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【コスト激減】全社員分は不要!特定のメールアドレスだけGoogle Workspaceを契約して「独自ドメイン」で使う裏技(エックスサーバー編)

この記事は約8分で読めます。

GoogleWorkspaceのイメージ画像「自社でもGoogle Workspace(旧G Suite)を導入して、安全な環境でGemini(生成AI)を使ったり、Googleドライブを活用したい!」そう思ったことはありませんか? しかし、いざ導入しようとすると、大きな壁にぶつかります。
「会社で使っているメールアドレスが30個ある。Google Workspaceを導入するには、MXレコード(メールの配送先)をGoogleに変えなきゃいけないから、30人分全員のライセンス契約が必要…? 月額コストが大変なことになる!」
実は、そんなことはありません。
「特定のメールアドレス(例:社長のアドレスだけ、IT担当者のアドレスだけ)」の1アカウントだけを契約して、他の社員のメール環境や月額コストは今のレンタルサーバーのまま据え置く方法があるのです。
今回は、エックスサーバーでの具体的な設定方法とその仕組みをわかりやすく解説します。

GoogleWorkspaceとは

GoogleWorkspaceとは

Google Workspace(グーグル ワークスペース)とは、Googleが提供するビジネス向けのクラウド型グループウェアです。

GmailやGoogleドライブ、ドキュメントなど、仕事の効率化とチームでの共同作業に役立つツールが一つにまとまっています。主な特徴とできることは以下の通りです。

🌟 主な機能とできること

・ビジネス用メール(Gmail): 企業やブランド名など、独自のドメイン(@company.com など)を使ったメールアドレスが利用できます。

・クラウドストレージ(Googleドライブ): 大容量のファイル保管庫。退職者のデータ持ち出しを防ぐなど、セキュリティやアクセス権限の一括管理が可能です。

・共同作業ツール: WordやExcelに近い「ドキュメント」や「スプレッドシート」を使い、複数人で同時にファイルを作成・編集できます。

・Web会議・チャット(Meet / Chat): 高品質なビデオ通話や、チームごとのテキストチャットでスムーズに連絡が取れます。

・生成AIの活用: 「Gemini(ジェミニ)」が組み込まれており、メールの返信文の作成や会議の議事録要約など、業務をAIがサポートしてくれます。

GoogleWorkspaceの料金表

柔軟な価格プラン オプションの比較 | Google Workspace
Google Workspace ではあらゆる規模のビジネス向けにプランをご用意しています。柔軟な価格オプションの比較をご確認ください。

現在、もっとも標準的なStandardでは月額1760円(年間契約・税込み)になっています。当社の契約もこれです。

GoogleWorkspaceを最小契約数でまかなう方法

なぜ、1アカウントだけの契約で済むのか?(仕組み)

通常、Google Workspaceの解説通りに進めると、「MXレコードをGoogleに向け直してください」と指示されます。これをしてしまうと、ドメイン全体のメールがすべてGoogleに流れてしまうため、全メールアドレス分のライセンス契約が必要になります。

しかし、今回ご紹介する方法は「MXレコードは今のレンタルサーバー(エックスサーバーなど)に向けたまま、ドメインの所有権(TXTレコード)だけをGoogleに証明する」という方法です。

  • メールの受信: これまで通り、エックスサーバーに届きます。
  • Google Workspaceの利用: 特定のメールアドレスだけでログインし、安全なGemini、Googleドライブ、カレンダーなどを「独自ドメイン名義」で利用できます。

これで、全社員分の高額なライセンス費用を払う必要は不要になります。

具体的な設定ステップ(エックスサーバーの場合)

実際に当社が設定している事例も紹介していますので、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧になってみてください。

GoogleWorkspaceでこれまでどおりのGmail環境を独自ドメインで使う設定ができました(MXレコードを変更しない方法)
生成AI(GeminiやChatGPTなど)が仕事に欠かせない存在になってきましたが、そこで一番気になるのが「情報の流出(入力データを学習されてしまうこと)」ではないでしょうか?「仕事のデータを安全に扱いたいから、企業向けの Google ...

設定は大きく分けて3つのステップだけです。

ステップ1:Google Workspaceで「特定の1人」だけ契約する

まずはGoogle Workspaceの公式サイトから、利用したい特定のメールアドレス(例:tohda@dm2.co.jp)でアカウントを新規作成します。プランは必要なもの(Business StarterやBusiness Standardなど)を1名分だけ選べばOKです。

ステップ2:ドメインの所有確認(TXTレコード)だけを行う

セットアップを進めると、Googleから「ドメインの所有権を証明してください」と言われます。ここで指定される「TXTレコード(google-site-verification=...)」をコピーします。

  1. エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。
  2. 「DNSレコード設定」を開き、該当ドメインを選択します。
  3. 「DNSレコード追加」から、以下のように入力して追加します。
    • ホスト名:空欄(または @)
    • タイプ:TXT
    • 内容:Googleからコピーした検証コード
  4. エックスサーバー側に追加したら、Googleの画面で「ドメインの所有権を証明(検証)」ボタンを押します。

