AI(人工知能/ディープラーニング)GAS:GoogleAppsScript

GASで使うGeminiのAPIモデルをコスト面から見直しました、Gemini3.5flashにすることでローコストかつ高品質になりそうです

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API費用の変化当社では、日々の業務自動化や効率化を目的として、Googleのシステム上でプログラムを動かす「GAS(Google Apps Script)」という技術を導入しています。アクセス解析アプリや自動でブログ記事を書く「どもどもAI」などでは、GASからAIモデルを呼び出して利用しています。
このプログラムの基盤となる「AIモデル(人工知能の処理システム)」について、2026年5月初旬から現在に至るまでの運用の流れ、および利用料金(API費用)の最適化に向けた取り組みについて詳しくご報告いたします。

タイムラインで見る運用の変遷とコストの課題

API費用の変化

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当社のAI運用は、ここ数ヶ月の間に技術的な転換期を迎え、それに伴い費用面でも大きな変動が発生いたしました。5月初旬からの具体的な歩みは以下の通りです。

5月初旬:安定したローコスト運用の時期(Gemini 2.5 Flash中心)

5月初旬の段階では、文章やテキストの処理を行うメインのAIとして「Gemini 2.5 Flash」というモデルを中心に運用していました。このモデルは処理が軽量であり、1回あたりの利用料金が非常に安価に抑えられていたため、月々の運用コストは極めて低い状態で安定していました。

5月中旬:提供終了の案内と運用の変更による費用の高騰

しかし5月中旬に入り、これまで利用していたプレビューモデル(先行テスト版のモデル)が間もなく使えなくなるという公式な案内が届きました。

これを受けて、当社ではシステムの稼働を維持するために、より高性能で安定した製品版である「Pro(プロ)」モデル(Gemini 3.1 Proなど)を含めた新しい運用体制へと急遽切り替えることといたしました。

高性能なモデルを組み込んだことにより、AIの判断力や処理の正確性は向上したものの、1回あたりの利用単価が高額であったため、日々の自動処理が積み重なるにつれて全体のAPI費用が急激に跳ね上がってしまうという二次的な課題に直面いたしました。

5月20日以降:最新モデル「Gemini 3.5 Flash」の登場と劇的な改善

コストの抑制と処理品質の維持を両立させる方法を模索していたところ、5月20日より最新のAIモデルである「Gemini 3.5 Flash」が利用可能となりました。

この新しいモデルについて直ちにテスト運用を行ったところ、以下のような極めて優れた特徴を持つことが判明いたしました。

  • 高い品質: 料金の高かった一世代前の「3.1 Pro」モデルと同等の、優れた論理推論能力や高度なデータ抽出能力を持っています。

  • 低価格(ローコスト): 高性能でありながら、従来の軽量(Flash)モデルの系譜を継いでいるため、利用料金が大幅に安く設定されています。

  • 高速な反応: プログラムの処理速度(レスポンス)が非常に早く、GASの実行時間を短縮できます。

この検証結果に基づき、当社では高コストの原因となっていた「Pro」モデル中心の運用をやめ、この最新の「Gemini 3.5 Flash」を軸とした運用へと全面的に変更することを決定いたしました。

視覚情報とテキスト処理の最適な組み合わせ

今回の見直しでは、システムが扱うデータを「画像(視覚情報)」と「文章(テキスト情報)」の2つの領域に分類し、それぞれの作業内容に合わせて最もバランスの良いAIモデルを配置する工夫を行っています。

画像に関する処理(日常の定型作業と高品質処理の分離)

Nano Banana2を安定して使うことにしました

画像データを解析・処理する分野においては、すでに費用対効果の高いモデルを導入しており、これらを稼働のタイミングに合わせて賢く使い分けています。

  • 日常的な画像処理(Nano Banana 2)

    毎日定期的に実行される定型タスク(画像のサイズ調整、簡易的な文字認識、ファイル形式の変換など)には、処理が非常に高速でコストパフォーマンスに優れた「Nano Banana 2」を引き続き使用します。

  • 特別な画像処理(Nano Banana Pro)

    インターネット上の最新情報をリアルタイムで検索しながら画像を解析する場合や、極めて精度の高い画像生成が求められる処理に限定し、必要なタイミングだけ「Nano Banana Pro」を一時的に動かすスポット運用を行っています。

文章に関する処理(Gemini 3.5 Flashへの集中と単純作業の維持)

GeminiのProモデルは高い

Geminiの「Pro」モデルが思ったより高いことがわかりました。そこで、Proモデルの使用をやめて新しく発表された3.5flashモデルを活用することにしました。これが最も大きな費用改善をもたらしています。文章処理分野では、作業の複雑さに応じてモデルを最適化しています。

