値ごろ感はPSM分析でつかむという紹介もあった「なんでその価格で売れちゃうの」永井孝尚氏の新書

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negorokan.jpg永井孝尚氏の新書が出た。「なんでその価格で売れちゃうの」というタイトルだ。今回も電子書籍で購入したのでスマホで全文を読んだ。永井孝尚氏の書籍はマーケティング書籍としてはとても読みやすく、すっと読了できるのが好きだ。今回もさっと読むことができた。しかし、内容は濃い。今回は値ごろ感をつかむための手法としてPSM分析を紹介していたがこれがなかなか秀逸だった。要は「品質」と「価格」に関する2つの軸でユーザーに質問し、その回答から値ごろ感を掴むという統計的なアプローチである。

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とにかく、値付け(プライシング)に関して悩んでいる企業のマーケターや経営者には一読をおすすめしたい良書である。

遠田がアマゾンに書いた書評

価格のつけ方は難しい。例えば、農家が自分が作ったブルーベリーをジャムにして販売する際にいくらにすればいいか。6次産業化は自分で価格をつけることができることが農家にとっての最高の価値提供の機会である。しかし、いくらにすればいいかわからない。結局は大手メーカーや量販店の値付けに合わせてしまい、ほとんど売れないし利益が出ないという悪循環に陥る。
そのような「ものづくり」と「値付け」を経験した方々には是非とも読んで欲しい良書である。価値ある買ってもらい方を今一度考えてもらいたい。

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永井孝尚(ながいたかひさ)氏は、これまでの「100円のコーラを1000円で売る方法」や「そうだ、星を売ろう」などというタイトルで多数の出版をしているマーケティング界のベストセラー著書である。

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以前、白山市鶴来町で永井孝尚氏の講演を聴講したことがあるが、書籍での切れ味の鋭さだけでなく実直でまじめな印象をもったすばらしい人である。東京で朝の勉強会を定期的に行っており、いつかは参加したいと思っているがまだ実現していない。来年こそ参加してみたい。