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KAIs7月例会は市來健吾さんを講師として招いて「最近のAIについて」という話を聞きました

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KAIsの例会KAIsの7月例会はITビジネスプラザ武蔵でリアル開催でした。KAIsは毎月例会を開催していますが、ここ3年くらいはずっとZOOMを使ったオンラインミーティングでした。会員同士が実際に会って話をするのは本当に久しぶりです。
しかも今回はAIに関しては先進的なエンジニアである市來健吾さんを講師として招いています。「最近のAIについて」というテーマで話をしてもらい、KAIsから13名が集まりました。

KAIs7月例会

「最近のAIについて」市來健吾さんのトーク

KAIsの例会

市來健吾さんの話をリアルで聞くのも久しぶり。おそらく3年ぶりくらいでしょう。相変わらず哲学者的な難解かつ面白い話をしてくれました。(笑)

ChatGPTが発表され人類はそのすごさに驚いた

2023年3月にChatGPTが発表されてから人類はそのすごさに驚きました。その前後あたりの時期に市來さんが収集した情報や起きたできごとを中心に話してくれました。AIの発展は人類にとって幸福なのか不幸なのか、という問いもありました。

ChatGPTや生成系AIについては当ブログでも関連記事があります。

ChatGPTの「GPT」って何の略語?実はとっても大きな概念の技術用語でした
ChatGPTの「GPT」って何の略語だと思いますか?ChatGPTはOpeaAIが提供している大規模言語モデルで文章を自動生成するAIのことです。「Chat」とは「チャット」ですから「対話型である」ということを表しています。そして「GPT」は「Generative Pre-trained Transformer(ジェネレーティブ プリトレインド トランスフォーマー)」の略語であり、和訳すると「事...

上記の記事は、現段階で当サイトでもっともアクセスが多いページです。余談ながら…(笑)

市來さんは、どちらかというとAIの未来について悲観的な考えをお持ちのようです。

KAIsの例会

エリエゼル・ユドカウスキーに関するユーチューブや情報を調べていくと、「このAIの発展状況だと人類が滅びるのではないかという懸念」が強く現れるということでした。

エリエゼル・ユドカウスキーに関してはウィキペデアにも関連情報があります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/友好的な人工知能

上記のタイトルは「友好的な人工知能」となっている。しかし、内容としては人工知能(AI)の発展は人間にとって友好的というよりは危険であるというような懸念について述べられています。

AIは人間をひとつの通過点として観ているかもしれない

客観的にみると、AIは人間をひとつの通過点としてしか観ていないのではないか?

市來さんはマイクロソフトの論文 全452ページを英語原文のまま読んだそうです。さすがです。

そこで、

セオリーオブマインド(心の理論)

ということについて注目したそうです、

感謝祭に、仲が悪いふたりの親戚を呼ばなければならないときに、どのように話を持っていけばいいか?ということをGPT4に聞いたところ、すばらしい回答だった。
このことは驚くべきことで、GPT4は人間の感情に寄り添ったいい回答を導き出す能力があるということです。

市來さんのプレゼンは続きます。

■未来のAI
ターミネーター
スカイネットが~
ソラリス

僕たちにとって理解不能な存在としてのAIは、直接的に人類を滅ぼすことはないかもしれないが、結果的になんだかいやな結果になってしまうかもしれない。

そんな感じのトークでした。

市來健吾さんのプロフィール

市來健吾さんのプロフィールはTwitterにて公開されています。

ichiki kengo (@ichiki_k) on X
独立研究者、ライター/エッセイスト、一人出版者「灰泥屋」(元)プログラマ(CV、AI)、(元)物理屋(ナノテク、流体)履歴書など 灰泥屋書院

(元)プログラマ(CV、AI)、(元)物理屋(ナノテク、流体)
現在、仕事探し中 履歴書など→ http://kichiki.github.io/kengo/
科学・テクノロジー、石川県金沢市

懇親会はマルガリータで

20時ころ、例会を終了し、懇親会会場に移動しました。懇親会は武蔵スタジオ通りにあるマルガリータです。

市來健吾さんおすすめの書籍はSFでした

さて、トークの最後に市來さんが最近読んだSFで面白かったという書籍を紹介してくれました。

それは、アンディ ウィアー著の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」という本です。
https://bookmeter.com/books/18870819

以下はそのSFの概要です。

地球上の全生命滅亡まで30年……。
全地球規模のプロジェクトが始動した!

グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。
ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。

『火星の人』で火星の、『アルテミス』で月での絶望的状況でのサバイバルをリアルに描いた著者が、人類滅亡の危機に立ち向かう男を描いた極限のエンターテインメント。

Amazonのオーディオブック(audible)で聞いてみることにします。

この書籍はすでにかなり人気になっているようで映画化が決定しているそうです。撮影開始は2024年ということなので実際に封切りされるのは早くても1年後ですかね。映画化されたら観に行きたいです。

今年度のKAIsの例会予定

今年度のKAIs例会予定は以下のとおりです。

■2023年度の例会予定(19~20時)
2023年 7/14(金), 8/9, 9/13, 10/11, 11/8, 12/13
2024年 1/10, 2/14, 3/13, 4/10, 5/8, 6/12
7月以外は全て水曜日で、ZOOMでのオンライン開催

2023年度の活動目標
生成AIの活用分野、方法について考える
KAIsオリジナルのファインチューニングができると尚良し