年越し蕎麦は十割蕎麦がいい、江戸時代中期には商人たちが晦日そばと称し毎月の月末には縁起を担いで蕎麦を食べていた

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年越し蕎麦いよいよ大晦日。一年が過ぎるのが早い、と感じるのは齢がいった証拠なのか。
さて、そんな思いとは別に、大晦日といえば年越し蕎麦である。
日本人の過半数が大晦日には蕎麦を食べるそうである。蕎麦好きにとってはせっかくの年越し蕎麦こそ十割蕎麦を食べたいものである。なぜ、年越し蕎麦には十割蕎麦いいのかというと理由がある。江戸時代中期には商人たちが晦日そばと称し毎月の月末には縁起を担いで蕎麦を食べていた。その理由が十割蕎麦の特性にぴったりなのである。

十割蕎麦は切れやすい。小麦粉が2割入った二八そばに比べると、十割蕎麦はぼそぼそでつながりにくく切れやすいのである。

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のどごしの良さを追求するなら十割蕎麦より二八そばのほうがいいかもしれない。

しかし、ぼそぼそでも、切れやすくても、十割蕎麦には香りのよさと蕎麦そのものの味わいが強く感じられるのが好きなのである。

というわけで、十割蕎麦を提供している蕎麦屋にやってきた。

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ここ、「くらみつ」は、二八蕎麦が主体の蕎麦屋だが、十割蕎麦も出している。

というか、自分は十割蕎麦しか注文しないので、ほぼ十割蕎麦の店である。

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この蕎麦は、二種の十割蕎麦をセットにしたメニューである。極太の福井県大野産の蕎麦と、中太の長野県乗鞍産の蕎麦の二種類が楽しめる蕎麦である。

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今年も健康で怪我なく無事に過ごせたことに感謝しつつ、蕎麦をたぐることにする。