マインドマップとは、紙やアプリの真ん中にテーマを書き、そこから関連するキーワードを放射状(枝分かれ)につなげて書いていく発想・整理の方法です。英語では「mind map(マインドマップ)」と書き、日本語にすると「頭の中の地図」といった意味になります。
この記事でわかること
- マインドマップの意味と、なぜ理解しやすいのか
- 初心者でもすぐ描ける、マインドマップの書き方5ステップ
- 目標設定・SWOT分析・自己紹介の3つのサンプル(実例)
- 手書きとアプリの選び方、似た手法との違い
マインドマップとは?意味をひと言で

マインドマップは、真ん中から放射線状に文字を書くアイデアツールです。ある対象について、関連するキーワードや思い浮かんだイメージを放射状につなげながら描いていくことで、分析したり表現したりします。
1970年代にイギリスのトニー・ブザン氏が提唱した方法として知られています。今では学校の授業、会議のメモ、企画づくり、経営分析など、幅広い場面で使われています。
マインドマップが直感的にわかりやすい理由
キーワードやイメージを「つなげていく」表現方法は、人間の脳が物事を記憶したり分析したりする方法に近いと言われています。そのため、文章で箇条書きにするよりも全体像をつかみやすいのが特長です。
たとえば、次のような違いがあります。
- 箇条書き:上から順に読む。項目どうしの関係が見えにくい
- マインドマップ:中心から全体を一目で見渡せる。どの項目がどこにつながるかが見える
一枚の中に「全体」と「細部」が同時に見えるので、考えの抜け漏れにも気づきやすくなります。
手書きでもアプリでもOK
マインドマップは手書きで書いてもかまいません。紙とペンがあれば今すぐ始められます。また、パソコンやiPadなどのタブレットでマインドマップを書けるソフトやアプリも増えています。使う道具が広がったことで、活用のしかたもどんどん増えていくでしょう。
マインドマップの書き方|初心者向け5ステップ
ここでは、初めての人でも迷わないように、マインドマップの基本的な書き方(作り方・やり方)を5つの手順にまとめます。
- 真ん中にテーマを書く
紙を横向きに置き、中央にテーマを書いて丸や四角で囲みます。「今年の目標」「自社のSWOT分析」「自己紹介」など、考えたいことを一つだけ書きます。 - テーマから太い枝(メインの枝)を伸ばす
中心から放射状に太い線を引き、大きな分類となるキーワードを書きます。最初は4〜7本くらいが描きやすい目安です。 - 枝の先に細い枝を足していく
それぞれのキーワードから連想したことを、細い枝でどんどんつなげます。深く考えすぎず、思いついた順に書くのがコツです。 - 1本の枝には1つのキーワードだけ書く
文章ではなく、短い単語で書きます。言葉を短くすると、あとから別の枝に広げやすくなります。 - 全体を見直して、色や印で整理する
書き終えたら全体を眺め、大事なところに色を付けたり、つながりのある枝どうしを線で結んだりします。ここで新しい気づきが生まれることも多いです。
うまく書くための3つのコツ
- きれいに書こうとしない:最初は下書きのつもりで、量を出すことを優先します。
- あらかじめ「視点」を用意しておく:メインの枝の見出しを先に決めておくと、アイデアが出やすくなります(下の目標設定やSWOT分析の例がまさにこれです)。
- 身近なテーマから始める:いきなり難しいテーマより、自己紹介のように自分のことから始めると描き方のコツがつかめます。
マインドマップの例|すぐ真似できるサンプル3つ
ここからは、実際に作ったマインドマップのサンプルを紹介します。書き方の参考にしてください。
例1:目標設定をマインドマップで書いてみる

この目標設定マインドマップは、会社やビジネスでの目標設定ではなく、個人の人生目標を設定するためのテンプレートになっています。
中心の「目標」から、次の7つの視点を枝として用意しました。
- 家庭
- 健康
- 教養
- 精神
- 社会
- 仕事
- 家計
仕事の目標だけを考えると、どうしても偏りが出がちです。7つの視点をあらかじめ枝にしておくことで、生活全体をバランスよく見直すことができます。
例2:SWOT分析をマインドマップで書いてみる

