですので、現段階ではDKIMが最低限必要ではないかと思います。
しかし、よく使われている3大レンタルサーバーはほとんどDKIM対応ができていません。

DKIM(ディーキム)というメールの電子認証

3大レンタルサーバーはほとんどDKIM設定が不可

3大レンタルサーバーとは、ロリポップ、エックスサーバー、さくらインターネットです。おそらく日本ではこの3つが利用者数でベスト3といわれています。

この3大サーバーのよいところは、WordPressなどのホームページ運営もメールのやりとりも独自ドメインの管理もワンストップでできるところです。

しかし近々の課題はDKIM対応ができないということです。

送信するメールを迷惑メール判定されにくくするための対策は、SPFだけでなくDKIMも設定したほうがよさそう
送信したメールが、送信した相手先のサーバーで迷惑メール判定されてしまい届かなくなってしまった... そんな状況が今年の春先から異常に増えています。これはロシアのウクライナ侵攻以降、世界中でサイバー攻撃が急増した結果、不正なウイルスを添付した迷惑メールやなりすましなどの詐欺メールも急増したため、インターネット上で迷惑メール判定を著しく強化したためです。 とくにメール利用者の57%がGmailを使って...

いまやSPF認証だけではなかなかメールが届きませんので、DKIM認証が必須だと思います。

ロリポップはDKIM認証に対応していない

Just a moment...

▼2024年1月19日追記
ロリポップは2024年2月よりDKIM対応をすることになりました

【1月下旬】送信ドメイン認証「DKIM」に対応予定 - ロリポップ!レンタルサーバー
ロリポップ!レンタルサーバー 2023年12月18日 新着情報「【1月下旬】送信ドメイン認証「DKIM」に対応予定」についてのページです。

エックスサーバーではDKIM認証が使えなかった(2023年2月まで)

よくある質問 - DKIM認証は利用できますか? | 法人向けレンタルサーバー【Xserverビジネス】サポートサイト
「DKIM認証は利用できますか?」の回答を記載しています。

※ここで追記です

2023年2月14日にエックスサーバーからうれしい情報発信がありました

送信メールの信頼性と到達率を向上! 送信ドメイン認証「DKIM」に対応

ついにエックスサーバーはDKIMに対応したようです。

このたび当サービスでは、送信メールの信頼性を向上させる送信ドメイン認証技術「DKIM」に対応しました。

新しくエックスサーバーに契約する場合はDKIM対応になります。またこれまでエックスサーバーを利用していた場合は、順次DKIM対応になっていくようです。

エックスサーバーでDKIM=PASSにしたあとに、DMARCもPASSにできました
エックスサーバーでは2023年2月14日から、DKIM認証が順次使えるようになりました。当社が利用しているエックスサーバーも3月に入りDKIM認証が設定できるようになり利用しています。 せっかく、SPF、DKIMの両方が使えるようになったのでDMARCの認証ができないか試してみました。意外にすんなりとDMARC=PASSになりましたので、その方法を備忘録として記録しておきます。

詳しくは上記をご覧ください。

さくらインターネットではDKIM対応していない

https://sakura.uservoice.com/forums/913570-さくらのレンタルサーバ

▼2024年1月19日追記
さくらインターネットは2024年2月よりDKIM対応をすることになりました

【さくらのレンタルサーバ / マネージドサーバ】DKIMおよびDMARC対応予定に関するお知らせ(2024年1月23日 10:00更新) | さくらインターネット
「さくらのレンタルサーバ」および「マネージドサーバ」において、DKIMおよびDMARCの対応を、2024年1月末日までに実施することを決定いたしました。 また、詳細な提供開始日が確定次第、改めてお知らせをいたします。

DKIM対応ができるサーバーやクラウドも多数ある

上記の3大サーバーはDKIM対応が容易にできないのはなにか理由があるんでしょうかね。私にはわかりかねますが、DKIM運用をできるサーバーやクラウドサービスは増えています。

