神戸市のホームページリニューアルはこれまでとまったく違うUI(ユーザーインターフェイス)で驚いたが、スマホユーザーの視点からは歓迎ではないだろうか

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神戸市のホームページリニューアル神戸市のホームページ「http://www.city.kobe.lg.jp/」リニューアルがWEB業界で話題になっている。神戸市の新ホームページをパソコンで見るとやたら目立つのが「検索窓」である。これまでの行政サイトのイメージを一新した大胆なデザインであり、UI(ユーザーインターフェイス)は「検索すること」を前提にしているかのようだ。また、この検索窓はサイト内部の検索だが、グーグルのカスタム検索なので検索結果のコントロールはGoogle任せということも特徴的だ。ある程度パソコンを使える人にとっては好意的なUI変更だと思われる。行政サイトはサイト内部のページがやたら多くて、目的のページにたどり着くのがたいへん。結局は内部検索で探すほうが手っ取り早いという体験を何度もしているからだ。
一方で、ITリテラシーに弱い市民に対しては不親切ではないかという声もある。重要度の高いページヘのリンクなどがほとんど無いからである。

どちらがいいのか悪いのかは、PCだけでなく、スマホでも見てみないとわからない。

いまや、PCよりもスマホのほうがWEBサイトのページビューが多い。おそらく行政サイトもそうだろう。そしてパソコンを使って閲覧する人と、スマホで閲覧する人の利便性を別々に評価すると、今回のリニューアルはとてもよかったのではないかと考える。

PCを使ってホームページを見る人は、ある程度のITリテラシーがあるだろうから、大多数の方は「使いやすくなった」と思うのではないだろうか。またスマホの画面を見ると、検索窓が上部にあるものの、重要な項目のリンクがタップしやすいように配置されている。これはこれでとても使いやすく感じた。

▼PCでの表示画面
koubecitypc.jpg

▼スマホでの表示
koubecitysmp.jpg

このUI変更がよかったのか悪かったのかは、数カ月後の各方面からの評価を分析したうえで判断すればいいだろう。今回の神戸市のホームページリニューアルが成功だったとすれば、今後のWEBサービスのUIも大きく変化していく可能性がある。