タイヤなど自動車関連

Googleマップと車のメーター、どっちが正しい?アクアで金沢から福井まで走って比較してみました

この記事は約9分で読めます。

自動車の走行距離やスピードメーターはどこまで信頼できるか「車のスピードメーターと、Googleマップの速度表示がズレている……どっちが正しいの?」運転中にそんな疑問を持ったことはありませんか?

先に結論をお伝えすると、実際の速度に近いのはGoogleマップ(GPS)の速度表示です。車のスピードメーターは、法律(保安基準)とメーカーの設計によって、実際より少し速めに表示されるようになっています。

この記事では、愛車のトヨタ・アクアで金沢から福井まで走り、「実際の距離」「トリップメーター」「GoogleマップのGPS速度」の3つを比べた結果と、ズレる理由の裏付けをまとめました。

結論:Googleマップの速度表示はメーターより正確(検証結果まとめ)

今回の検証でわかったことを先にまとめます。

  • 速度:メーター85km/hのとき、Googleマップは77km/h。差は約8km/h(約10%)で、Googleマップのほうが実際の速度に近い
  • 距離:実際の距離84.0kmに対し、トリップメーターは85.2km。誤差は約1.4%で、距離はほぼ信頼できる
  • 燃費:メーターの燃費表示は、実際の燃費より良い数字が出やすい。5〜10%ほど差し引いて見るのが無難

なぜこれほどズレるのか、Googleマップの速度表示はどこまで信用してよいのかを、順に説明していきます。

Googleマップで速度(スピードメーター)を表示する方法

Googleマップには、ナビ中に今の速度を表示する「スピードメーター」の機能があります。初期状態ではオフになっていることがあるので、まずは表示の仕方から確認しておきましょう。

Androidの場合

  1. Googleマップアプリを開く
  2. 右上のプロフィール写真 →「設定」→「ナビ」をタップ
  3. 「運転オプション」の「スピードメーター」をオンにする

ナビの案内中に、画面に出ている速度制限のアイコンをタップしてオン・オフを切り替えることもできます。

(内部リンク候補:Android版での表示の様子は「アンドロイドスマホでグーグルマップをナビにするとスピードメーターが表示される」でも紹介しています)

iPhoneの場合

iPhone版のGoogleマップでも、ナビ中にスピードメーターを表示できるようになっています。設定の場所はアプリのバージョンによって異なることがあるため、表示されない場合はアプリを最新版に更新してから、設定の「ナビ」の項目を確認してください。【要確認:iPhone版の現在のメニュー名と手順】

Google自身も「目安」と案内している

Googleマップのヘルプでは、スピードメーターは情報提供を目的としたもので、外部の要因によって実際の速度と異なる場合がある、と説明されています。実際の速度は車のスピードメーターで確認するように、という案内です。

では、実際に走ってみるとどのくらい違うのか。ここからが検証の本題です。

検証の条件:アクアで金沢から福井まで走行

2025年12月23日、愛車のアクアで金沢から福井へ向かった際に検証しました。比べたのは次の3つです。

  • 実際の移動距離(84.0km)【要確認:84kmの根拠(Googleマップのルート距離など)を一言添えると、「距離測定の精度」で検索した人にも答えやすくなります】
  • アクアのトリップメーター(距離)とスピードメーター(速度)
  • GoogleマップのGPSによる速度表示

【距離の検証】トリップメーターの誤差は約1.4%

自動車の走行距離やスピードメーターはどこまで信頼できるか

まずは走行距離の比較です。本来の移動距離が「84km」の区間を走り、アクアのメーターがどう動くかを確認しました。

  • 実際の距離:84.0km
  • アクアのメーター:85.2km
  • 結果:+1.2km(誤差 約1.4%)

わずかにメーターのほうが多く表示されましたが、誤差はたったの1.4%でした。

自動車の距離計(オドメーター/トリップメーター)は、速度計に比べると実際の値に近い数字が出る傾向にあります。【要確認:元記事の「保安基準でも±4%以内程度」という記述の根拠。出典が確認できなければ削除を推奨】

