メルマガに登録するさいのメールアドレスはGmailが最多なので、Gmailで見てもらえるようにするのが重要

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gmailmaga200.jpgメルマガの到達率が下がっているようなので現状分析と対策を考えてみました。
一説によるとメルマガの到達率は2割程度とかいわれていて、登録してくれたユーザーに届いていないというのが一番の問題です。その原因は「メルマガが迷惑メールフィルタにひっかって届かない」ということです。
ユーザーが読みたいと思って登録してくれたのに届かないというのでは困りますので、対策が必要ですね。とくにメルマガに関してはGmailで読むというユーザーが最多なので、Gmail対策が重要です。

メルマガ

メルマガ登録リストではGmailが最多

当社には「どもどもカフェ専用メルマガ」という独自のメールマガジンがあります。その登録リストからGmail比率を調べてみました。

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登録リスト54件でそのうちGmailが20だったので、37.0%がGmailでした。直近の20件だと9件がGmailなので、約5割です。
また、他サイトのメルマガ登録リストも調べたところ、だいたい約4割がGmailでした。

また、独自ドメインのメールアドレスで登録していても、Gmailに転送していて読むのはGmailという方もいらっしゃいます。(自分がそうなので間違いない(笑))

ちなみに、「メールマガジン購読状況調査」でも確認できました。

Q.-どのメールサービスを使ってメルマガを読んでいますか?
https://www.benchmarkemail.com/jp/blog/newslettersurvey2021/

メルマガ購読に最も利用されているメールソフトはどれか?
「Q. どのメールソフトを使ってメルマガを読んでいますか? *複数選択可」

Q. どのメールサービスを使ってメルマガを読んでいますか?

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仕事用・プライベート用、共にGmailでのメルマガ購読が1番多いという結果になりました。しかし2位には違いがあり、仕事用ではOutlookが、プライベート用ではYahoo!メールがそれぞれGmailの次に多いという結果となりました。

を見ると、メルマガ読者はGmailで読むというのが最多で約57%です。

このグラフでは合計が100%にならないので、約57%というのは重複を含んでいそうな集計方法です。おそらく、ユーザーとすれば複数のメールアドレスで登録しているということでしょうね。いずれにしてもGmailが最多ということは間違いなさそうです。

Gmailは迷惑メールフィルタが強力

そもそも、Gmailは無料なのに高機能なので世界で10億人以上も利用しています。
Gmailは「*******@Gmail.com」というメールアドレスなので、「*******」の部分にランダムになにか文字を入れたら誰かに届くでしょうね。そんな理由もあり、Gmailは迷惑メールが配信されることが多いです。

そこで、Gmailは迷惑メール対策が非常に進んでいます。ユーザーとしてGmailを使う理由のひとつが「迷惑メールを効率よく除去してくれるから」です。これは私も強く同意します。Gmailの迷惑メールフィルタは強力なので、かなりの確率で迷惑メールを排除してくれるようになっています。

とくに2月24にロシアがウクライナに侵攻開始してから、世界中にサイバー攻撃が増え、その影響でGmailの迷惑メール対策も強化されています。

Gmailのスパム判定は「SPF」の設定がされていないか間違っている場合に迷惑メール判定をだすようです
https://www.dm2.co.jp/blog/5555

他にもいろいろと迷惑メール対策が強化されているようです。

しかし、メルマガを送信する立場からすると、ちょっと困りますね。せっかく登録してくれたユーザーに送ったメルマガがGmailの迷惑メールフィルタに引っかかって届かないとなると、伝達手段が途絶えてしまいます。

Gmailで迷惑メール判定されないようにする方法

できるだけGmailで迷惑メール判定されないような方法を考えてみました。

詐欺メールのような振る舞いをしないこと

詐欺メールのようなふるまいはいくつか特徴的なことがあります。
送信元のメールアドレスを詐称したような名前にしたり(amazonでなくanizonにするとか)、なりすましメールのような行為です。
また、メール内に、あやしいurlが記述してあったり、url記述が多すぎたりすると、迷惑メール判定されやすくなります。

送信元のメールアドレスと同じドメインのサーバーから送ること

これも配信数が増えてくるとやってしまいがちな行為です。
自社のドメインを設定しているサーバーではなく、メルマガ配信専門のサービスを使うと別サーバーからの配信になります。そうなると、送信元ドメイン名と送信サーバーが違うので、迷惑メール判定されやすくなってしまいます。メルマガ配信サービスを使うときは、そのサーバー名と送信元メールアドレス名を一致させるような処置ができるならそのようなしたほうがいいです。それができないときはちょっと冷静に考えてみましょう。

サーバーのウイルス対策ソフトを使わないこと

これは3月ころから強化たされた対策です。たとえばさくらインターネットだと「fsav***.sakura.ne.jp」というように表示されるF-Secure(エフセキュア)アンチウイルス Linuxゲートウェイというソフトウェアでウイルスチェックをしています。しかし、このチェックをかけて送信すると送信経路に「fsav***.sakura.ne.jp」が追加され、それがspfでエラー判定されてしまうことから迷惑メール判定につながっています。
当面、このウイルスチェックは「オン」から「オフ」にしておいたほうが迷惑メール判定されにくいです。なお、送信のウイルスチェックを外しても今どきは受信側サーバでウイルスチェックをすることが多いので、送信ウイルスチェックを外してもさほど大きな問題にはならないです。

タイトルや送信元名を空にしないこと

さすがにタイトルを空で送るというメルマガは無いとは思いますが、うっかりメルマガのシステムで記入し忘れたりする例があります。タイトルが空欄で、送信元も空欄だと、とてもあやしいメールなので、迷惑メール判定がされやすくなります。また、タイトル名がいつも同じだと、定型文のように判定されるので迷惑メール判定されやすくなります。

迷惑メール判定されているような定型文とは違わせること

迷惑メール判定されやすい文章には機械的に作成されているという特徴があることが多いです。またそのような文章はある一定の定型文のような要素もあります。できるだけそのような定型文とは違う文章表現にすることです。さらに、定期的に送っているメルマガだと、同じような文章を何度も送ることで「定型文」という判定ポイントが上がっていき、どこかのタイミングで迷惑メール判定されることがあります。
同じような内容のメルマガを送らないようにしましょう。

Googleグループのメーリングリストをメルマガとして運用する

Googleグループとは、Googleが運用している情報共有のしくみで無料で使うことができます。
https://support.google.com/groups/answer/2464926
このGoogleグループは本来はメーリングリストのような使い方がセオリーですが、運用のやり方次第ではメルマガとしても使えそうです。
Googleが運用しているので、送信先がGmailでも大丈夫です。意外にこれが一番の解決策だったりします。とくに小規模なメルマガならこれで十分なような気がします。

環境変化で迷惑メール判定のルールも刻々と変化していきますので、注意が必要です。