新規に立ち上げたサイトに順位変動がおきやすいのはエイジングフィルタの影響が大きい、グーグルのアルゴリズム

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Ecrank新規に立ち上げたサイトはなかなか上位表示されない。また上位表示されても順位変動がおきやすい。その理由はさまざまだがエイジングフィルタ影響が大きいことは間違いないだろう。エイジングフィルタとは、新規に取得したばかりのドメインでWebサイトを開設した場合に、そのWebサイトを検索エンジンが認識してから3~6ヶ月は関連したキーワードで検索しても検索上位に表示されないようにするというグーグルのアルゴリズムの1つだ。

グーグルがエイジングフィルタを導入した理由は検索エンジンスパム対策である。

GoogleのPageRank(ページ・ランク)アルゴリズムはWebページに張られたリンクの数やその質によってページ
の重要度を判定するための技術である。このPageRank理論を単純に解釈すれば「多数のWebページから多数のリンクを張り付ければよい」ことにある。事実、そのような対策は有効であった。

具体的にはり、国内外を問わず格安レンタルサーバ会社を利用するなどし、多数のドメインを取得し多数のリンクを送るサイトを作れば、検索結果を高めることができる。ドメイン1つ数百円、WEBサーバのレンタルも年間で1000円程度(無料のものもある)で開設可能なほど低価格化している今日においては、きわめて現実的な対策である。

実際に、数百とか数千といった単位のド
メインを取得して多数のWebサイトを開設して、それらのWebサイトから検索上位に表示したいWebサイトに向けて多数のリンクを貼り付けてしまうこと
でPageRankを操作することができる。

新たなビジネスを展開するために新規にWebサイトを立ち上げ、このような手法で開設と同時に多数のリンクを貼り付けることでサービス開始当日から多数のキーワードで検索上位に表示してしまうことが可能であった。

こうした不正なリンク評価の操作に対抗するための1つの措置として位置づけられているのがGoogleのエイジングフィル
タである。一定期間の間の評価を無効にしてしまえばこの手法は効率性が悪くなるため、同行為を抑制できるからだ。

このエイジングフィルタによって、新規に立ち上げたWebサイトは時間が経過するまで検索結果の上位表示が困難になる。最初の数ヶ月はグーグルからの誘導が大きく見込めないことになる。

このため、新規取得ドメインで新たにWebサイトを開設した場合、次のことに注意する必要がある。

例えば、
ドメインをあらかじめ取得しておいて1ページだけをつくりグーグルにクロールさせてから一定時間は放置しておく、ということである。グーグルが該当サイトを認識してから3ヶ月以上経過した段階であればエイジングフィルタは発動しないから、即SEOが実践できる。
また、エイジングフィルタの発動期間はGoogleからの集客はあまりあてにしない前提で、アドワーズ(検索連動型広告)を併用するのも有効である。

結局はエイジングフィルタに遭遇することをあらかじめ想定した上で対策を打つ必要があるということになる。