この程度の誤差は、タイヤの空気圧や摩耗(溝が減るとタイヤの外径が小さくなり、同じ距離でも回転数が増える)で十分に起こりうる範囲です。「距離」に関しては、車のメーターを信頼して問題なさそうです。

【速度の検証】メーターとGoogleマップで約10%の差

自動車の走行距離やスピードメーターはどこまで信頼できるか

驚いたのはスピードメーターの表示です。高速道路を一定の速度で走っているときに、アクアのメーターとGoogleマップ(GPS計測)を比べました。(画像は実測データを入れて生成AIで作成しています)

  • アクアのメーター表示:85km/h
  • Googleマップの表示:77km/h
  • その差:約8km/h(誤差 約10.4%)

なんと、メーターのほうが10%以上も速く表示されていました。Googleマップがおかしいのでしょうか?それとも車のほう?

調べてみたところ、このズレは「車の仕様」として正常なものでした。これには日本の法律が深く関わっています。

なぜ車のスピードメーターは速めに表示されるのか

保安基準で決められたメーターの誤差の範囲

国土交通省の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」(第148条 速度計)では、車検などの検査で、メーターの表示速度(V1)と実際の速度(V2)の関係に許容範囲が定められています(平成19年1月1日以降に作られた車)。

速度基準の計算式

10(V1−6)/11 ≦ V2 ≦(100/94)V1

この式に当てはめると、実際の速度はメーター表示より控えめになりやすいことがわかります。たとえば、実際の速度が100km/hなのにメーターが90km/hと表示される(実際より大幅に遅く表示される)ことは認められていません。逆に、メーターが多めに表示されることには広い許容範囲が設けられています。

メーターが40km/hを指しているときの実際の速度

平成19年(2007年)以降に作られた車(今回のアクアなど)の場合、メーターが40km/hを指しているときの許容範囲を計算すると次のようになります。

  • メーター表示:40km/h
  • 実際の速度:30.9km/h〜42.5km/h の範囲

つまり、メーターが40km/hを指していても、実際には31〜35km/h程度しか出ていない、ということも「誤差の範囲内」として認められているのです。

なお、計算上は実際の速度がメーター表示を少し(約6%まで)上回る範囲も含まれていますが、次に説明する製造時の決まりがあるため、実際にそうなることはほとんどありません。

理由:メーターが「実際の速度」より遅く表示されてはいけない

車を作るときの国際的なルールや日本の基準では、スピードメーターの誤差について、運転者の感覚とは少し違う決まりがあります。それは「実際の速度が、メーターの表示速度を追い越してはならない」というものです。【要確認:根拠となる基準名(国連の協定規則など)】

もし、メーターが「40km/h」を指しているのに、実際の車が「50km/h」で走っていたらどうでしょう?運転している人が気づかないうちにスピード違反をしてしまい、とても危険ですよね。

これを防ぐために、自動車メーカーは、タイヤの摩耗や空気圧の低下で誤差が出ても実際の速度より低い表示にならないよう、あらかじめメーターを5〜10%程度速めに表示する設計(安全マージン)にしています。

速度が上がるほど差は大きくなる

速度が上がれば、この「安全マージン」の幅も広がります。今回のアクアのようにメーターが85km/hを指しているとき、計算上の実際の速度の下限は約71.8km/hです。

つまり、Googleマップが表示した「77km/h」という数字は、「メーター読み85km/hに対して、実際の速度は77km/h程度」という、法律と設計の狙いどおりのもっともな数字だったと言えます。

Googleマップの速度表示はどこまで正確?注意点

一定速度で走っているときは、GPSのほうが実際の速度に近い

GoogleマップなどのGPS速度計は、衛星からの位置情報をもとに計算するため、タイヤの状態に左右されません。そのため、一定の速度で走っているときは、こちらのほうが「実際の速度」に近いと言えます。

速度表示がおかしい・ズレると感じやすい場面

ただし、GPS速度計にも弱点があります。次のような場面では、表示が遅れたり、おかしな数字になったりすることがあります。

  • 加速・減速の直後:計算に時間がかかり、表示が数秒遅れることがあります
  • トンネルの中:電波が届かず、計測できなくなります
  • 高いビルが並ぶ街中や山の中:電波が遮られたり反射したりして、精度が落ちることがあります

