さくらインターネットのコンテンツブーストを本格設定したのが10月28日でした。その効果測定をするために11月の1ヶ月のアクセス解析をしてみました。Google Analytics(グーグルアナリティクス)には「サイトの速度」という項目があるので、この数値を中心に分析をしました。
とくに「平均読み込み時間(秒)」が短縮されればされるほど、ページ表示速度が早くなるということなので注目しています。その結果としては、12.39%の向上でした。まずまずかな~とは思いますが、体感的にはもっと早くなっている気がしていて期待していたので少しがっかりです。ぜいたくかな(笑)
ページの平均読み込み時間の変化
ページの平均読み込み時間は、前年4.78秒→今年4.19秒ということです。12.39%の改善ということになります。
また、ページの平均ダウンロード時間は0.10秒→0.06秒となり、43.77%の改善になっています。ダウンロード時間はかなり早くなっていることがわかりましたが、短縮時間としては0.04秒なので全体の効果としては貢献度はそれほどではないのかもしれません。
ブラウザ別の平均読み込み時間
ブラウザ別の平均読み込み時間もわかります。スマホでの表示速度向上が重要です。
iPhoneでの表示速度向上というのが一番ポイントかと思っていたので、Safari(in-app)の数値に注目します。すると12.60秒→3.48秒と劇的に改善していました。ここはうれしいですね。
Androidでは3.76秒→3.72秒なのでほぼ横ばいですね。
この2つの指標(iPhoneとAndroid)ではどちらも速度向上しているので、まずまずの成果だと思います。
アクセスは増加していました
対前年のアクセス数比較をすると、アクセス数はセッションで66.34%の増加でした。アクセス増加していますね。よかったです。ページ速度の改善はアクセス増加に貢献するという法則が効いている感じです。
gtmetrix.comでも計測
以前計測したデータがあったので比較の意味で再測定してみました。
https://www.dm2.co.jp/2015/08/gtmetrixcom.html
当時と指標が違うので単純比較がしにくいですが、ABCDEによるスコアをみると、2015年測定のときはDでしたが現在はBなので、かなり改善していると思われます。
ページ表示速度向上の目的はアクセス増加策
さて、ページ表示速度の向上対策はなんのためにやっているかというと、究極的にはアクセス増加策といえます。
なぜ、表示速度改善がアクセス増加になるのかというと、グーグル対策になるからです。
ページの表示速度が遅いと、グーグルはそのページの検索順位を下げるといわれています。逆にページ読み込み速度の早いページは検索順位が上がる傾向があります。グーグルの検索順位決定アルゴリズムにはページ表示速度のパフォーマンスがかなり強く反映されるようになってきています。
キーワードの検索順位が上昇すれば、アクセスが増加しやすいということですね。
「お金で買える検索順位は表示速度対策だけ」とも言われています。
リンクを買ったり、不正な対策をしたりすると、グーグルからペナルティを受ける恐れがありますが、ページの表示速度向上だけは、確実に有効です。
これからもページ表示速度の改善には注力していきたいと考えています。
現場からは以上。