⚠️ 超重要ポイント セットアップの途中で「Gmailを有効にする(MXレコードの変更)」という案内が出ますが、これは完全にスルー(スキップ)してください。MXレコードはいじってはいけません。

ステップ3:送信メールのセキュリティ設定(SPF/DKIM/DMARC)

MXレコードを変更しないため、メールの受信は今まで通りエックスサーバーで行われますが、もし「Google Workspace(Gmailの画面など)からもたまにメールを送信する可能性がある」という場合は、以下のセキュリティ設定をエックスサーバー側でまとめて行っておくのが安全です。

  • SPF設定: エックスサーバーの初期状態のSPF設定(TXTレコード)の末尾に、Googleの送信サーバー情報(include:_spf.google.com)を追記します。
  • DKIM設定 / DMARC設定: エックスサーバーには標準で強力なDKIM・DMARC設定機能が備わっています。基本的にはエックスサーバーの管理画面からドメインに対してこれらを「有効」にしておけば、メインのメール送受信の安全性は保たれます。

この運用のメリット・デメリット

⭕ メリット

  • コストを最小限に抑えられる(必要な人数分のライセンス料だけで済む)
  • 既存のメール環境を1ミリも変えなくていい(他の社員はこれまで通り、使い慣れたメールソフトでそのまま送受信できる)
  • 「データが学習されない安全なGemini」を独自ドメインアカウントで使える

❌ 注意点(デメリット)

  • Google Workspaceを契約したアカウント宛てのメールも、Google(Gmail)ではなく、これまで通りレンタルサーバー(エックスサーバー)側に届きます。そのため、メールの確認は従来のメールソフト(秀丸メールやOutlookなど)で行う必要があります。
  • そのため、レンタルサーバーに届くメールを契約するGmailアカウントのGmailアドレスに転送しておいたほうがいいです。(私はこの設定を必須級だと考えています)
  • あくまで「Googleの各種クラウドツールやAI(Gemini)を、自社の独自ドメインアカウントとして安全に使うため」の割り切ったハイブリッド運用です。

まとめ:メール移行のハードルでGoogleWorkspaceを諦めるのはもったいない!

「Google Workspaceを入れるなら、会社丸ごと引っ越さなきゃいけない」というのは思い込みです。

インターネットの仕組み(DNS)を少しだけ工夫すれば、「メールは今の使い慣れたレンタルサーバーのまま、最先端のAIやクラウド環境だけを数人分だけGoogleで契約する」という賢い選択が可能になります。

「全社員分のコストは出せないけれど、自分だけ、あるいは特定のチームだけでGoogle Workspaceを活用して業務を効率化したい!」という方は、ぜひこの方法を試してみてください。

GoogleWorkspaceのイメージ画像

DNSをチェックする簡単なツールがGoogleにあります

Google Admin Toolbox Dig ツールの使い方

「Dig(ディグ)」は、Webブラウザ上で特定のドメインの「DNSレコード(インターネット上の住所録のようなもの)」を瞬時に確認できるGoogle公式の診断ツールです。

Dig (DNS lookup)

▼NSを調べたらエックスサーバーであるという表示
DNSを調べるGoogleのツール紹介

▼MXを調べたらGoogleを向いているのでこのドメインではGoogleWorkspaceを契約していることがわかります
DNSを調べるGoogleのツール紹介

【基本的な使い方】

  1. ツールにアクセスする Google Admin Toolbox Dig にアクセスします。

  2. ドメイン名を入力する 画面上部の「名前(Name)」と書かれた入力欄に、調査したいドメイン(例: dm2.co.jp)を入力します。

  3. 確認したいレコードのボタンを押す 入力欄の下にある「A」「MX」「NS」「TXT」などのボタンから、調べたい情報をクリックします。

    • NS (Name Server): ドメインのDNS情報をどこ(どのサーバー)が管理しているか(画像1枚目)。

    • MX (Mail Exchange): そのドメイン宛のメールを、どのメールサーバーに配送するか(画像2枚目、3枚目)。

    • TXT (Text): ドメインの所有権証明や、メールのなりすまし防止設定(SPFなど)のテキスト情報。

  4. 結果を確認する ボタンを押すと、下部にルックアップ結果(TTL:キャッシュの有効期限、TARGET/EXCHANGE:宛先サーバー、PREFERENCE:優先順位など)が表示されます。

当社の(dm2.co.jp のMXレコード)では、EXCHANGEが dm2.co.jp.(エックスサーバー側の設定)となっており、メールの配送先がGoogleではなくエックスサーバーを向いていることが一目で確認できます。

DNSを調べるGoogleのツール紹介

この結果を、上記のGoogleWorkspace設定をした独自ドメインの例と比較してみてください。同じようにエックスサーバーを利用していますが、MXのところが違うということがわかりますね。

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