高速道路などで一定の速度で走っているときにGoogleマップの速度表示を見ると、より正確な走行速度がわかります。

運転中の確認は同乗者にお願いを

今回のような比較をするときも、運転しながらスマホの画面をじっと見るのは危険です。ナビの速度は助手席の方に見てもらい、運転する人はふだんどおり車のメーターを見て安全運転を心がけましょう。

【燃費の検証】表示燃費は5〜10%差し引いて見るのが無難

自動車の走行距離やスピードメーターはどこまで信頼できるか

この「距離」と「速度」の検証結果から、アクアの「燃費表示」の読み方もわかってきました。

  1. 距離が1.4%多めに出ている(実際より少し長く走った計算になる)
  2. 速度(回転データ)が高めに見積もられている

この2つに加えて、一般的に車の燃費計の計算は、実際の燃料の使用量よりも甘め(良い数字)に出る傾向があります。アクアをはじめ多くの日本車では、メーターに表示される燃費は、実燃費(満タン法)よりも5〜10%ほど良い数字になりがちです。【要確認:一般論としての出典】

【対策】メーターに「25.0km/L」と表示されていても、実際は「23.0〜23.5km/L」(表示の約0.92倍)程度だと思っておくと、給油のときにガッカリせずに済みそうです。

(内部リンク候補:燃費の話題として「プリウスはガソリン満タンで1000キロ以上走る」)

まとめ:速度はGoogleマップ、距離はメーターでOK

自動車の走行距離やスピードメーターはどこまで信頼できるか

今回の福井ドライブの検証でわかった「正しいメーターの見方」はこちらです。

  • スピード:メーターは「ハッピーメーター(多めの表示)」。実際の速度を知りたいときはGPS(Googleマップ)のほうが正確。ただし安全運転のためにはメーター読みでOK
  • 距離:かなり正確。メンテナンスの時期や目的地までの距離の目安には十分信頼できる
  • 燃費:「ちょっと盛っている」可能性大。表示の1割引くらいで考えておくのが吉

自分の車の「クセ」を数字で把握できると、いつものドライブが少し面白くなりますね。皆さんも高速道路を走る際は、助手席の方にナビの速度を見てもらって、愛車の誤差をチェックしてみてはいかがでしょうか?

(内部リンク候補:同じアクアの話題として「トヨタAQUAのリモコンキーのバッテリー交換にはCR1632という3Vのボタン電池が必要です」、メーター周りの話題として「ガソリン給油口は左右どっち?燃料計の三角印で給油口がわかる」)

出典・参考情報

この記事の執筆にあたり、以下の情報を参照・検証しました。

  1. 国土交通省:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(第148条 速度計)
    メーターの表示速度(V1)と実際の速度(V2)の関係について、平成19年以降に作られた車は「10(V1−6)/11 ≦ V2 ≦(100/94)V1」の範囲と定められています。
    自動車:道路運送車両の保安基準(2026年3月31日現在) - 国土交通省
    国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。
  2. JAF(日本自動車連盟):クルマのメーターと実速度の誤差について
    タイヤの外径の変化やメーターの許容誤差について解説されています。
    指定されたページが見つかりません
    【要確認:リンク先が開くか(元記事ではgoogle.com/search経由のリンクだったため直リンクに修正)】
  3. Google マップ ヘルプ「速度を確認する」
    スピードメーターの表示方法と、表示は情報提供が目的で、外部の要因により実際の速度と異なる場合があることが説明されています。
    速度を確認する - Android スマートフォン、Android タブレット - マップ ヘルプ
    重要: Google マップ アプリに表示されるスピードメーターは、情報の提供のみを目的としています。実際の走行速度は、ご自分の車両のスピードメーターでご確認ください。 ナビにスピードメーターを追加すると、運転中の速度がわかります。 速度制...

アクアのパネル

このパネル写真は実際の私のアクアのものです。

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