SWOT分析は、次の4つの象限に分けて、自社や事業の現状を分析する方法です。
- S(Strength):強み
- W(Weakness):弱み
- O(Opportunity):機会
- T(Threat):脅威
このマインドマップでは、4つの象限に書く内容がどのような要素から生まれるのかを、あらかじめ枝として出しておくようにしました。書く材料が先に見えていると、白紙から考えるよりもアイデアを出しやすくなります。
SWOT分析のあとに、具体的な対策案(アクションプラン)までつなげる方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
例3:自己紹介をマインドマップで書いてみる

SNS(X〈旧Twitter〉やFacebookなど)では、自己紹介がとても大切です。ところが、SNSごとに書き方が違いますし、自由に書ける書式だと、書くべきことの抜け漏れが起きやすくなります。
そこで、あらかじめマインドマップで自己紹介をまとめておくとよいでしょう。一度まとめておけば、どのSNSでも必要な部分を取り出して使えます。
自分のことなので材料に困らず、マインドマップの書き方として一番初めに試してみるのに向いているテーマです。初心者の方は、まずこの自己紹介マップから始めてみてください。
セミナーの配布資料もマインドマップで作れる

マインドマップは、自分の考えを整理するだけでなく、人に配る資料にも使えます。セミナーの資料をマインドマップで作成し、PDFにしてダウンロードできるようにすることもできます。
話の全体像が一枚で見えるので、受講者が「今どこの話をしているのか」をつかみやすくなるのがメリットです。
※以前ここで公開していた「マインドマップミニセミナ」の資料(mmapwork.pdf)の配布は終了しています。
マインドマップを書けるソフト・アプリ
筆者が使っているのは「マインドマネージャ(MindManager)」
遠田が使っているのは、マインドマネージャのWindows版です。この記事を最初に書いた2011年当時、製品版は42,000円で、3週間の無料試用ができました。アカデミック版は半額程度でした。
現在のマインドマネージャは、Windows・Mac・Webブラウザなどで使え、年間サブスクリプションが中心の料金体系になっています。公式サイトでは30日間の無料トライアルが案内されています(2026年9月時点)。最新の価格やプランはMindManager公式サイトの価格ページで確認してください。【要確認:公開前に料金プランの内容を再確認】
なお、以前紹介していた無料の「マインドマネージャビューア」(.mmap形式のデータを閲覧できるソフト)は、現在の提供状況を確認できていません。【要確認】
AIを使ってマインドマップを作る方法も
ほかにも、マインドマップ形式のチャートを作れるソフトやアプリはたくさんあります。最近は、生成AIに文章を渡してマインドマップの形に整理してもらう方法も増えてきました。
AIでマインドマップを作る方法については、こちらの記事も参考にしてください。
マインドマップに似た方法(ブレインマップ・イメージマップ・マンダラチャート)
マインドマップと似た言葉や方法もあります。違いをざっくり押さえておきましょう。
- ブレインマップ:マインドマップとほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。
- イメージマップ:中心の言葉から連想を広げていく点はマインドマップと同じです。学校の作文や国語の授業などで、考えを広げる方法として使われることがあります。
- マンダラチャート:放射状ではなく、3×3の9マスを使ってテーマを掘り下げていく方法です。目標を具体的な行動まで落とし込みたいときに向いています。
マンダラチャートについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
マインドマップのよくある質問
マインドマップとは、簡単に言うと何ですか?
真ん中にテーマを書き、そこから関連するキーワードを枝のように放射状につなげて書く、アイデア出しと整理のための方法です。
初心者は何から書けばいいですか?
自分のことなので材料に困らない「自己紹介」がおすすめです。まずは中心に自分の名前を書き、「仕事」「趣味」「好きなもの」など、メインの枝を4〜7本伸ばすところから始めてみてください。
手書きとアプリはどちらがいいですか?
すぐに始めたいなら手書き、あとから直したり人と共有したりしたいならアプリが便利です。まず手書きで書き方に慣れてから、アプリに移るのもよい方法です。
まとめ|まずは自己紹介のマインドマップから始めよう
マインドマップは、真ん中から放射状にキーワードをつなげて考えを広げ、整理するための方法です。書き方の基本は「中心にテーマ → 太い枝 → 細い枝 → 1枝1キーワード → 見直し」の5ステップです。
目標設定やSWOT分析のように、あらかじめ「視点」を枝として用意しておくと、アイデアがぐっと出しやすくなります。まずは身近な自己紹介のマインドマップから、気軽に試してみてください。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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