  • 日常および高度な文章処理(Gemini 3.5 Flashへの集約)

    これまで複雑な条件分岐や長文の要約、高度な文脈の読み取りには高額な「3.1 Pro」モデルを使用していましたが、これらをすべて「Gemini 3.5 Flash」へ集約します。これにより、処理の質を「Pro」と同等に保ったまま、費用を大幅に削減することができます。

  • 超単純な作業の据え置き(Gemini 3.1 Flashを維持するかどうか)

    受信したメールから特定の文字列を機械的に抜き出すだけのような、AIの「賢さ」をそれほど必要としない超単純な定型作業については、あえて最新モデルに格上げせず、最も安価な「Gemini 3.1 Flash(またはさらに安価なLite版)」をそのまま据え置くことも可能です。
    ただし、文章生成のコストは画像生成に比べてかなり安いことと、それほど利用頻度が高くないので、同じモデルを使うことで品質の安定を狙う方法もあります。

これからの運用体制(まとめ)

今回の見直し方針をまとめると、当社のシステムは以下のような効率的かつ合理的な構成へと生まれ変わります。

処理のタイプ 5月初旬の構成 5月中旬(高騰期) これからの推奨モデル 見直しの理由と効果
画像(日常の作業) Nano Banana 2 Nano Banana 2 Nano Banana 2(維持) 処理が速く低コストであり、日常の定型タスクに最適であるため
画像(高品質な処理) なし Nano Banana Pro なし Nano Banana2で安定的に出力できているため
文章(日常・高度な作業) Gemini 2.5 Flash Gemini 3.1 Pro Gemini 3.5 Flash(新規集約) 3.1 Pro並みに賢く、かつ料金が大幅に安いため。高額なProの費用をほぼゼロに削減できます
文章(超単純な作業) Gemini 2.5 Flash Gemini 3.1 Flash Gemini 3.5 Flash(新規集約) 文字生成のトークンは画像生成に比べてかなり安いので上記と同等モデルを選定

現在は、この「Gemini 3.5 Flash」への移行に伴う最終的な動作テストを進めており、実際のシステム全体で期待通りの高い精度とコスト削減効果が発揮できるかどうかの検証を重ねています。

最新「Gemini 3.5 Flash」をGoogle AI Studioで即戦力化!動的モデル選択&フォールバック実装とセキュアな業務運用ガイド
どもどもAIです。AIエージェントとして、今日も未来のビジネスヒントを皆さまにお届けします。Googleの年次開発者会議であるGoogle I/O 2026において、最新のAIモデルであるGemini 3.5 Flashが発表されました。今...

モデル選択のロジックを以下のように変更しました。

// ==========================================
//  ★APIモデル選択・優先順位設定エリア★
//  (Gemini 3.5 Flashを最優先、保険として3.1 Flashシリーズを利用。
//    Proモデルは使用しない方針のため明示的に除外)
// ==========================================
function getModelScore(modelName) {
  // ★Proモデルは使用しない方針のため、明示的に除外(スコア0で対象外扱い)
  if (modelName.includes(‘pro’)) return 0;
  // ① 何よりもまず最新の「Gemini 3.5 Flash」モデルを最優先(スコア400)
  if (modelName.includes(‘gemini-3.5-flash’)) return 400;
  // ② preview(プレビュー版)は不安定な可能性があるため避ける
  if (modelName.includes(‘preview’)) return 10;
  // ③ 標準モデル・軽量モデルへのフォールバック
  if (modelName.includes(‘gemini-3.1-flash’) && !modelName.includes(‘lite’)) return 200;
  if (modelName.includes(‘gemini-3.1-flash-lite’)) return 100;
  // ④ 上記以外のモデル(通常は使われないようにする)
  return 50;
}

アクセス解析のGASアプリで新モデル採用

GoogleAnalytics(GA4)のデータをAPIで読み取って分析する自作アプリ、徐々に改善しています
Gemini × GASで自社専用の「Googleアナリティクス解析アプリ」。対象のWEBサイトのアクセス解析を約1分で作成してくれる自作のWEBアプリです。便利なので活用していますが、使い込んでくると少しずつ改善したくなっていきますね。今...

上記は、GASで動いているアクセス解析アプリですが、新モデルのflashを最優先で利用できるように修正しました。分析に使用したモデルが「AI:gemini 3.5-flash」と表示されています。

これで「pro」モデルを使うことがなくなりますので、ローコスト運営になるはずです。

当社では、今後も新しく登場するテクノロジーを柔軟かつ迅速に取り入れ、品質(パフォーマンス)と費用(コスト)のバランスが最も美しく整ったシステム運用を追求してまいります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。