代表的なところでは、以下のサービスはDKIM対応しています。

・Gmail
・ヤフーメール
・nifty
・ocnメール
など

▼niftyのアドレスからGmaiに送信したさいのメール判定

このように、大手通信事業者は積極的にメール認証を高度化しており、ほとんどがSPFとDKIMに対応しています。

またレンタルサーバーでは

・バリュードメインの「コアサーバーV2」

はDKIM対応しています。
※当社も利用しています

マイクロソフトなど大手通信会社はメール認証が高度化

さらに

・マイクロソフトオフィス365(クラウドサービス)

だとDKIM対応しています。
さらにひとクラス上のDMARCにも対応しています。

マイクロソフトがメール認証の解説ページでDKIMの有効性を説明しています

カスタム ドメインで DKIM をメールに使用する方法
Microsoft 365 で DomainKeys Identified Mail (DKIM) を使用して、カスタム ドメインから送信されたメッセージが送信先のメール システムから信頼されるようにする方法を説明します。

※マイクロソフトなどはメール認証がDKIMよりさらに高度な「DMARC」にも対応しています。
※「DMARC」は「SPF」と「DKIM」を併せ持った高度なメール認証のしくみです。

ただし、独自ドメインでDKIM対応をさせようとすると、Gmail、nifty、ocnなどではできません。
たとえばniftyなら、「********@nifty.ne.jp」という、niftyの独自ドメインの場合のみ、DKIM対応になります。

独自ドメインでDKIM対応できるレンタルサーバー

いまのところ、上記の3大レンタルサーバーなみのサービス品質や価格帯が同等程度でDKIM対応できるサーバーというと、バリュードメインのコアサーバーV2くらいしかなさそうです。(エックスサーバーは2023年3月からDKIM対応しています)

コアサーバーでのDKIM設定の方法はこちらです

メールの電子著名「DKIM(ディーキム)」を実装した設定方法について、当社が実施したやりかたは以下のページで紹介しています。
https://www.dm2.co.jp/blog/13599

DKIMの設定

メールサーバー用にあらたにサーバー契約が必要で設定が少しややこしかったですが、Gmailの警告表示がなくなるのですっきりしました。

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30日間は無料で試用できるので、その間に本番運用するかどうかを決めればいいです。

なお、コアサーバーV2「CORE-X」は「バリュードメイン」というドメイン管理のWEBサービスと一体的な運用になっています。まずは、「バリュードメイン」のID登録が必要です。このバリュードメインのID登録は無料なので安心してください。

※この評価は現段階で当社が利用している環境だけで比較したものなので絶対評価ではありません、あくまで参考情報としてください

エックスサーバーでDKIMが使えるようになりました

3大レンタルサーバーでは、唯一エックスサーバーだけがDKIM対応になりました。2023年3月からDKIM認証に対応するようになりました。

エックスサーバーのDKIM設定が使えるようになり「mamejin.com」などのドメインでDKIM=PASSになりました
当社が利用しているエックスサーバーでDKIM設定が本日から使えるようになりました。2023年2月14日からエックスサーバーの新規契約からDKIMが使えるようになることが発表されていました。既存ユーザーも順次対応するということでしたが、本日案内がきて当社が利用しているサーバーでもDKIMが使えるようになったとのこと。約3週間遅れですがこれでようやくDKIM認証を使えるようになります。

操作画面がわかりやすくて安定しているレンタルサーバーなので、DKIM認証が使えるサーバーとしてはエックスサーバーが最強かもしれません。

エックスサーバーへの申込み

実際にエックスサーバーを使ってみると、早くて快適です。企業がWordPressでサイト運用をするのなら、エックスサーバーがおすすめです。

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https://www.xserver.ne.jp/

新規契約でもサーバー移転でも、エックスサーバーに興味があれば上記のリンクから仕様をご覧になってみてください。

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なお、私にもなんらかの特典があるようなので、契約するときのリンクはぜひ上記のバナーからおねがいします(笑)