FFFTPが3.0にアップデート、開発者がKURATA Sayuri氏に変わり外観はそのままだが中身は別物になったようだ

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ffftp30gamen.jpg長らく日本でFTPソフトの定番だったFFTPのバージョン3.0が公開された。元々の開発者だった曽田氏がFFFTPを開発したのは1997年だからもう20年以上も前だ。曽田氏が継続開発を断念したが、よいソフトだけに継続を望むユーザーが多かった。その後、川本優氏が開発を引き継いでいたが、バージョン1.99のまま昨年秋に開発継続を断念することがわかっていた。今回の発表はKURATA Sayuri氏が開発したFFFTP3.0である。外観はまったく同じソフトだが中身はまるで違うようだ。

▼FFFTP3.0の画面
ffftp30gamen.jpg

外観はこれまでのFFFTPとまったく同じ。メニューもほとんど同じなので操作感も変わらない。

実際に使用してみると
・大量のファイルをまとめて通信する時にエラーが少ない
(FFFTP1.99ではファイル数が多いと途中でエラーになってしまうことが多かった)
・通信が安定している
(長時間使ってもエラーが起きずに安定して使える)
・暗号化した通信だとサーバ側のファイル一覧でエラーになることがある
(いくつかのレンタルサーバで試したが、さくらインターネット、ショップサーブではうまくいかなかった)

という状況だった。

次のバージョンではもっと安定するのではないかと期待できる。

ソースコードの置き場所はSDNからGitHubに変更された。OSDNのページで公開されているFFFTPは1.99aのままである。

以下、https://github.com/sayurin/ffftp/releases/tag/v3.0より引用

ffftp 1.99a-updateからのforkです。

  • 動作環境が変更されました。Windows 2000以前では動作しません。
  • 日本語版/英語版が共通化されました。
  • 外部ライブラリを使用しなくなりました。すべてWindows付属のライブラリへ切り替えました。今まで使用していた外部ライブラリは次の通りです。
    • OpenSSL ——- SSL/TLSツールキット
    • aes ———– 共通鍵暗号アルゴリズム
    • md4/md5/sha — 各種ハッシュ関数
    • punycode —— 国際化ドメイン名符号化
    • JRE32.DLL —– 正規表現エンジン
  • プロセス保護機能は削除されました。
  • 更新風鐸対応機能は削除されました。
  • 更新通知機能は削除されました。