ノートパソコンのバッテリーはリチウムイオン電池です。このリチウムイオン電池の最適な充電設定について見直しました。電源接続時は満充電(100%)にしていましたが、このままだとバッテリー寿命が短くなるという指摘を受けたからです。
ではどのような設定がよいのでしょうか?マウスコンピューターにはバッテリーの充電開始と充電停止を%で指定できるので検討してみました。
ノートPCのバッテリーを長寿命化する設定は?
マウスコンピューターには専用ツールがありました
マウスコンピューターの専用ツール名は「Mouse Control Center(コントロール・センター・パッケージ)」となっていました。この専用ツールでバッテリー関連の設定をします。パワーセッティング。ファンセッティング、バッテリーマネージャープラス、という3つのセグメントになっていました。
パワーセッティング
パワーセッティングでは「静音モード」にしました。ときどきファンの音が驚くほど大きくなることがあるためです。
ファンセッティング
ファンセッティングは「自動」にしました。
バッテーリーマネージャープラスの設定は悩みました
推奨設定をみると、「バッテリー残量が70%を下回ると充電開始し80%で充電停止」というものでした。「70%ー80%」という狭いレンジで充放電を繰り返すのって本当にバッテリーのためにいいのでしょうか?
充放電回数が少ないほうがバッテリーの長寿命化に有効ということなので気がかりです。
カスタムという設定方法があり、充電開始の%と、充電停止の%を指定することができます。ネットで調べると諸説あるためなにが正しいのかわからなかったのですが、割と目についたのが「バッテリー残量が50%を下回ると充電開始し80%で充電停止」という設定でした。
この設定だと、電源につなげた状態でもバッテリーが50%くらいまで下がっている可能性があります。いざ外出するというさいに50%だと少し心もとないですね。
つまり、充電開始が50%だとノートパソコンを持って外出が多い場合はちょっと不利です。
リチウムイオンバッテリーのための最適な設定は?
こういうときはChatGPTに聞きましょう。今は「o1pro」が使える時期なので積極的に使ってみます。
80%まで充電、50%から充電開始

ノートパソコンのバッテリー設定(80%まで充電、50%から充電開始)は、バッテリー寿命を延ばすために最適ですか?
10%単位で設定ができますがもっとよい最適な設定があればおしえてください。

80%まで充電、70%から充電開始

マウスコンピューターでは充電開始と充電停止の設定ができますが、推奨が80%まで充電し70%から充電開始となっていました。かなり狭いレンジなのですがこれがよいのでしょうか?
また、(80%まで充電、50%から充電開始)と比較した場合、バッテリー寿命を延ばすことだけで判断するならどっちがいいですか?

マウスコンピューターの「推奨設定(70%で充電開始・80%で充電停止)」は、一見するとバッテリーの使用可能容量が狭く感じられますが、メーカーが自社製品向けにバランスを考えた結果として提示しているものと考えられます。
実際に、バッテリー寿命の観点から見ると「70~80%程度での維持」は、深放電と高電圧(満充電付近)の両方を避けるため、劣化を抑える面では理にかなった設定です。
一方で、カスタム設定で「50%から80%」にしている場合は、
- メリット:平均的な充電残量が70%始動に比べて低めになるため、高電圧負荷(80~100%近辺)での滞在時間をさらに減らせる可能性があります。リチウムイオンバッテリーは満充電に近づくほど劣化が早まる傾向にあるため、80%で止めていても、より低い残量帯を多く使う分には負荷が少ないとされます。
- デメリット:バッテリー残量が50%を切るまで充電が始まらないので、長時間バッテリー駆動する場合には、その分残量が下がりやすく(50%以下まで減る場面が増える)、利用可能な時間がやや短く感じられることがあります。
そして「70%から80%」の設定は、
- メリット:バッテリーが深く放電されることを避けつつ、80%以上の高い電圧帯にもあまり行かないので、充放電サイクルの振れ幅が小さい(=バッテリーに負荷がかかりにくい)という利点があります。特に、AC電源を挿しっぱなしで使うことが多い場合には、実際の放電回数自体も少なくなるので、寿命面ではさらに有利に働くことがあります。
- デメリット:実際にバッテリーで運用する際は、70%までしか下がらないうちから充電が始まってしまうため、外出が多い方には容量がやや使いにくいかもしれません。また、常に70%以上を保つ時間が長いので「50~60%台」に比べれば電圧は高めです。とはいえ80%近辺よりは負担が少なく、メーカー推奨としては総合的にバランスをとっていると推測されます。
バッテリー寿命を最大限重視する場合の考え方
- 高い充電残量(80~100%)帯を長時間維持しない
- 極端に低い残量(20~30%以下)への深放電をなるべく避ける
- 過度な充放電サイクルを繰り返さない
上記を踏まえると、「70~80%」運用と「50~80%」運用のどちらが“寿命重視”で優れているかは、実際の使い方(放電頻度と時間帯)によって多少変わります。ただし多くの場合、
- 常にACアダプタをつないで使う時間が長い → 「70~80%」のように狭い範囲で運用したほうが深放電や過充電をより避けられ、バッテリー寿命を伸ばしやすい。
- モバイル運用が多く、バッテリーだけで長時間駆動させたい → 「50~80%」など多少幅をとったほうが実用上の利便性が高く、バッテリー残量が下がりすぎたまま放置されるリスクも少ない。
総合的に見れば、“バッテリーの負担を最小限にしたい(=寿命最優先)”だけに注目すると、メーカー推奨の70~80%での維持も十分合理的です。また、実際には「50~80%」との寿命差が劇的に変わるわけではなく、むしろ使い方の影響が大きいため、外出頻度や必要な駆動時間を考慮したうえで選ばれるとよいでしょう。
最終的な判断はメーカー推奨の80%まで充電70%から充電開始としました
いろいろと考えた結果、メーカー推奨のとおりとしました。
「80%で充電停止し70%から充電開始」です。
この理由は、
・バッテリーの長寿命化のために満充電にするよりは有効
・いざ外出するさいに最低でも70%のバッテリー容量が残っているので安心
です。
もしも外出に使わないのなら、50%で充電開始し80%で充電停止というくらいの設定にしたほうがいいかもしれません。
実際には外出時に持ち出すことが多いのでこの設定となりました。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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